『娘』1968年 岡本太郎作品 私的芸術論
写真の作品は、太郎先生が一番世に有名になった『1970年、万国博覧会』太陽の塔。直前の1967年に製作された、信楽の土を使用した『娘』という作品です。本日、私がこの作品について語りたいのですが、それは、『なぜ、娘という表題がこの作品に付けられているのか?』ということです。先生に直接聞けばいいことなのですが、やっぱり、私は思うのです。芸術とは、感じる人の内面的ワールドが面白いのです。作り手の想うところと全く違っていても、良いのではないでしょうか。寧ろ、その方が『芸術』なのです。そこでこの作品に対する私の感想は、一番目にインパクトの有るパーツは、大根のような手なのであります。そして、大地の肥沃な土を想わせる信楽の土味。手と言いましたが、『思春期の脚形❔』のようにも見えます。母なる大地といいますが、男性には思いもつかない、女性の強さ、美しの芽を太郎先生は、表現されたのでないでしょうか?縄文の美を表現することをライフワークとされた太郎さん。私は、大好きです。
2024年04月26日(金)