岩手・宮城から投稿 震災見つめ未来に希望 東日本大震災で被災した子どもたちは今、どんな思いを抱いて暮らしているのだろうか。
岩手、宮城県の学校や避難所で「こどもの詩」への投稿を呼びかけたところ、40余りの作品が寄せられた。
地震や津波の怖さ、これからの生活への思いなどがつづられていた。
「こどもの日」に合わせ、選者で詩人の長田弘さんが選んだ詩を紹介する。
長田さんも子どもたちへのメッセージを託した詩を寄せてくれた。
詩のテーマは特別に設けず、「子どもたちが今感じていること」を書いてもらった。
詩を書いた子どもたちの住む地域では、津波で家屋が流されるなど大きな被害があった。
岩手県大船渡市の越喜来(おきらい)小学校は校舎が津波にのみ込まれ、使用できなくなった。
現在は、建物が無事だった甫嶺(ほれい)小の校舎で、越喜来小と崎浜小の3校の児童が一緒に学んでいる。
また、作品を寄せてくれた宮城県気仙沼市の気仙沼小学校や岩手県山田町の大沢小学校は、避難所としても利用されている。
「詩を読んで、多くの子が今も不安な気持ちを抱いていると感じました」と大沢小教諭の佐藤はるみさん。
子どもたちは、学校では、明るく元気に過ごしているという。
「無理に気持ちを言わせるのではなく、今の生活や今自分がしていることを自然に表現することを大切にしていきたい」と話している。
[ 詩の全文はこちら ]