腹黒ナースの毒ガス室

看護師が猛毒を吐き散らし、毒ガス抜きをする空間です。

じゃあ何か、●ねってことか

先日、院長が電話でタイトルを叫んだわけよ。何だろと思い聞き耳を立ててたら、20代自閉症の男性が、何処にも受け入れて貰えなくて困った救急司令本部がうちの院長に直電してきてた。


主訴は自分の状態を表出出来ないから、痛いのか気持ち悪いのか何だか分からないけど、母親が異変に気付いて救急車を呼んだらしい。
救急隊接触時に腹部が緊満で、本人は暴れまわって手が付けられない状態。


受け入れ先が見つからないって救急司令本部からうちの院長に電話がきて、予め6号でも搬送先見付からない某県からの救急収容依頼が院長あてに来ますとのことだった。
電話切って待ったら、1分かからずにホットラインが鳴った。
当然、うちは断らないので収容可能とだけ伝えた。搬送に掛かる時間、凡そ1時間半…もはや救急じゃないわ。


自閉症があるだけで、こんなに断られるの?普段から暴れてるんじゃなくて、症状が辛くて暴れてるんだろうに。


到着して、直ぐに鎮静掛けて画像検査したら、胃ってこんなに広がるの?ってくらい拡張しちゃってる。直ぐに処置室でマーゲンチューブ入れて胃の内容物というか、イレウスなので便汁を吸引したら、引ける引ける…5リットル(笑)こりゃ苦しくて暴れるわ。そしてマーゲンチューブ留置のまま入院になったんだわ。胃拡張も酷くてオペ適だし。


そんで夜中、マーゲンチューブと点滴ライン自己抜去、体幹抑制すり抜けて浴衣を脱いで、オムツをびりびりに破いて真っ裸で、集中治療室から出てきたらしい(笑)
元気になってよかった。


しかしさ、世の中ね、それくらいで救急車呼ぶなっていうの増えたけど、同時に患者を選んで認知症とか精神障害とか自閉症だと、どんなに酷くても受け入れない病院も増えたわ。病院にとっては対応が大変な自閉症であっても、誰かの大切な家族なんだよね。構って欲しくてオーバードースするようなあざとさも無く、毎日を一生懸命生きてる人を切り捨てるような事をしてほしくないね。

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