日本語講座の変な受講者 : 第九話
- 2023/01/04
- 01:59
1月4日付けの一本目の記事です。二本目は、日本時間で夕刻に掲載する予定です。前置き「日本語講座の変な受講者」に二回も主役として登場する輩は、稀です。ところが・・・第四話と第八話の主役の「R氏」が、なんと三回目の登場をすることになりました。未読の方は、〈日本語講座の変な受講者 : 第四話〉と〈日本語講座の変な受講者 : 第八話〉に是非、目をお通しください。本文12月初めに、第八話以来ずっと音沙汰の無かったR氏か...
日本語講座の変な受講者 : 第八話
- 2022/08/10
- 19:39
「異国生活・日本語講座の変な受講者」と銘打った書庫に入る記事を続けます。この第八話の登場人物「R氏」は、第四話の主役の「R氏」と同一個体(*)です。(*) 深く、強く、決定的に軽蔑しているため、虫けら扱いします。同一「人」物とは呼んでやりません。コロナ禍で対面講義が一時的に禁止になり、無償で通信教育を提供していた2021年の出来事です。上級コースの受講者に、イ形容詞の活用を復習させた上で、正解がこうなる仏文和...
日本語講座の変な受講者 : 第七話
- 2022/02/05
- 19:22
F爺の受け持っている成人向けの日本語講座で昨日結末を迎えた某「事件」の報告のため、急遽この記事を書きました。今日以降に予定していた記事の発表は、順延します。もぐり受講志望者昨年の11月12日に、見知らぬ女が中級講座の教室に現われました。30歳前後と見えます。〈成人向けの日本語講座があると聞いたばかり。まだ受講手続きはしていない。日本語は、独学である程度習った。蹤(つ)いて行けるかどうか見極めたい。一度だけ...
日本語講座の変な受講者 : 第六話
- 2021/03/10
- 20:31
全盲の数学科の教授F爺の受け持っている日本語講座は、フランス語が話し読み書きできる人だけを受講者として想定しています。最初に平仮名を覚えさせてから、名詞文の作り方、形容詞文の作り方、動詞文の作り方を教えて行きます。カタカナに習熟するのは、数週間かかっても構わないことにしています。漢字は、初級では、ごく少しずつ教えます。視覚障碍のあるフランス語人向けの日本語教授法は、どこかに存在するのかもしれません...
日本語講座の変な受講者 : 第五話
- 2021/02/26
- 20:42
1990年代の前半のことです。日本語の初級講座に、ことごとに教官を「揶揄」する言葉を放つことに快感を得ている中年男がいました。その男は、誰に訊かれもしないのに、「自分は循環器系専門医だ」と言っていました。この言動は、フランスでは〈自分の若い頃の学力の高さと現在の社会的・経済的地位の高さをひけらかす鼻持ちならない態度〉と見做されるものです。人格者のすることではありません。ある日の質問ある日、鼻高男が、唐...
日本語講座の変な受講者 : 第四話
- 2021/02/04
- 20:15
今日の二本目の記事です。第一幕2020年11月初め、コロナ禍のためフランス全土に二回目の外出禁止令が出て、F爺の日本語講座は「しばらくの間」休講と決まりました。その間、F爺先生は、無償で通信教育をすることにしました。上級コースの受講者の一人R氏からメールが届きました。フランス語でした。〈一目でお分かりのように、私は老齢です。対面講義が再開しても、怖いから出席したくありません〉と始まっていました。「老齢です...
日本語講座の変な受講者 : 第三話
- 2021/01/25
- 20:11
前置き今日の二本目の記事です。F爺の受け持っている日本語講座の受講生の中に、今年度(= 2020~2021年度)、飛び切り厚かましい要求をしたのが二人も出現しました。勿論、明確に拒否しました。そのうちの一人とのメール交信を紹介します。(二人目との遣り取りも、近々に紹介します)本文外出禁止令下の日本語講座の運営事情11月初めにフランス全土に外出禁止令が出て以来、他の教育機関と同様に、F爺の受け持っている日本語講座も、...