「きみに読む物語」
2004年 アメリカ ニック・カサヴェテエス監督
ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス ジーナ・ローランズ
このタイトルとこのパケ写真がとってもステキなので観たいなと思いながらなかなか観ずにいました。やっとこ鑑賞。
ネタバレしてしまうかもしれませんので知りたくない方は読まないでくださいね!
タイトルからも分かるように男の人が相手の女に話を読み聞かせている映画です。
こんなタイトルですので見ている全員がすぐに
「このご老人の男性が同じくご老人の痴呆症らしき女性に自分たちの過去を読んで聞かせているんだな」
ということが分かります。
結構冒頭で誰にでも分かっちゃいます。CMとかで最初から言ってしまっていてもいいぐらい分かっちゃいます。
そしてこのメインに映っている若く激しい美しい2人がこの読み聞かせている男性と聞かされている女性の若い頃です。
この男性は痴呆症になってしまった愛する女性に自分たちの話を聞かせることに依って、なんとかこっちの世界に女性を戻そうとしています。(そしてたまに戻ってきます)
大半がこの読んでいる物語の中の美しい回想シーンで、ちょいちょい現在の読んでいるシーンが挟まります。
物語を読み終えた時、どんな結末が待っているのか、というところが見どころでしょうか。
ちなみに全然泣きどころはありません。(私は)
自分の老後が近い今だから、感動する余裕はないというか。
独身時代の若い頃ならもしかしたら
「こんな恋いいな!こんな風に老後も好きな人がそばにいるなんて」
と夢見たでしょうか。
このような回想ものってやはり好みではありません。
メインが今現在の老夫婦なのでちょいちょい現在に戻るとことがちょっと嫌でした。
一気に通して若い頃を観ていたかったです。
古い例えでアレですが、「タイタニック(ディカプリオ版)」も回想でしたよね?でも回想ってことを忘れてしまうぐらい入り込めましたよね?
ああいう仕上がりにしてくれてればもっとよかったのにな。
「タイタニック」なんかと比べてはいけませんね!!あっちは名作ですし。(←私にとって、ということです)
貶してるわけではないです。
つまらなかったのか?と言えばそんなことはないです。
ちょっと期待してしまったのが悪かったのでしょう、まぁまぁでした。
恋に落ちた時や2人の馴れ初めは大したことないのですが、相性のいい相手や運命の相手ってこんな風に自然とくっつくようになってるなと思います。
頭ではダメだと思っていても、会えば絶対離れたくなくなってしまう。長々と一緒にいてしまう。それがよく表されています。
2人でボートに乗るシーンがあるのですが、そこは幻想的でとても美しかったです。
映画館の大スクリーンで観たら、もしかすると感動するシーンだったかもしれません。
そんなわけで、おススメにはなりませんがテレビでやったら暇なら見ますか?ってぐらいです。
それにしても、このパケ写真は美しくて良いですね。
読んでくださりありがとうございます。
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