中洲なら屋台のラーメンや餃子が美味しいのかと思ったが実店舗よりも高く1200円だのしていてしかも観光客向けと化している様子。焼きラーメンもイマイチそそらない。
そこで中洲の鯖専門店「鯖朗」という店に突撃してみた。1〜2人前の鯖の活け造りは尾鰭がまだ動く新鮮さ。目も黒々としている。というか死んでいない。酷い。刺身醤油、胡麻だれで頂くのだが臭みが全くなく身の肉の旨味を感じられて美味。
これで2000円は満足感が高い。
福岡県最古の酒蔵の「大賀」。これが半合380円という良心的な値段。全くの引っ掛かりを感じないいくらでもするすると飲めてしまうような危険な味。
せっかくなのでこちらもお試しくださいとサービスで頂いたのが同じ「大賀」の太宰府天満宮から譲られた飛梅酵母で醸したという大吟醸「菅公の酒」。なるほど、福岡に来た酒好きに「福岡の酒はこんなに美味いんだぞ」と味見させたくなる気持ちがわかる。
「道真公は、幼い頃よりこよなく梅を愛していらっしゃいました。いわれのない罪で左遷される折、自邸の庭の梅の木に、次のような歌で語りかけました。
東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ
(春風が吹いたら、その匂いを大宰府まで送っておくれ、梅の花よ。私という主人がいないからといって、春を忘れてはならないぞ)」
そんな道真公が愛した太宰府天満宮の境内に生える梅の花から取った酵母で醸した大吟醸酒なのだという。
売っているなら買って帰りたい一本。もし仕事で左遷された友人や先輩にお酒を贈る機会が今後の人生であるとしたらこれしかない。
鯖クリームコロッケ
鯖焼売
活け造りで頂いた鯖の骨せんべい
鯖稲荷寿司にあおさの味噌汁と続く。
中洲の屋台で食べなくてよかった。福岡らしいものを食べられて幸せな気分に浸れた。