【オカルト】幻の霧ケ雷雨

不思議・奇妙・不気味,山・森・峠

 

121 :本当にあった怖い名無し:2015/10/22(土) 21:54:18.30 ID:Ny5TrU6T0

じゃあ夏山の話。

学生時代に登山サークルに入って、おもに夏山だけやってた。

 

 

121 :本当にあった怖い名無し:2015/10/22(土) 21:54:18.30 ID:Ny5TrU6T0

燕(つばくろ)から槍ヶ岳(やりがたけ)に向かうルートの途中で、急に天候が変わった。稜線(りょうせん)全体が暗くかすんで、近場に雷がばんばん落ちてくる。

7~8人のパーティだったけど、やばいってことで散り散りに隠れた。俺も岩場のかげに隠れて、教わった通りにバックルや腕時計を腹の下に隠すようにうつぶせになった。

雹(ヒョウ)や雷がちょっと下火になったころ、ひとりが「すごいなあ」って、つぶやきながら歩き出した。俺は「まだ早いよ、隠れてろ」って言ったけど聞こえなかったみたい。

そのあと2,3度、雷のピークがあって、あっという間に青い空に戻った。

 

 

121 :本当にあった怖い名無し:2015/10/22(土) 21:54:18.30 ID:Ny5TrU6T0

仲間がぞろぞろ集まってくる中で、「あいつ大丈夫だった?」という声。俺も心配で確認したけど、そいつの姿は見えない。真剣にやばいと思った。

だけど妙な空気で、心配してるのは俺のほかに二人、あとはけげんそう。中のひとりが、「だってあいつ来てないじゃん、熱出して」

言われてみればそうだった、急に熱が出て参加できなくなってた。じゃあ俺たちが見たのは何だったのか、ぽつりぽつり話しながら登山は無事終了。

内心では、もしかして急病で死んじゃったのかもと思っていたが、そいつは元気でした。

オチはないけど、下山する間もいろいろ考えてしまって、本当に怖かった思い出です。

 

 

Right Caption

キキ

友人の生き霊説。見間違い説。
山の何かが友人に化けて、誰かを連れて行こうとした説などが考えられる。
急な雷雨ももしかしたら、友人に化けていた何かが起こしたのかも?

  翻译: