2024/07/10

240706磐田2-2川崎(J1 #22)

磐田2-2川崎(ヤマハスタジアム, 18:30KO, 13,153人)

3戦連続ドローとなった広島戦(J1 #21)から中6日。
 2年ぶりのヤマハスタジアムで、まだ陽が残る18時30分キックオフとなった。


先発は、広島戦から3人を変える。
 新たに大南、大島、小林悠が先発する。
 大島は長期離脱からの復帰3試合目で初先発。
 橘田と山田新がベンチに回り、ジェジエウはベンチ外となる。

ベンチには、田邉、山本、家長、山内の4人が新たに入る。
 家長は2試合欠場していたが、戦列に復帰する。
 代わりにヒカルド、ゴミス、宮城天の3人が外れた。


磐田は、J1リーグで6勝5分10敗の16位。
 15位川崎と勝ち点23で並んでいる。

ホーム等々力では両チームに9ゴールが生まれ、磐田が勝った。
 240301川崎4-5磐田(J1 #2)

■1st half
磐田のプレスは強くなく、川崎が押し込んでいく。
 6分に脇坂、10分に瀬古樹、14分に小林悠がシュートする。

LSB佐々木旭が2CB大南と高井の横に立ち、3バック気味で組み立てる。
 右サイドのスペースを脇坂と遠野が空け、ここをRSBのVW際が上がる。
 VW際は、RCB大南からのパスを受けて、多くの右クロスを入れた。

磐田は1トップのマテウス・ペイショット(99)にロングボールを当てる。
 20分、金子翔太(40)のミドルは、大南がブロックする。
 しかし、ジャーメイン良(11)の足元にボールが流れ、先制ゴールを決められた。

川崎は失点後もボールを持ち続けるが、磐田のブロックを崩せない。
 佐々木旭も左からクロスを入れたが、跳ね返された。

■2nd half
大島に代わって投入された橘田がチームを牽引する。
 暑さの中で低下するチームの運動量を補うべく、ピッチを走り回った。

51分、瀬古樹が低い位置から持ち上がり、磐田の守備を動かす。
 橘田の縦パスから小林悠がスルーパスを出し、遠野が同点ゴールを決めた。
 瀬古樹を起点に3つのパスが縦につながった素晴らしいゴールだった。

同点となったあとも、川崎が攻めていく。
 55分、小林悠がシュートし、さらに脇坂がボレー。
 58分、マルシーニョがオーバーヘッド。
 71分、山内の折り返しから、佐々木旭がミドル。

そして、81分に逆転ゴールが生まれる。
 左ショートコーナーから山内がミドルを狙って、DFに跳ね返される。
 戻ったボールを橘田が拾って、地を這うようなミドルをゴール左に決めた。

リードを奪ってからも、川崎が優位に進めていく。
 磐田は早く攻めようとするが、守備陣が上手く対応していく。

しかし、90+2分。
 佐々木旭のバックパスを蹴ろうとしたGKソンリョンが、まさかの転倒。
 詰めていた山田大記(10)が同点ゴールを決めた。

■summary
磐田は圧倒的にボールを持たれながらも、ドローに持ち込んだ。
 特に2点目は川崎のミスによるもので、ラッキーだった。
 勝ち点で並んでいる川崎に負けなかったことは、重要な結果といえる。

金子翔太(40)は、1点目を生むミドルを放った。
 川崎がVW際にパスを出すたびに、金子が何度もスプリントして間合いを詰めた。
 金子がスペースを埋めなければ、磐田は容易く崩壊したと思われる。
 61分に交代するまで、厳しいタスクを十分に果たした。


川崎は、久しぶりの勝利を目前にしながらドローに終わった。
 4戦連続ドローとはいえ、終始、磐田を攻め立てていて、悪くなかった。
 大島を先発させて、後半に橘田を投入する交代策も機能した。

GKソンリョンは、スパイクが芝に引っ掛かって転倒した。
 失点後、プレーが再開しても悄然としたままで、90+6分のFK対応にも不安があった。
 考えられないミスだったが、いつもの姿を早く取り戻してほしい。

次は中3日で、天皇杯大分戦(天皇杯 R32)。
 J2リーグ降格も考えられる現状なので、大きくターンオーバーしたい。

■goal
20ジャーメイン良(11) 90+2山田大記(10)
51遠野大弥(17) 80橘田健人(8) 

■judge
ソンリョン(1) 4.0 23分、レオ・ゴメス(16)の強烈ミドルをセーブ。ロスタイムに痛恨の転倒。
VW際(31) 6.5 フリーで受けて右クロスを入れる。32分、カットイン。61分、PA内でクリア。
大南拓磨(3) 6.0 右ワイドのVW際にパスを届ける。72分、ジャーメインのシュートをブロック。
高井幸大(2) 6.0 32分、ジャーメインからカット。ファウルもあったがFWに入る縦パスを狙う。
佐々木旭(5) 6.0 42分、72分にシュート。60分、ドリブルで前へ。多彩なパターンで仕掛けた。
瀬古樹(16) 6.5 CB脇に落ちて、磐田のプレスを抜けながら組み立てる。10分、33分にミドル。
大島僚太(10) 5.5 3分、ミドル。12分、14分にダイレクトパス。無駄に動かず、ゆったり歩く。
脇坂泰斗(14) 6.0 6分、32分、55分にミドル。39分、GKまでプレス。トップ下から仕掛けた。
遠野大弥(17) 6.5 GK川島永嗣(1)を制して同点ゴール。11分、ミドル。バイタルで動き回る。
小林悠(11) 6.5 素晴らしいラストパスで1アシスト。14分のシュートは、左ポストに弾かれた。
マルシーニョ(23) 6.0 カウンターで陣地を大きく回復した。58分、オーバーヘッドでシュート。

■sub
HT(10)橘田健人(8) 7.0 走り回って中盤を制圧した。1点目の起点となり、80分に逆転ミドル。
68(11)山田新(20) 5.5 79分、83分にボールキープからFK獲得。シュートはなかった。
68(23)山内日向汰(26) 6.0 80分、ミドル。85分、87分にPA内をドリブルで仕掛ける。
75(17)家長昭博(41) 5.5 ピッチを自由に移動する。90+4分、橘田の落としからシュート。
81(16)山本悠樹(77) 5.5 丁寧かつシンプルなパスをつなぐ。85分、山田新への縦パス。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 6.0 ベストの采配で内容も良かったが、結果は出なかった。

■referee
御厨貴文 6.5 最後まで冷静さを保ち、バランスの良いジャッジを続けた。

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AT+3+6
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