2023/10/09

231008川崎4-2福岡(天皇杯 SF)

川崎4-2福岡(等々力, 15:30KO, 18,547人)

蔚山現代戦(ACL GL #2)に勝利して中4日。
 天皇杯準決勝は、トーナメント表で上に入った川崎のホーム等々力で、15時30分キックオフ。
 ここまでミッドウィーク開催だった天皇杯も、この準決勝から週末に開催される。

今年の天皇杯は、5試合目となる。
 230607川崎3-1栃木C(天皇杯 R64)
 230712川崎2-1水戸(天皇杯 R32)
 230802川崎1-0高知(天皇杯 R16)
 230830新潟2(3PK4)2川崎(天皇杯 QF)


先発は、蔚山現代戦から1人だけ変わる。
 足の痛みで2試合欠場していた家長が先発し、瀬川がベンチに回る。


アビスパ福岡は、J1リーグ13勝6分10敗で8位。
 9位の川崎を、勝ち点で6上回る。
 天皇杯とYBCルヴァンカップでは、ベスト4に勝ち上がっている。
 ミッドウィークに試合がなく、日程は中7日。

J1リーグでの対戦は、川崎が勝っている。
 230429福岡1-3川崎(J1 #10)

■1st half
5分、川崎がいきなり先制する。
 脇坂の右CKを、ニアに走った山村がきれいなヘッドで押し込んだ。

福岡は、中央の奈良竜樹(3)が下がる逆三角形の3バック。
 ミドルプレスで、コースを消して川崎のミスを誘った。

川崎は脇坂、瀬古樹、橘田が組み立てる。
 ボールを少し動かして守備を剥がしながら、前を狙っていく。

38分、脇坂がハーフライン付近からマルシーニョへスルーパス。
 完全に抜け出したマルシーニョを、GK村上昌謙(31)が倒してPKを獲得。
 ただ、ダミアンのPKをGK村上が止め、リードは広がらない。

嫌な雰囲気となった42分。
 自陣深くでの登里のスローインが奪われる。
 山岸祐也(11)のマイナスのクロスを、金森健志(7)が合わせてゴール。
 ロストしたあと守備陣形を整える前に、同点とされた。

ここから福岡は攻勢に出る。
 45+1分、紺野和也(8)がドリブルして正面からシュート。
 45+2分、紺野の左CKを宮大樹(5)がヘッドするなど、畳み掛けた。

■2nd half
後半も引き続き、福岡が5分ほどペースを握った。
 46分、前嶋洋太(29)の右クロスを山岸がヘッド。
 50分、紺野の右クロスから山岸がシュート。

51分、瀬古樹の左クロスからマルシーニョがシュート。
53分、登里が左クロスを入れて、GK村上がパンチング。
 戻ったボールを、橘田がロングシュート。
 鋭い反応で奈良が触ったが、そのままゴールに入った。

再びリードした川崎が次々にゴールを奪う。
 70分、GKソンリョンのパントキックで、マルシーニョが抜け出す。
  GK村上の頭上を抜くループシュートで、3点目を決めた。
 81分、脇坂の左CKを、ファーのダミアンがヘッドで叩き込んだ。

ロスタイム、鶴野怜樹(28)に1点を返されて、試合は終わった。

■summary
福岡は、38分のGK村上のPKストップをきっかけに攻勢に転じる。
 金森が同点ゴールを決めて、その後も多くのチャンスを作った。
 この時間帯で逆転することができれば、勝機があったと思われる。

53分にリードを許すと、そのあとは粘れなかった。
 長谷部茂利監督が選手を入れ替えても、改善しなかった。

川崎の圧力に屈する結果となったが、悲観すべきことはない。
 次週のYBCルヴァンカップ準決勝での健闘を期待したい。


川崎は重要な一戦に勝利した。
 蔚山現代戦に続いて、橘田が決勝ゴールを決めた。
 2失点したものの、悪い時間帯は短く、守備には余裕があった。

天皇杯では、2016、20年に続いて3度目の決勝進出。
 12月9日、国立競技場で柏レイソルと対戦する。
 2か月後の決勝戦に照準を合わせ、調整しなければならない。

次は、代表ウィークを挟み中11日で、再び等々力での福岡戦(J1 #30)。
 福岡戦のあと、BGパトゥム・ユナイテッド戦(ACL GL #3)が控えている。
 しっかりターンオーバーして戦いたい。

■goal
5山村和也(31) 53橘田健人(8) 70マルシーニョ(23) 81ダミアン(9) 
42金森健志(7) 90+6鶴野怜樹(28) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 47分、飛び出してパンチング。70分、アシスト。プレー機会は少なかった。
山根視来(13) 6.5 55分、金森にアフターで蹴られて激昂する。76分、90+4分にボール奪取。
大南拓磨(3) 6.0 11分、家長へ縦パス。65分、インターセプト。90+6分、鶴野にゴールを許す。
山村和也(31) 7.5 1ゴール。ハイラインを保ちつつビルドアップ。 7分、62分にもCKをヘッド。
登里享平(2) 6.0 縦パスを効果的に刺す。42分、スローインを奪われて失点。53分、左クロス。
橘田健人(8) 7.5 2試合連続のゴールで決勝に導いた。中盤でボールを受けて動かして前進する。
脇坂泰斗(14) 7.0 プレースキックが冴えて2アシスト。トラップからのドリブルも美しかった。
瀬古樹(16) 6.0 56分、決定機なシュート。守備を引き連れる動きで周囲にスペースを与えた。
家長昭博(41) 6.0 復帰戦。涼しくなったためか、かなり動けていた。85分、ループシュート。
ダミアン(9) 6.5 40分、大事なPKを外す。ハイボールに競り勝つ。59分、シュート。1ゴール。
マルシーニョ(23) 7.0 38分、PK獲得。70分、貴重な追加点。21分にヘッド、51分にシュート。

■sub
74(16)シミッチ(6) 6.0 アンカーに入り、ハイボールを跳ね返す。85分、家長へラストパス。
74(23)瀬川祐輔(30) 6.0 左FW。81分、左クロスでCKを獲得。89分、ドリブルで持ち上がる。
90+2(41)高井幸大(29) 5.5 3バックの左CBとして出場。プレー機会は少なかった。
90+5(9)山田新(20) 5.5 1トップに入る。プレー機会はほとんどなかった。

■bench
上福元直人(99) 遠野大弥(17) ゴミス(18) 

■coach
鬼木達 7.0 完璧な結果を出した。PKは家長が蹴るように指示すべきだったか。

■referee
中村太 5.5 副審との齟齬が目立つ。イエロー7枚と出しまくった。

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AT+4+7
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