2020/09/27

200927湘南0-1川崎(J1 #19)

湘南0-1川崎(Shonan BMWスタジアム平塚, 19:00KO, 4,189人/5,000人)

J1リーグ6連勝となった横浜FC戦(J1 #18)から中3日。
アウェイの湘南戦は、日曜日の19時キックオフ。


先発は、横浜FC戦から5人を変更する。
 谷口、車屋、脇坂、家長、小林悠が新たに先発する。
 登里、齋藤学、ダミアンがベンチへ、山村、中村憲剛はベンチ外となった。

このところ、5人のローテーションが定番となっている。
 広島戦(J1 #16)から4試合連続で、5人先発を変えている。


湘南は、J1リーグで2勝3分12敗の暫定18位。
 ルヴァンカップはグループリーグ3位で敗退している。

川崎からレンタル中のDF馬渡和彰(3)は、契約上出場できない。

等々力での対戦は、湘南が先制したが、川崎が逆転した。
 200726川崎3-1湘南(J1 #7)

■1st half
湘南は前からプレスを仕掛けてくる。
 川崎のパスコースを切り、自由を与えなかった。
 4分には谷口のパスミスをFW石原直樹(13)が拾うが、トラップが流れてしまう。

川崎は最初はボールを持てなかったが、徐々に押し込んでいく。
 18分、家長のダイレクトの右クロスを小林悠がヘッドでゴール。

早い時間帯に先制されたが、湘南はスタイルを変えない。
ただ、強いプレスは難しくなって、川崎がボールを持つ時間が増える。
 30分、旗手がロングシュート、35分、家長がバックステップのボレー。
 37分、脇坂がFKを直接狙い、43分にも脇坂がシュートする。

湘南は5バックで自陣を固めつつ、ロングカウンターを狙った。
 40分、41分と川崎の最終ラインの背後を狙ってボールを入れる。
 44分、FW松田天馬(18)の右クロスにMF齊藤未月(18)が飛び込むが、枠の外に外れた。

■2nd half
後半も湘南は守備ブロックを敷いて、PA内を固める。
 中盤でもプレスを怠らず、川崎に攻められつつも決定機を与えない。
ボールを回収するとロングカウンターを仕掛けていく。
 53分、右クロスから松田がフリーでシュート。
 56分、MF岡本拓也(6)の右クロスにMF茨田陽生(23)が合わせるが、GKソンリョンがセーブ。

62分に三笘が入ると、川崎は左サイドから攻めていく。
 登里のパスを受けて、するするとドリブルで縦に突破していった。

川崎はチャンスを作るものの、追加点を奪えない。
そして湘南は最後まで諦めることなく攻め続けた。
 78分、GK谷晃生(25)のロングボールをFWタリク(11)が受け、岡本が右クロス。
 90+1分には、松田が右CKを2本続けた。

■summary
湘南はPA内を固めることで、川崎に決定機を許さなかった。
 ミドルレンジからのシュートに粘り強く寄せて、身体に当てた。
 もちろんブロックの外側でも、ボールホルダーに自由を与えない。
 体力的に厳しいタスクだったが、最後まで緩むことがなかった。

そして1失点だけで耐えながら、反撃のチャンスを狙う。
 ロングボールで速攻を仕掛けて、川崎の最終ラインを背走させる。
 途中でボールを失うことも多かったが、幾度かはゴールに迫った。
 残念ながらゴールは生まれなかったが、同点の可能性はゼロではなかった。


川崎は2試合続けての大雨の中、ぎりぎりの展開で逃げ切った。
 小林悠の先制ゴールは素晴らしかったが、追加点が奪えない。
 82分からは4人のFWを並べたため、中盤が空いてしまった。
 特に宮代はプレスに参加せず、立ち位置も中途半端だった。
 守田と田中碧の2人だけでは湘南のビルドアップを止められず、劣勢が続いた。
 逃げ切りを図るタイミングでは、下田を投入しておくべきだった。

7試合が組まれた9月が終わった。
 圧勝もあり、接戦もあったが、7戦全勝は最高の結果。
 10月に組まれているのは5試合なので、やや日程は空いてくる。

次は中5日、アウェイのセレッソ大阪戦(J1 #20)。
 勝ち点11差の1位2位対戦で、J1優勝の行方を大きく左右する。
 しっかり休養して、ベストメンバーで勝ち点を奪いたい。

■goal
18小林悠(11) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 56分、茨田の至近距離のシュートをセーブ。57分、クロスをキャッチ。
山根視来(13) 6.0 家長と組んで前に進出。72分、シュート。後半は守備メインになった。
ジェジエウ(4) 6.5 スプリントで広い範囲をカバー。73分、パスミスしたが自分でカバー。
谷口彰悟(5) 6.0 4分、石原直樹にプレゼントパス。厳しい時間帯も最後まで守り切った。
車屋紳太郎(7) 5.0 16分、ロスト後に倒してイエロー。35分、左クロス。前半のみで交代。
守田英正(6) 6.0 中盤に君臨。65分、2度のシュート。終盤はスペースを埋め切れなかった。
脇坂泰斗(8) 6.0 5分、43分とシュート。37分にFKをゴールを狙う。良く走り回っていた。
田中碧(25) 6.0 守田をサポートしながら、攻め込んだ。59分、65分、73分とシュート。
家長昭博(41) 6.0 18分、右クロスで1アシスト。35分にボレー、52分にヘッドでシュート。
小林悠(11) 6.5 完璧なヘッドで決勝ゴール。DFに囲まれ、ボールに触る機会は少なかった。
旗手玲央(30) 5.5 左FWではプレーエリアを制限されて苦しんだ。30分、70分にシュート。

■sub
HT(7)登里享平(2) 6.0 三笘に縦パスを入れていく。ボールに寄せ続けて守備で奮闘した。
62(8)三笘薫(18) 6.5 膠着した状況を縦へのドリブルで切り裂き、守備陣に時間を与える。
75(11)宮代大聖(20) 5.0 79分、三笘のパスからシュート。守備位置があいまいだった。
82(30)齋藤学(19) 5.5 84分、85分と右クロスを入れる。前からのプレスを先導した。
82(41)ダミアン(9) 6.0 85分、ヘッド。90+2分、ドリブルからのシュートでCKを獲得。

■bench
丹野研太(27) 下田北斗(22) 

■coach
鬼木達 5.5 ベンチにFW4人を入れ、全員出場させる。ピッチ上のバランスを崩した。

■referee
家本政明 5.5 接触プレーを流しすぎていた。もう少しファウルをとるべき。

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2020/09/24

200923川崎3-2横浜FC(J1 #18)

川崎3-2横浜FC(等々力, 19:00KO, 4,723人/5,000人)

少し苦しみつつも勝利した浦和戦(J1 #17)から中2日。
J1リーグ第18節は横浜FCとのホームゲーム。

Jリーグは、9月19日以降の試合について観客数を緩和している。
 ただ、等々力ではこの試合まで従前と同じ5,000人の観客で運営する。
 次のホーム開催(10月7日のFC東京戦(YLC SF))から、7,000人に引き上げることとなった。


先発は、浦和戦から5人を変更する。
 新たに山村、中村憲剛、田中碧、旗手、ダミアンが先発する。
 中村は、左前十字靭帯を損傷した昨年11月2日の広島戦(2019 J1 #30)以来の先発。
 谷口、家長、小林悠はベンチスタート、脇坂と大島はベンチ外となった。
ベンチには、新たに三笘と下田が入り、車屋が外れている。


横浜FCは、5勝2分10敗の暫定14位。
 53歳の三浦知良(11)、42歳の中村俊輔(46)、39歳の松井大輔(22)が先発する。
 ベンチにも40歳のGK南雄太(18)、37歳のレアンドロ・ドミンゲス(40)が入る。
 彼らを見ると、39歳の中村憲剛も中堅どころに感じてしまう。
 なお、川崎からレンタル中のマギーニョ(3)は、契約によりベンチ外。

ニッパツ三ツ沢での対戦は、川崎が勝利している。
 200718横浜FC1-5川崎(J1 #5)

■1st half
横浜FCはGK六反勇治(44)からビルドアップする。
プレスを受けても簡単には蹴らず、低い位置からつないできた。

川崎は横浜FCのブロックの外側でじっくりとボールを回していく。
右サイドは山根、旗手、田中碧が組んだ。
 足元のパスが多く、スペースに走り込まなかったため、崩し切れない。
左サイドは齋藤学と登里が入れ替わりに縦を狙って、クロスを入れた。

多くのCKを獲得して、22分の中村憲剛の左CK。
 山村が競ったこぼれ球を田中碧が先制ゴール。
 中村俊輔と松井大輔に挟まれていたが、強引にシュートして決めた。

横浜FCの攻撃の機会はほとんどなかった。
 37分、45分と松尾佑介(37)とLSB志知孝明(14)が左サイドを崩したくらい。

■2nd half
後半立ち上がりの46分、川崎が追加点を決める。
 小林悠のラストパスで、GK六反と1対1となった旗手が落ち着いてゴール。
 高い位置で守田がボールを奪ったため、横浜FCには陣形を整える時間がなかった。

2点差となったが、試合は決まらなかった。
直後の48分、中村俊輔の左CKを小林友希(4)が背中で押し込んで1点差に戻す。

横浜FCは、60分までに3人を交代して反撃する。
 トップ下に投入されたレアンドロ・ドミンゲスが、ゴール前に配球する。
 川崎の最終ラインの背後にスルーパスを入れられて、崩される。
 バイタルでのプレスが緩く、レアンドロ・ドミンゲスに自由を与えてしまった。

66分にFW瀬沼優司(13)がGKソンリョンと1対1になるなど、押されながらも67分。
 旗手がGK六反との1対1となり、角度はなかったがファーを抜いて決めた。
 劣勢の時間帯で、速攻から貴重な追加点を奪った。

その後も横浜FCはプレスを仕掛け、川崎から余裕を奪う。
雨が強くなる中、川崎の動きが落ちてパスコースを作れない。
じわじわと詰められて、前に蹴り出してボールを失った。

74分、佐藤謙介(8)に豪快なミドルを決められると防戦一方。
割り切ってクリアを続け、ひたすら時間を費やして逃げ切った。

■summary
横浜FCは良い内容で川崎を追い詰めた。
高年齢の選手を先発させたため、運動量は少なかったものの、落ち着いた展開に持ち込む。
後半になると、フレッシュな選手を入れて反撃を仕掛けた。

3失点が響いたが、最後までパスサッカーを続けた。
川崎の守備を深く押し込んで、バイタルから仕掛ける。
前線の動き出しにスルーパスを入れ、ゴールに近づいた。
プレスバックも素早く、川崎からボールを簡単に回収した。


 J1リーグ200試合出場の登里享平(2)。

 ハーフタイムのコロッケ氏(56)。
 昨年に続き、市政記念試合のYMCAショーを担当してくれました。

 西城秀樹氏は3度目のパネル参加。

川崎は前半、優勢だったとはいえ、足元へのパスが多く、流動性を欠いた。
サイドから崩すことができず、密集したブロックを中央で作られた。
チャンスは多かったが、決定的なシュートは少なかった。

旗手の2ゴールのおかげで逃げ切ることができた。
最後はボールを奪っても、すぐにプレスバックされて奪還された。
パスに余裕がなくなり、無闇に蹴り出すことが多く、横浜FCに攻め立てられた。

この試合で、中村憲剛が先発復帰した。
 セットプレーやパスの判断はまだ回復途上にあるように思われる。
 少しずつコンディションを上げていって、チームに貢献してほしい。

2位のセレッソ大阪が敗れ、勝ち点は11差となった。
次は中3日でアウェイ湘南戦(J1 #18)。
しっかり勝って、勝ち点3を積んでいきたい。

■goal
22田中碧(25) 46,67旗手玲央(30) 
48小林友希(4) 74佐藤謙介(8)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 雨の中、シュートを確実に弾き出した。66分、瀬沼の決定機をセーブ。
山根視来(13) 6.0 松尾の仕掛けに粘り強く対応。いつもと異なる組合せで攻撃は今ひとつ。
ジェジエウ(4) 6.0 三浦や瀬沼を封じる。背後に出されるスルーパスを止めきれなかった。
山村和也(34) 6.0 落ち着いてパスをつなぐ。後半は横浜FCのプレスを受けて蹴り出した。
登里享平(2) 6.0 齋藤学と三笘にパスを届ける。自らも22分、52分と左クロスでCKを獲得。
守田英正(6) 6.5 中盤のスペースを埋める。66分、斉藤光毅(23)のシュートをブロック。
田中碧(25) 6.5 積極的にシュートを狙う。22分、CKのこぼれ球を体幹でキープしてゴール。
中村憲剛(14) 5.5 先発復帰して45分間のプレー。7本のCKを担当し、先制点につなげる。
旗手玲央(30) 7.0 2ゴールでチームに勝利をもたらす。34分、43分、45+2分にシュート。
ダミアン(9) 5.5 15分にシュート。密集したPA内で38分、40分とヘッド。プレスを先導。
齋藤学(19) 6.0 左サイドから仕掛ける。怠ることなく鋭く守備を続けた。後半は右FWへ。

■sub
HT(14)三笘薫(18) 5.5 雨に濡れたピッチに苦しみ、ドリブルは相手に引っ掛けられた。
HT(9)小林悠(11) 6.0 身体は重かったが、旗手を2度アシスト。79分、86分にシュート。
68(30)家長昭博(41) 5.5 90+4分、ロストした後、バックチャージでイエローをもらう。
77(19)宮代大聖(20) 5.5 右サイドで山根の前のスペースをケア。シュートはなかった。
84(25)下田北斗(22) 5.5 守田との2ボランチを形成する。90+3分、ターンからシュート。

■bench
丹野研太(27) 谷口彰悟(5)

■coach
鬼木達 6.0 交代策で打開できず、後半は横浜FCに攻められたが、しっかりと勝利した。

■referee
荒木友輔 6.0 接触プレーが少ない展開を支える抑制的なジャッジだった。

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2020/09/20

200920浦和0-3川崎(J1 #17)

浦和0-3川崎(埼玉スタジアム, 19:00KO, 6,357人/7,000人)

広島戦(J1 #16)から中7日と久しぶりに間隔が空いた。
J1リーグの対戦が一巡することとなる第17節浦和戦。

5,000人上限だった観客数は、9月19日(土)から収容率50%上限となった。
 17,000人以上のスタジアムは、収容率30%を目途に段階的に緩和される。
 巨大な埼玉スタジアムだが、この試合は7,000席で運用される。


先発は、広島戦から5人を変更する。
 新たに谷口、登里、大島、家長、小林悠が先発する。
 車屋、田中碧、旗手、ダミアンがベンチスタート、山村がベンチ外となった。
ベンチからは三笘が外れ、中村憲剛が入った。

11日前の神戸戦(J1 #15)の先発とは10人が同じ。
 脇坂が入って、旗手がベンチに回っている。



浦和はJ1リーグで8勝3分5敗の暫定8位。
(前日19日の試合の結果、暫定6位から8位となった。)
 YLCはGLで2位となり、敗退している。

昨シーズンは3回対戦していて、川崎の2勝1分だった。
 190216川崎1-0浦和(FXSC)★
 190601川崎1-1浦和(J1 #14)
 191105浦和0-2川崎(J1 #32)

■1st half
浦和はGK西川周作(1)からサイドに入れて、2トップで勝負する。
 FWレオナルド(45)とFW杉本健勇(14)につながればチャンスになった。
 途中でボールを失いがちだったので、回数は限られる。

川崎はゆっくりと押し込んでいく。
右サイドでは家長、山根、脇坂の3人でパス交換。
左では齋藤学が、RSBトーマス・デン(20)に向かってドリブルを挑む。
肝心のPA近くになると、パスの精度が低く、浦和の守備を崩し切れない。

膠着状態が続いていた37分。
 右サイドから崩して、家長がふわっとしたラストパス。
 小林と脇坂が空けたスペースに走り込んだ山根が、完璧なボレーで先制する。

■2nd half
後半になると、浦和はプレスを緩めてしまう。
50分、齋藤学の左クロスを小林悠がヘッドでゴール。
 トーマス・デンは、PA内の齋藤学に詰めず、クロスを許した。
 さらにDF槙野智章(5)は、小林悠の動き出しに気付けなかった。

2点差となっても、川崎が攻勢を続ける。
 52分に脇坂と齋藤学、55分に脇坂、61分に脇坂と守田、66分に田中碧。
 69分に家長、76分に旗手、82分に山根、87分に旗手。
多くのシュートを放ったが、決めることができなかった。

浦和はようやく90分、川崎を崩してDF岩武克弥(28)がシュート。
しかし、90+2分、カウンターからダミアンに3点目を決められた。

■summary
浦和は前半、良い守備ができていた。
 強くプレスにいくのではなく、サイドに追い込んで川崎のミスを誘う。
 ファウルしないようにむやみに飛び込まず、粘り強く守っていた。
ただ、攻撃はあまり上手くいかなかった。
 FWレオナルド(45)とFW杉本健勇(14)までなかなかボールを届けられない。

後半になると、川崎を止めることができなかった。
 2トップが歩きがちとなり、川崎のCBに自由を与えてしまう。
 中盤で2度3度とボールを出し入れされると、動き直して寄せていけなかった。
 川崎のシュート精度の低さに助けられなければ、3失点では済まなかったと思われる。


川崎は三笘を欠いたが、勝つことができた。
 前半、互角の展開から山根のゴラッソで先制。
 後半になると浦和を圧倒して、リードを広げた。

J1リーグ第17節では、2位セレッソ大阪が負け、勝ち点8差となった。
次は中2日で横浜FC戦(J1 #18)。
13連戦に比べれば短いが、3連戦となる。
しっかり選手を入れ替えて、首位を固めたい。

■goal
37山根視来(13) 50小林悠(11) 90+2ダミアン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 7.0 78分、マルティノス(11)のシュートをキャッチ。飛び出しも良かった。
山根視来(13) 7.0 3分、パスミス。37分、先制ゴール。41分、82分にもシュートした。
ジェジエウ(4) 6.0 積極的に前に出てクリアした。荒いプレーもあり、36分にイエロー。
谷口彰悟(5) 6.5 スルーパスで背後を狙われたが、しっかりクリア。的確にビルドアップ。
登里享平(2) 6.5 機を見て持ち上がり、ときにボールを戻す。状況を見て緩急を付けた。
守田英正(6) 7.0 縦横無尽に動いた。細かいドリブルも冴える。61分、決定的なヘッド。
脇坂泰斗(8) 6.5 次々とシュートするが、枠を捉えきれず。豊富な運動量でプレスを牽引。
大島僚太(10) 6.5 狭いスペースでも高い技術で打開。ロングパスは通らず。負傷で交代。
家長昭博(41) 6.5 69分にシュート。61分、90+2分にクロスで決定機を作る。1アシスト。
小林悠(11) 6.5 3分、42分とシュート。50分、きれいに動き出してGKニアを抜くゴール。
齋藤学(19) 6.5 ドリブルで何度も仕掛けた。ゴールは決められなかったが、1アシスト。

■sub
45(10)田中碧(25) 6.5 フィールドを駆け巡った。66分、ミドルシュート。FKを担当する。
72(8)旗手玲央(30) 6.0 多くのチャンスに絡んだ。76分、87分、90+4分とシュート。
72(11)ダミアン(9) 6.0 85分、FKをヘッド。90+2分、こぼれ球を押し込んでゴール。
89(2)車屋紳太郎(7) 5.5 LSBで出場。サイド攻撃を防いだ。プレー機会は少なかった。
89(19)宮代大聖(20) 5.5 90+2分のシュートはGK西川に弾かれる。90+4分、イエロー。

■bench
丹野研太(27) 中村憲剛(14) 

■coach
鬼木達 6.5 三笘の欠場、大島の負傷交代にも適切に対応して、快勝に導いた。

■referee
佐藤隆治 6.0 抑制的なジャッジ。ただ、ラフプレイにはしっかりとイエローを出すべき。

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2020/09/14

200913川崎5-1広島(J1 #16)

川崎5-1広島(等々力, 18:30KO, 4,770人/5,000人)

苦戦しながら勝利した神戸戦(J1 #15)から中3日。
等々力で2戦連続の18時30分キックオフ。
いよいよ8月1日のG大阪戦(J1 #8)から続く13連戦の最後となる。


先発は、4日前の神戸戦(J1 #15)から5人を変更。
 新たに山村、車屋、田中碧、脇坂、ダミアンが先発する。
 登里、家長、大島、小林悠がベンチスタート、谷口はベンチ外となった。


広島は、J1リーグで6勝3分5敗の暫定9位。
 対戦チームの新型コロナウイルス感染で、2試合に影響があった。
  7月26日(日)の名古屋戦(J1 #7)は、11月11日(水)に延期。
  8月12日(水)の鳥栖戦(YLC GL #3)は、代替開催はなく、そのまま中止となった。

昨シーズンの対戦は、1勝1敗だった。
 190731広島3-2川崎(J1 #16)
 191102川崎2-1広島(J1 #30)

2017シーズンに川崎に在籍したハイネル(44)は、右ウィングで先発。
2011-12シーズンに在籍した柴﨑晃誠(30)は、ベンチスタート。

■1st half
広島は3バックを高い位置に上げて、コンパクトな陣形とする。
 プレスはあまり仕掛けず、川崎のボール保持を許し、待ち構えた。

14分、右サイドで山根とのワンツーから田中碧がゴール。
 角度はなかったが、ポストに当てつつGK大迫敬介(38)の二アを抜いた。

広島はミスが少なく、サイドを使いながら揺さぶっていく。
 16分、31分にはPA内でボールを動かしてチャンスを作った。

35分を過ぎると、川崎のプレスが緩んで、広島が優勢に。
 フリーでボールを持って、ジェジエウと山村の背後のスペースを狙う。
 レアンドロ・ペレイラ(39)やドウグラス・ヴィエイラ(9)にロングボールを入れた。

■2nd half
ハーフタイムから、三笘と大島を入れてギアを上げる。
47分、三笘が左サイドからドリブルで切れ込んで、ダミアンがゴール。
50分、CKのこぼれ球を山村が豪快なミドルを決める。
51分、齋藤学の右クロスを美しくトラップした田中碧がゴール。
あっという間の3ゴールで4点差となり、試合は決まった。

それでも広島は諦めず、パスを回して押し込んでいく。
なかなかゴールは奪えなかったが、技術の高さを見せてくれた。

88分に小林悠がPKを決めると、90分、浅野雄也(29)が一矢を報いた。

■summary
広島は良いサッカーを見せてくれた。
最終ラインの裏をロングボールで狙いつつ、遅攻になるとほどよい距離感でボールを動かした。
前半、先に動きを落とした川崎を押し込んでいった。

ただ、相次いで失点してしまい、大敗となった。
川崎の攻撃に蹂躙され、特に後半は多くの決定機を作られた。
ビハインドの状況でゴールを狙うため、どうしても前掛かりとなる。
51分、川崎の速攻が始まると、戻り切れずにゴールを決められた。


 難局物語2020。
 南極観測隊ふろん太。

 あんたが大賞は田中碧(25)。

川崎は良い内容で結果を出した。
ただ、前半35分あたりからは広島に主導権を握られる。
それでも1点リードして折り返すと、後半開始早々の3ゴールで突き放した。

最後に失点したものの、悲観すべきことではない。
ターンオーバーのおかげで運動量も多く、快勝を収めた。


次は6週続いたミッドウィークがなく、13連戦が終わった。
この間、10勝2分1敗と素晴らしい戦績を残した。

前倒し開催されたアウェイ神戸戦(J1 #24)を含めて、J1リーグ17試合目。
ここまで14勝2分1敗で勝ち点44。
首位で折り返すこととなった。

中6日でアウェイ浦和戦(J1 #17)を迎える。
1週間、しっかり休養して、勝ち点を重ねていきたい。

■goal
14,51田中碧(25) 47ダミアン(9) 50山村和也(34) 88PK小林悠(11) 
90浅野雄也(29)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 70分、キャッチミスしたが、直後のエゼキエウ(14)のシュートを止める。
山根視来(13) 6.5 14分、アシスト。機を見て的確に上がる。87分、右クロスでPKを獲得。
ジェジエウ(4) 6.0 ロングボールを繰り返し入れられる。少しバタつくが、良く守った。
山村和也(34) 7.0 左CBで久しぶりの出場。深い読みを見せた。50分、ミドルを決める。
車屋紳太郎(7) 6.5 守備に注力しつつ、バランス良くポジショニング。左クロスを入れる。
守田英正(6) 7.0 細かいドリブルやターンでリズムを産んだ。泥臭くボールに寄せ続けた。
田中碧(25) 7.5 14分にゴラッソ。51分に美しいトラップでゴール。守備では守田に加勢。
脇坂泰斗(8) 6.0 8分、27分にシュート。トップ下で動き、前半だけの出場で6.6kmを走る。
旗手玲央(30) 5.5 1分にシュート。32分、齋藤学へ右クロス。若干低めの位置取りだった。
ダミアン(9) 6.5 ポストプレーで味方につなぎ、前からプレスを仕掛けた。47分にゴール。
齋藤学(19) 6.5 5分、20分、32分とシュート。51分、素晴らしいラストパスでアシスト。

■sub
HT(30)三笘薫(18) 7.0 47分、ゴール前までドリブルしてアシスト。何度も仕掛けていった。
HT(8)大島僚太(10) 5.5 投入後すぐに大きな点差となる。ボールに触る機会は少なかった。
71(9)小林悠(11) 6.0 あまりキープできなかった。88分、落ち着いてPKを決めて1ゴール。
71(19)宮代大聖(20) 6.0 80分、90+1分と決定機を迎えるが、どちらも決められなかった。
89(25)家長昭博(41) 5.5 インサイドハーフで出場。時間が短く、プレー機会は少なかった。

■bench
丹野研太(27) 登里享平(2)

■coach
鬼木達 6.5 後半スタートに三笘と大島を入れて、直後の3ゴールで圧勝に導いた。

■referee
東城穣 4.5 判断が一貫しなかった。87分、佐々木翔(19)のハンドでPKを与えたのは誤りか。

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2020/09/10

200909川崎3-2神戸(J1 #15)

川崎3-2神戸(等々力, 18:30KO, 4,778人/5,000人)

快勝した横浜Fマリノス戦(J1 #14)から中3日。
神戸との水曜日3連戦、いよいよ3試合目。
また、8月5日の鹿島戦(YLC GL #2)から6週続くミッドウィーク開催の最後の試合となる。
等々力では珍しい18時30分にキックオフされる。


先発は、マリノス戦から4人を変更。
 新たに登里、旗手、小林悠、齋藤学が先発する。
 車屋、脇坂、ダミアン、三笘がベンチスタートとなる。
 0-6で大勝した1週間前の神戸戦(YLC QF)と同じ先発に戻している。


 後半キックオフ前。

神戸はJ1リーグで4勝7分4敗の暫定10位。
 ACLに出場していて、YLCは準々決勝で川崎に敗れている。

川崎との対戦は3週連続。
ここまでは川崎の1勝1分となっている。
 200826神戸2-2川崎(J1 #24)
 200902神戸0-6川崎(YLC QF)

■1st half
川崎は立ち上がりから攻勢を仕掛ける。
7分、守田のミドルシュートをDF渡部博文(3)が手で止めてPKを獲得。
8分、このPKを小林悠が決めて早くも先制する。

11分には大島の左CKから家長がボレーシュート。
さらには17分、小林悠の右クロスを大島がヘッド。
囲まれても安易にバックパスせず、どんどん前に進んだ。

神戸は3バックを組み、サイドの西大伍(22)と酒井高徳(24)を中盤に上げる。
はじめは3バックの脇となるサイドを使われていた。
西と酒井の位置を修正してスペースを埋め、中盤で強く寄せることで川崎の攻勢を止めた。

攻撃ではGK飯倉大樹(18)まで戻してからロングボールを入れる。
川崎のプレスを呼び寄せ、中盤の人数を減らし、セカンドボールを拾った。

23分、西の縦パスをFW藤本憲明(9)がターンして、谷口を抜き去る。
 ジェジエウの背後に入ったFW古橋亨梧(11)へラストパスが入り、同点とされた。

■2nd half
神戸は引き続きロングボールで攻めていく。
川崎は中盤を引き締めることができず、オープンな展開となった。

57分、古橋の左クロスを藤本がシュート。
59分、右サイドの山口蛍(5)のラストパスを藤本が合わせて逆転。
 西から山口、藤本へとワンタッチプレーが3つ続き、川崎を崩し切ったゴールだった。

川崎は56分の三笘の投入を皮切りに、選手交代で仕掛けていく。
 65分、三笘のラストパスから小林悠が決定機を迎える。

神戸は時間を使いながら、カウンターを狙っていく。
 72分、左サイドからの古橋のシュートは、バーに当たって跳ね返る。
 74分、古橋が縦パスを受けてミドルシュート。

劣勢が続く81分、ダミアンがPA内でボールを動かす。
 するとDF菊池流帆(17)がレイトタックルで倒して、PKを獲得。
 83分、ダミアンが冷静にPKを決めて同点とする。
さらに85分、自陣でボールを奪って速攻を仕掛ける。
 脇坂がしっかり相手を引き付けて、優しいラストパス。
 宮代が力強くJ1リーグ初ゴールを蹴り込み、逆転した。

最後は神戸がパワープレーを仕掛けたが、粘り強く守り切った。

■summary
神戸は前週の大敗の轍は踏まず、優勢にゲームを進めた。
GK飯倉とDFダンクレー(33)が古橋と藤本にロングボールを入れていく。
中盤でボールを持って押し込むよりは、縦に早く攻めることでチャンスを作った。

守備では川崎のパスコースを切って、ボールを回収する。
ボールホルダーへのプレスが早く、大島や家長に自由を与えなかった。
良い時間帯が長かっただけに、最後の2失点はもったいない。
ただ、結果は出なかったが、賞賛に値するプレーを見せてくれた。


 宮代大聖(20)のJ1初ゴールを祝福する小林悠(11)。

 田中碧(25)、三笘薫(18)、宮代大聖(20)のユース3人組と齋藤学(19)。

川崎はターンオーバーが十分でなく、動けなかった。
2週間前の対戦(J1 #24)と同じように、特に最終ラインの4人が疲弊していた。

それでも、後半5選手を投入することで、逆転に成功。
決勝点を決めた宮代大聖は、J1リーグ初ゴール。
 脇坂が演出した決定機で、GK飯倉のニアサイドをきれいに抜いた。

ただ、神戸に押される時間帯が多かったため、紙一重の結果ともいえる。
もっとフレッシュな選手をスタートから起用すべきだった。

神戸との水曜日3連戦を、2勝1分で終えることができた。


次は中3日で広島戦(J1 #16)を迎える。
8月1日のG大阪戦(J1 #8)から続く13連戦の最後となる。
しっかりターンオーバーして、勝ち切りたい。

■goal
8PK小林悠(11) 83PKダミアン(9) 85宮代大聖(20) 
23古橋亨梧(11) 59藤本憲明(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 13分の酒井、72分と87分のサンペール(6)のシュートをパンチング。
山根視来(13) 5.0 フリーでのパスやトラップミスが散見。カウンターでは背後を取られた。
ジェジエウ(4) 5.5 53分、西のシュートをブロック。パスコースがなく、ボールを失った。
谷口彰悟(5) 5.0 ロングボールに競り負ける。23分、藤本に1対1で抜かれて失点を招く。
登里享平(2) 5.0 19分、自陣でパスミス。身長差を利用されて、余裕のない守備となった。
守田英正(6) 6.0 疲労は感じさせたが、十分に働いた。7分、ロングシュートでPKを獲得。
家長昭博(41) 5.5 11分、47分にシュート。PA内に深く入り込んでからクロスを入れた。
大島僚太(10) 5.5 テクニカルなタッチで局面を打開。17分、決定的なヘッドはゴール上へ。
旗手玲央(30) 5.5 35分にシュート。38分、52分にも右から駆け上がる。56分、負傷交代。
小林悠(11) 6.0 PKを沈めて1ゴール。65分、GKと1対1になったが、シュートは浮いた。
齋藤学(19) 5.5 左サイドでドリブルし、29分、58分とシュート。クロスも上げていった。

■sub
56(30)三笘薫(18) 6.0 60分、ドリブルで仕掛ける。65分、小林悠へラストパスを入れる。
66(2)車屋紳太郎(7) 6.0 LSBで出場。高さとスピードを活かし、神戸の攻撃を食い止めた。
66(41)脇坂泰斗(8) 6.0 85分、選択肢を残しながら運び、宮代の決勝ゴールをアシスト。
66(19)宮代大聖(20) 6.0 J1リーグ初ゴールで勝利に導く。守備は荒めで、FKを与える。
76(11)ダミアン(9) 6.5 獲得したPKを決めて同点とする。鋭いプレッシングも効いていた。

■bench
丹野研太(27) 田中碧(25)

■coach
鬼木達 6.0 疲労が残る最終ラインを起用して劣勢となったが、交代選手の力で逆転した。

■referee
木村博之 6.0 バランスの良い判定で、激しいチャージを落ち着かせた。PKは2つとも妥当。

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2020/09/05

200905横浜FM1-3川崎(J1 #14)

横浜FM1-3川崎(日産スタジアム, 18:00KO, 4,971人/5,000人)

清水戦(J1 #13)神戸戦(YLC QF)と連勝。
中2日でアウェイでの横浜Fマリノス戦を迎える。


先発は、神戸戦から4人を変更する。
 新たに先発するのは車屋、脇坂、ダミアン、三笘。
 そして登里、旗手、小林悠、齋藤学がベンチスタートとなった。
ベンチには、中村が1週間ぶりに戻り、宮代が外れている。

アンカーの守田は、3試合連続の先発。
 田中碧も好調を維持しているが、守田がポジションを確保している。


横浜Fマリノスは、昨年のJ1リーグ・チャンピオン。
 アンジェ・ポステコグルー監督が率いて3年目。
 今シーズンのJ1では、6勝3分5敗の暫定6位。
 ACLに出場し、YLCでは準決勝に進んでいる。
日程的には、札幌戦(YLC QF)から中2日で川崎と同じ。
 先発は5人、札幌戦から変更している。
ベンチには、川崎に2011年から5シーズン所属した實藤友紀(19)が入っている。

昨シーズンの対戦は、マリノスの1勝1分だった。
 190310横浜FM2-2川崎(J1 #3)
 191130川崎1-4横浜FM(J1 #33)

■1st half
マリノスはダイレクトで縦パスを入れて、川崎を押し込む。
2分、FW松田詠太郎(43)の右クロスからマルコス・ジュニオール(9)がゴール。
早くも先制したマリノスが、その後もボールを持つ時間が続く。

川崎はマリノスのプレスに苦しんだ。
厳しいパスを選択させられて、ボールを奪われた。

しかし、21分の給水タイムあたりから、マリノスの運動量が落ちてくる。
24分、25分と左サイドの三笘を最終ラインの背後に走らせて、チャンスを作っていく。
そして33分、脇坂のロングボールから三笘が抜け出す。
 追いすがるDFチアゴ・マルチンス(13)の股を抜いて、同点ゴールを決めた。

マリノスは縦パスを狙われて、有効な攻撃ができない。
マルコス・ジュニオールが守田に厳しくマークされ、パスを出せなかった。

■2nd half
川崎はハーフタイムから、小林悠と旗手を投入する。
 2人を中心に、マリノスの最終ラインにプレスを仕掛け、高い位置でボールを奪う。

46分、旗手がボールを奪ってからシュート。
48分、谷口のスルーパスで大島が左サイドで抜け出してクロス。
 中央でフリーの家長が右足で合わせて、逆転に成功する。
続いて50分。今度は右サイドの旗手がクロスを入れる。
 左サイドの三笘が蹴り込んで、あっという間に2点差とした。

その後、54分あたりから豪雨に見舞われる。
 両チームともパスやトラップが流れがちとなり、クオリティが下がった。
 川崎はリスクを抑えたプレーを選択して、時間を使っていく。

マリノスは57分に3人、68分に1人を交代させる。
 サイドでは押し込むことはできたが、中央のブロックは崩せなかった。

川崎は前に出るマリノスの背後を狙っていった。
 71分、三笘が左サイドで切り返してからシュート。
 87分、齋藤学のシュートから、こぼれ球を小林悠がシュート。
追加点は取れなかったが、大きなピンチなく試合を終えた。

■summary
マリノスはスタートから縦パスを駆使して、川崎を崩した。
守備では厳しいフォアチェックで、ボールを回収していく。
しかし、20分あたりで運動量が落ち、その後は押し込まれた。

最終ラインは高い位置を保ち続けるが、RSB小池龍太(25)の背後を狙われる。
川崎は右サイドで組み立てて、マリノスの守備を引き寄せてから左にロングボールを入れた。
小池は三笘を止められず、何度もドリブルで攻め込まれる。

3失点してからは、攻撃的な選手を次々と投入。
しかし、最後まで運動量は戻らず、反撃できなかった。


川崎は2分に失点し、その後も劣勢の時間帯が続いた。
 昨年11月の大敗のように、ボールを運べず、美しく崩されていた。
どうしようもない状況を、三笘が左サイドから打開した。
 三笘にロングボールを入れるだけで、1人で左サイドを切り崩していく。
 33分に同点ゴール、そして50分には3点目のゴールを決めてくれた。

インテンシティがすごく高いゲームを、良い内容で制した。
 後半、豪雨がなければ、もっと密度の濃い展開を楽しめたと思われる。

次は中3日でホーム神戸戦(J1 #15)。
 神戸との水曜日3連戦の最終戦となる。
 良い内容を続けて、勝ち点を積み上げたい。

■goal
2マルコス・ジュニオール(9)
33,50三笘薫(18) 48家長昭博(41) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 45分、壁に当たった天野純(39)のFKをしっかりキャッチ。安定していた。
山根視来(13) 6.0 16分、25分と右クロス。31分にロングシュート。後半は守備に徹した。 
ジェジエウ(4) 6.0 ドリブルで持ち上がる。45+2分、エリキ(17)のシュートをブロック。
谷口彰悟(5) 6.5 鉄壁の守備から攻撃の起点に。59分、レイトタックルで左ヒザを痛める。
車屋紳太郎(7) 6.0 FW松田詠太郎(43)を防ぎ切る。55分からCBへ。84分、齋藤学にパス。
守田英正(6) 7.0 マルコス・ジュニオールを封じた。疲労を感じさせないパフォーマンス。
脇坂泰斗(8) 6.0 9分、シュート。33分、三笘をアシスト。44分、PA近くでFKを与える。
大島僚太(10) 6.5 広い視野からパスを繰り出す。サイドからもクロスを入れて、1アシスト。
家長昭博(41) 6.0 32分、41分にシュート。48分、大島のクロスを蹴り込んで逆転ゴール。
ダミアン(9) 6.0 高さを活かして16分、30分にヘッド。前半で交代したが、悪くなかった。
三笘薫(18) 8.0 大きなスペースを使って、たった1人で劣勢を挽回する。圧巻の2ゴール。

■sub
HT(8)旗手玲央(30) 6.5 強い体幹で当たり負けしなかった。46分にシュート。1アシスト。
HT(9)小林悠(11) 6.0 プレスを牽引して次々とボールを奪った。83分、87分とシュート。
55(4)登里享平(2) 6.0 LSBで試合を落ち着かせる役割を果たす。三笘と齋藤学を走らせる。
73(18)齋藤学(19) 6.0 左FW。ライン際にボールを呼び込んで攻め込む。87分にシュート。
89(10)田中碧(25) 5.5 終盤、左インターハーフで出場。足を伸ばしてボールカットを狙う。

■bench
丹野研太(27) 中村憲剛(14) 

■coach
鬼木達 7.0 三笘の先発起用と、ハーフタイムからの小林悠と旗手の投入で逆転勝利に導く。

■referee
家本政明 6.0 ファウルの判断は少しブレてしまったが、試合をしっかりとコントロール。

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2020/09/02

200902神戸0-6川崎(YLC QF)

神戸0-6川崎(ノエビアスタジアム神戸, 19:00KO, 3,925人/5,000人)

3試合ぶりに勝利した清水戦(J1 #13)から中3日。
YBCルヴァンカップ(YLC)のプライムステージ準々決勝の神戸戦を迎える。

YLCの準々決勝と準決勝は、例年ならばホーム&アウェイの2試合制。
 今年は1試合制となり、同点でも延長戦はなく、PK戦で決着する。


先発は、清水戦から6人を変更する。
 新たに山根、ジェジエウ、谷口、家長、大島、小林悠が先発する。
 車屋、宮代、ダミアンはベンチに回り、ジオゴ、山村、下田はベンチ外となった。
ベンチには、田中碧と脇坂が入っている。
 今季レギュラーとして活躍している2人だが、清水戦から続けて2試合先発を外れる。


神戸はJ1リーグで4勝6分4敗の暫定10位。
 ACLに参加しているため、YLCはプライムステージから出場する。

川崎とは前週水曜にアウェイで対戦(J1 #24)し、2-2のドローだった。

■1st half
川崎は1週間前の対戦とは見違えるようだった。
厳しいプレスを仕掛け、高い位置でボールを奪う。
パスの起点となるLSB酒井高徳(24)は旗手がきつくマークし、自由を与えなかった。

7分、大島のアシストから小林悠が先制ゴール。
13分、齋藤学のアシストから小林悠が2点目を奪う。
そして21分、大島の美しいループパスで齋藤学が抜け出し、ループでゴールを決めた。

神戸のプレスは弱く、連動していない。
ボールをせっかく囲んでも、次のパスコースを消せずに逃げられる。
川崎の攻撃が続くと、戻りが遅れてバイタルにスペースができていた。

その後も川崎が決定機を量産する。
 36分、小林悠のミドルシュートがバーに当たる。
 44分、齋藤学がDFダンクレー(33)をメイア・ルアで抜き去り、ループシュート。

■2nd half
46分、GK飯倉大樹(18)のスローを大島が奪って、家長にラストパス。
 家長はPA手前からゆったりとシュートして、4点差となった。

川崎の寄せが緩みはじめ、神戸が少しだけ盛り返す。
 58分、FW古橋亨梧(11)がドリブルで切り込んでシュート。
 60分、FW小田裕太郎(41)の左クロスがゴール前に入るが、ソンリョンがキャッチ。
試合は決まっていたが、神戸が川崎をハーフコートに押し込んだ。

しかし、川崎は選手交代をきっかけとしてプレスを再開する。
 神戸のボールを簡単に奪って、カウンターから多くのシュートを放った。
 72分に脇坂、88分に宮代がゴールを決めた。

■summary
神戸は1週間前と同じプレーができなかった。
強いプレスがなく、川崎のパス交換からずるずると撤退する。
最終ラインもシューターに寄せ切れず、次々とゴールを許した。

攻撃では川崎のプレスに苦しみ、パスをつなげない。
LSB酒井高徳とRSB西大伍(22)がフリーになれず、安全なパスコースがなかった。
後半、15分間ほど優勢とはなったが、川崎の守備ブロックを崩せない。
決定機をほとんど作れないまま、6失点を喫した。


川崎は1週間前は疲れ果てていた選手たちが回復した。
1歩目の動き出しが早く、プレスを仕掛けつつ、セカンドボールを拾った。
清水戦で山根、ジェジエウ、家長、谷口(87分から出場)を休養させた効果が大きかった。

そして、清水戦に続いて、アンカーに守田、左FWに齋藤学を起用。
2人とも良いパフォーマンスを披露して、勝利に貢献してくれた。

神戸に勝利して、YLCで準決勝に進出。
 準決勝は10月7日(水)、FC東京戦(YLC SF)が予定されている。

次は中2日で横浜Fマリノス戦(J1 #14)。
厳しい日程が続くが、しっかりと戦って、勝ち点を重ねたい。

■goal
7,13小林悠(11) 21齋藤学(19) 46家長昭博(41) 72脇坂泰斗(8) 88宮代大聖(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 17分、古橋のシュートをキャッチ。少ないプレー機会を確実にこなした。
山根視来(13) 6.5 21分、35分と右クロス。ワンツーパスでゴールを目指して走り込む。
ジェジエウ(4) 6.5 スピードで神戸FWを抑え込んだ。45+1分、古橋との1対1を守り切る。
谷口彰悟(5) 7.0 攻守ともに完璧な内容だった。良いタイミングで登里にパスをつないだ。
登里享平(2) 6.5 高いポジションでボールを引き出した。68分、家長へラストパス。
守田英正(6) 6.5 1ボランチで中盤を支配する。3分、48分、89分とミドルシュート。
家長昭博(41) 6.5 落ち着きはらった1ゴール。あまり目立たなかったが、周囲を支えた。
大島僚太(10) 7.0 ピッチを俯瞰するような自由な発想で試合を動かした。3アシスト。
旗手玲央(30) 6.5 右サイドでポイントを作り、守備で酒井高徳を封じた。34分、シュート。
小林悠(11) 7.5 コースを正確に狙った2ゴールで勝利に導いた。後半はペースを落とす。
齋藤学(19) 7.5 多彩な攻撃パターンから1ゴール2アシスト。プレスも鋭かった。フル出場。

■sub
60(30)三笘薫(18) 5.5 いつもと逆の右FW。ドリブルに鋭さがなかった。80分、右クロス。
70(10)脇坂泰斗(8) 6.5 72分、ボールを奪ってそのままゴール。84分、ドリブルシュート。
70(41)田中碧(25) 6.0 右インサイドハーフで出場。走り回って、中盤を引き締めた。
80(2)車屋紳太郎(7) 6.0 LSBで出場。85分、中央から攻め上がる。89分、左クロス。  
80(11)宮代大聖(20) 6.5 82分、ターンからシュート。88分、待望の川崎での初ゴール。

■bench
丹野研太(27) ダミアン(9) 

■coach
鬼木達 6.5 1週間前のドローを教訓に、大勝に導いた。守田と齋藤学の起用も良かった。

■referee
荒木友輔 5.5 ファウルの基準が一貫していなかったが、まずまずのジャッジ。

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