当ブログではチャートパターンに関して過去に、
【FX】チャートパターンだけでトレードすると危険ですよという練習問題
という2記事を書きました。
また、酒田五法に関しては、
という記事を書きました。
上記3記事をお読み頂ければ今回の記事をわざわざお読み頂く必要はないのですが、それでも何故書こうと思ったのか?
それは・・・
私のメイン口座です♪
私のInstagramにチャートパターンや酒田五法に関する広告が溢れ返っており、「関連がない」という報告をしても何の効果もなくまた湧いてきます。
どのような内容の広告かは全く興味がないので見ていないのですが、恐らくチャートパターンや酒田五法を覚えれば勝てるとか、チャートパターンや酒田五法を使ったトレード手法等に関する内容かと思われます。
こういった広告の影響を受け、チャートパターンや酒田五法で安易に勝てると考える人が増えないようにとの思いを込めて今回の記事を書こうと思った次第です。
ですので、「チャートパターンや酒田五法で安易に勝てる」と思っていない方は以下の内容をお読み頂く必要はありませんので、ここでページを閉じてくださいw
では、本題に入ります!
チャートパターンや酒田五法を知らなくても何の問題もない理由とは何なのか?
この答えは極めて簡単で、チャートパターンや酒田五法を知らなくても勝てるから知らなくても何の問題もないんです。
勿論、チャートパターンや酒田五法を知っていた方が勝てる確率がアップするのかもしれませんが、知ることによる危険も孕んでいます。
どういうことかは過去に何度も説明しているのですが、文字だけでは伝わりにくいかと思いますので具体例をあげて説明してみます。
上の画像の黒線をご覧になると、高値がどんどん切り下げており、安値もどんどん切り上げていることがわかります。
つまり、三角持ち合いの状態なのですが、チャートパターンを重視する方であればオレンジ線を下抜けた緑丸辺りで売ろうと思うのではないでしょうか?
この辺りで売れば大きく下げる可能性もあるのですが、すぐ下の水色線やピンク線で大きく反発して上昇する可能性もあります。
上昇する可能性も考慮しつつ売るのであれば良いのですが、一切考慮せずに売ってしまうと逆行した際に損切りが遅れたり、遅れすぎてどうでも良くなり放置してとんでもない含み損になるなんてこともあるでしょう。
何故このようなことになるかと言えば、チャートパターンというものに頼り切っているからであり、常に最悪の状況を想定してトレードするという基本中の基本ができていないからです。
チャートパターンを覚えるだけで勝てるのであれば誰も苦労しないというようなことを何度も書いているのですが、チャートパターンや酒田五法というものに心酔すればするほどパターン通りの動きにならなかった時に大変なことになる可能性があります。
だからこそ上で「知ることによる危険も孕んでいます」と書いたのです。
こういった危険を孕んでいるのであれば敢えて知らない方が大損害を防げるのではないかと思います。
とは言え、これはエントリーの根拠が崩れたら迷うことなく切るという基本ができているということが大前提での話ですが・・・
さて、上の画像はやたら右に寄っているのですが、過去の復習も兼ねて以下の説明をしたいと思います。
例えば、紫線で示したような下落の流れの中であれば緑丸辺りで売るのはありかもしれません。
それでも、水色線やピンク線で跳ね返されるかもしれませんが・・・
万全を期すのであればピンク線を下抜けてから売る方が良いかと思うのですが、もし黄線で示したような上昇の流れの中であれば緑丸で売りたいと思いますか?
上昇の流れの中で、しかも、すぐ下に水色線やピンク線がある状況で私が売ることはないのですが、チャートパターンや酒田五法の一番の問題はチャートの左側が示されていないことだと思います。
チャートの左側次第で大きく考え方が変わる可能性があるのですが、そのことを無視して一部分だけを切り取ってもあまり意味がないと思います。
ですので、今現在チャートパターンや酒田五法を覚えていない方は無理に覚える必要はなく、その覚える時間でチャートの左側からの流れを追いつつ、トレーダーの心理を考えるという訓練をされた方が10億倍くらい効果的かと思います。
それでもチャートパターンや酒田五法を覚えたいのであれば単に覚えるのではなく、何故そのような形になるのかを売り買い両方の気持ちを考えながら自分なりに推測してみてください。
具体的には、
黒線で示した三角持ち合いですが、何故どんどん波が小さくなることが多いのかを売り買い両方の気持ちを考えながら考えてみてください。
とは言え、いきなりだと何をどう考えれば良いのかすらわからないでしょうから、私なりの考えを書いておきます。
まず、2ヵ所の赤丸をご覧になると高値を切り下げていることがわかります。
このような状況で赤矢印辺りで買いたいと思いますか?
勿論買いたい人もいるでしょうが、買ったとしても、「右側の赤丸辺りまでしか狙えないかも?」と考えている人が多いかと思います。
同じように、安値を切り上げている状態を見ているのにオレンジ矢印辺りで売りたいですか?
こちらも、「売ったとしても右側のオレンジ丸辺りまでかな~?」と考えている人が多いかと思います。
このような状況が続くと積極的に売り買いする人がどんどん減り、どんどん波が小さくなっていくと考えられます。
上の説明は三角持ち合いの部分に関してだけですが、これに加えてチャートの左側の状況を加味するとまた別の考え方ができるかと思います。
例えば、紫線で示したような下落の流れの中であればオレンジ矢印辺りで売ってくる人は上昇の流れの時よりも多いかもしれません。
というような感じであらゆる場面で売り買い両方の気持ちを考えるという訓練を積めば、チャートパターンや酒田五法というものを一切知らなくても何も問題もなくトレードができるかと思います。
ですが、この訓練はチャートパターンや酒田五法を覚えるよりも何倍も大変です。
大変ですが、自力で勝つ力を身に付けたいのであれば避けて通れない訓練かと思います。
以上です!