「素敵!これほしい」叶えたいことは真似することから始まる…
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
憧れを真似することから始めよう
ときどき無性に手仕事をしたくなります。
天然石でネックレスを作りたくなったり、編み物も。と言っても、手先が特別器用なわけでもなく、緻密でもなく。
例えば編み物でも目の数を増やしたり減らしたりなどいい加減にやってしまいそうなので、マフラーくらいしか作れないのですが。
ただただ手を動かす。ものづくりに集中する。そんなことをしてみたくなるのです。
ニューヨークのメトロポリタン美術館で、古いイスラムの本に出会いました。
A5ほどの判型で、深い青の美しいアラベスク紋様に縁取られたページの中ほどに、美しいカリグラフィーのイスラム文字が書かれています。
幾重にもアラベスク紋様がコラージュされた詩集、思わずため息が出るほどの美しさに心惹かれます。
文字だけで物語を語るのだけではなく、1ページ1ページの装丁でも物語を語っているようです。
こんな本を日本の出版社で作ることはできないだろうか。
言葉を美しい色や紋様が包み込み、手に取るだけでも豊かな気持ちなり、感性が磨かれるような。
ニューヨークへ行くたびにイスラム文化の展示室の前で、そんな想像をめぐらせます。
無理だろうなあ。
企画を提案しても、どう断ったらいいかと悩む編集者の顔が浮かびます。
だとしたら、自分で作る?作ってみたい、という手仕事欲求を抑えきれなくなりました。
縁取りのためのデザインペーパーを銀座のITOYAに買いに行き、素敵なデザインペーパーを見つけました。
誕生日のプレゼントにいただいた革のカバーのノートブック、その紙にインクが吸い込まれるようなペン。
色は、ブルーブラックに。
定規とカッターナイフ、スティックのりを用意し、制作開始です。
フレームのようにペーパーを切り、ノートに貼り付けていきます。
フレームの幅を変えたり、様々な柄をコラージュして。
そうして出来上がっていく世界に一つだけのノート、五行詩の詩集にしようか、散文も入れようかなど、また想像がふくらむのです。
「素敵!これほしい」と思ったもの。
「こんなものがあったらいいのに!」と思ったもの。
レコード会社も出版社もメディアも取り上げないのだとしたら、趣味の範囲でもいいので自分で作ってみる。
やろうと思えば、それが誰かの元に届く時代になったのだと思います。
インディーズ、自主出版。YouTube、SNS、「素敵!」を共感できる人たちが、向こう側にいるかもしれません。
憧れを真似てみる。形にしてみる。
叶えたいことは、そこから始まるのですね。
切ったり貼ったりしている私の手仕事詩集も、何か形にできるかもしれない。
まずはやってみること。これに尽きます。
いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で
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※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」