こんにちは。
カナダ最大の文学賞、ギラー賞の選考から２０人の作家が自分の本を撤回したと知ったサトーです。
ジェノサイドに加担しているスポンサーが脱退するまで続くんだそうです。撤回というのは辞退の意味だと思うんですけどね。
日本だと直木賞と芥川賞になるんでしょうか。だとしたら、作家さんも相当な覚悟ですよね。
🚨BREAKING: Twenty authors have withdrawn their books from consideration from the Giller Prize, Canada’s largest literary award, until it drops its sponsors complicit in genocide: Soctiabank, Indigo, the Azrieli Foundation and Audible. https://t.co/KHVtHswA8P pic.twitter.com/IM7EQGr5rz
— Writers Against the War on Gaza (@wawog_now) July 10, 2024
さいきん見たドラマの感想です。
このドラマは
２００９年のデンマークの犯罪捜査ドラマで、シーズン３まであります。
２０１１年にアメリカが『THE KILLING/ザ・キリング』としてリメイクしています。
ストーリー
シーズン１：
デンマークの刑事ルンドは、息子のマークと母と一緒にスウェーデンの恋人の元へ移住しようとしていた。
そこへ事件が発生し、ルンドは上司に言われるままに事件を担当する。
ルンドの後任の刑事マイヤがやってきて、ルンドと彼は一緒に捜査をすることになる。
しかし事件はダラダラと進み、ルンドはスウェーデンへ移住することができない。２０話。
シーズン２：
ルンドは左遷され国境検問所で働いていた。
コペンハーゲンで事件が発生し、上司から依頼を受けたルンドは捜査に参加することになる。
被害者は軍と関係あることが判明し、軍と国の陰謀が絡んできてスケールの大きい話になる。
１０話。
シーズン３：
ルンドはコペンハーゲン警察に戻っていた。
新米刑事とともに港で発見された身元不明の遺体を捜査する。
そのころ、大金持ちで有力者の娘が誘拐された。
ルンドたちは港の遺体と誘拐事件を同時に捜査することになる。
１０話。
感想
THE KILLING／キリング シーズン２↓↓↓
話としては面白かったです。
アメリカドラマにも負けないテンポのよさと残酷さがあります。
アメリカがリメイクしたのも頷けますね。
※シーズン１と３は酷い性犯罪が扱われるので、苦手な人は注意してください。
シーズン１は、引越しのため職場を去ろうとしたルンドが事件に関わったために、引越しできず家族を振り回し、ダラダラと事件捜査を続けて、容疑者と状況がコロコロかわり、さては尺が長いために脚本をテキトーに書いてただろーという思わずにはいられない仕上がりです。
真犯人もとってつけたようで、この仕上がりは私は納得してないです。
あと、マッツ・ミケルセンのお兄さんラース・ミケルセンがイケメン政治家として登場しています。
シーズン２は軍人の話になります。
これはアメリカなんかが好きそうなネタですね。
ちょっとネタバレになりますが、事件のオチとしては映画『ハイ・クライムズ』に似ています。
シーズン３は、すっかり人が変わったルンドと元カレが一緒に捜査して、今度は大統領まで巻き込んで、しっちゃかめっちゃかになります。
真犯人はシリアル・キラーで、今までの誰よりも手ごわいです。
ルンドが理性と警官としての立場を忘れたのが残念でした。
でもこういうラストはアメリカ人が好きそうです。
シーズン３までずーっと見てるとですね、ルンドの性格と、政治家のコロコロ変わる言動に辟易してくるんですよね。
登場人物たちは似たような対立をずっと繰り返しています。
事件、警察、政治
THE KILLING／キリング シーズン３↓↓↓
シーズン１～３に共通しているのは、
ひとつの事件を巡って事件関係者、警察、政治界、それぞれのストーリーが描かれていることです。
事件関係者は被害者家族だったり、容疑者の家族だったりします。
警察は主にルンドと相棒、上司たち。
ルンドの同僚たちのセリフはかなり少ないです。
政治界はメインになる政治家とそのチーム、対立候補や政党など。
メイン政治家はシーズン１は市長候補、シーズン２は大臣、シーズン３は首相とシーズンごとにステージアップしていきます。
あと必ず政治家と女性の不倫がでてきます。
政治家を不倫させないと気がすまないようです。
このテンプレをシーズン３まで使いまわしたようですね。
シーズン３まで続いたってことは、結構人気があった設定なのかもしれないですね。
性格に難あり
このドラマの目立つキャラクターには共通の性質があって（ルンドや政治家など）、それは直情的で思い込んだら一直線で、ワンマンで強引に物事をすすめることです。
特にルンドに関しては、途中から同僚とは言葉でのコミュニケーションをあまりとらないので、相棒が質問しても何も答えずにどこかへ行ってしまうことが多いんです。
ルンドは家族には優しいというか歩み寄る姿勢は見せるんですけどね。相棒への態度がちょっと酷いんですよ。
よくそんなんで部下を持てるよなーと。
これ、今なら完全にアウトな上司ですよね。特に公務員なら尚更じゃないでしょうか。まあ不健全な組織ならそれも通用しそうですね。
まとめ
シーズン４がありそうな終わり方だったんですけどね。
シーズン３で終了したようです。
続きが見たいかと言われたら見たいですね。
だけど、その時にはルンドの性格をちょっとどうにかしてくれないかなーと思います。
でも、あの状況になってルンドの性格が改善されたら逆に面白くない話になりそうなので、そのままでもいいのかもしれないですね。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪
アメリカ版『THE KILLING/ザ・キリング』↓↓↓ Joel Kinnamanが出ています！
