F爺・小島剛一のブログ

2023年11月16日付けのLe Mondeル・モンド紙が第23面で
【ドイツ人ジャーナリストHubert Seipelが60万ユーロと引き換えにプーチン贔屓の本を書いた】
ことを報じています。

ドイツ語圏や英語圏でも、勿論、大ニュースになっています。「Hubert Seipel」でウェブ検索すると、顔写真入りの記事が無数にヒットします。

以前からの評判

Hubert Seipelは、2010年以来、あまりにもロシア贔屓過ぎることから「ロシアから大金を受け取っているのだろう」という疑惑を掛けられていました。

2021年6月

『Putins Macht. Warum Europa Russland braucht (非逐語訳 : プーチンの力　ヨーロッパがロシアを必要としている理由)』(Hoffmann und Campe, 2021年6月)という本を上梓した時には、ラジオでインタビューを受けている最中に
「ロシアから報酬を得ているか」
という意味の露骨な質問をされたほどです。

オリガルヒから60万ユーロ

そして、このほど、「Cyprus Confidential」という名前の調査団が次のことを発表しました。

【2018年3月16日に、Seipelが英領バージン諸島のDe Vere Worldwide Corporationという名前の会社と「ロシア連邦の政治情勢について本を書く」条件で60万ユーロの報酬を得る契約を結んだ】
【60万ユーロは、2018年と2019年の二回に分けてロシアの銀行SovcombankがSeipelの口座に振り込んだ】
【黒幕は、高確率でロシア人オリガルヒのAlexei Mordachov】

キプロスは、ロシア人オリガルヒたちの後ろ暗い大金を動かしていることで有名なのです。キプロス専門のこうした調査団も、遣り甲斐のある仕事をしているのでしょうね。