駒ケ根市T様のご新居へイサム・ノグチの名作Noguchi Coffee Table/Blackをお届けしました。2か月弱お待ちいただいてようやくです。
琉球畳の和室から続く和の要素を取り入れた和モダンな素敵なリビングに見事にハマりました。脚はT様がおっしゃった通りブラックで正解でした。
一人では持ち上げられない程の重量の強化ガラスを美しいフォルムの脚が3点だけで支え、3点だけで床に設置して構造と美しさのバランスをとっています。
vitra社製「Noguchi Coffee Table/walnut」
ミッドセンチュリーの巨匠のひとりイサム・ノグチの家具の代表作"NOGUCHI TABLE"。美しい二枚の木製の脚部を金属の棒で接続し、厚さ20mm分厚い強化ガラスを乗せただけの"美しすぎるテーブル"。1939年にロブス・ジョン・ギビンスに依頼されテーブルの模型を作ったところ、ギビンスが少し手を加え自らの作品として売り出してしまい、ノグチはこれに激怒し、もっと素晴らしい作品をと誕生させたのがコレだというのが、VitraとHERMAN MILLERも認める定説です。
MoMA(ニューヨーク近代美術館)の初代館長A・コンガー・グッドイヤーの自邸のために制作されたテーブルが原型という説もあるだけに、MoMAのPARMANENT COLLECTION(永久収蔵品)となっています。
彫刻家、庭園デザイナーでもある彼らしい庭園のオブジェや彫刻を彷彿させるデザインです。しかし、ジョージ・ネルソンの生前の口実テープによると、イサム・ノグチのアトリエを良く訪れていたネルソンが、ノグチが妹の誕生日のために作ったテーブルを一目見るなりその美しさに心を打たれて、HERMAN MILLER社に招いたのだと語っています。
現在ジェネリック品とか模倣品と称して、作者や一族の意思とは全く無関係なのに、何の承諾もとらず、勝手に製造された安価なニセモノがネットや一流のお店でも販売されています。見比べれば、明らかに違うし、ただデザインを盗んだモノです。金儲けしてやろうとデザインを盗み、金儲けのために売っているだけのものです。それと判っていて購入され使用するのは自由ですが、その椅子にはニセモノとしての価値しかなく、それによって作られたお洒落にみえる空間もニセモノです。ご注意を!