27日の3回戦で勝った専大松戸（千葉）のスタンドで、チアリーディング部の部員が身につけていたのは半ズボンタイプだった。数年前、スカートタイプの衣装で野球を応援するチア部員の動画がインターネット上に流れたためだ。衣装を新調するタイミングに合わせ、今大会から衣装を切り替えた。

　28日の大阪桐蔭（大阪）のスタンドでは、チアリーダー部の生徒たちがレギンスを着用して応援。昨春の選抜から盗撮対策として着用するようにしたという。

　履正社（大阪）や山梨学院は配置を工夫した。写真が撮られることの多い内野席からチアリーダーを遠ざけた。応援団の生徒や保護者で「壁」をつくった。

　一方で、高知のダンス部はスカートタイプの衣装で応援。野球部の選抜大会出場が決まってから新調した。ダンス部顧問は「『スカートのかわいい衣装を着たい』という生徒からの希望が多かった」と話す。学校関係者は「今後しっかり考えたい」と話した。

　選抜大会の主催者は「全国から来られたみなさんに気持ちよく応援していただき、満足していただけるよう、取り組んでいきたいと考えております」とコメントした。（松永和彦、岡田健）
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