オトシン図鑑013 ヒソノータゥス属3種
おはようございます。
オトシン図鑑013
魚種ではなく、、ヒソノータゥス属3種まとめて書きます。
なぜ3種まとめてにしたのかというと、、
正直まだ確実な判別が難しいからです。
日本に輸入される頻度が低く、ここ数年でshopにでたの2回でしょうか。。
2020年12月にアクアF東京さんが仕入れた種ですが、ノタートゥスとして見られていました。
しかしながら2021年11月にテイラーズさんがインボイス「ギュンテリー」で入荷した個体群が当初ノタートゥスだと思われましたが、超マニアの方がいろいろ調べた結果、
2020年12月分
ノタートゥス及びレウコフレナータスが混じっていた
2021年11月分
セイヤリー
ではないかと推測されています。
で、今回の図鑑はその3種をまとめて書いていきます。
Hisonotus
3種の学名
Hisonotus leucofrenatus レウコフレナータス
Hisonotus notatus ノタートゥス
Hisonotus thayeri セイヤリー
ヒソノータス属となります。
日本語でshopがインボイスネームを付けるとなると
なんでHisonotusがたくさんあるんだろ?って思ってマニアの方に聞いたんですが、
まだ分類がちゃんとできてなくて暫定的にHisonotusにしてある箇所があるそうです。
動画です。すみません。ノタートゥスになっていますが、今のところセイヤリーの可能性が高いです。
高解像動画シリーズ024 ノタートゥス(Hisonotus notatus)
特徴(ノタートゥス)
・ 上葉の先端近くにバーが入る
・ 吻が長め(それによって頭部も大きく見える)
・ 深めの尾柄
全身 (注)若い個体
特徴(セイヤリー)
・ 吻が長め(それによって頭部も大きく見える)
・ 深めの尾柄
・ 上葉の先端近くにバーが入る
ノタートゥスとの違い
・ Mid-dorsal plates という鱗の列が基本的に連続して並んでいること。
a ノタートゥス b セイヤリー
全身
特徴(レウコフレナータス)
・ ノタ・セイヤリーの尾びれに似てるが、上葉の先端近くは色抜けしている
全身
原産地
ノタートゥスの場合、18リオデジャネイロ
セイヤリーの場合、12ミナスジェライス、18リオデジャネイロ、7エスピリトサント
レウコフレナータスの場合、15パラナ、20リオグランデ・ド・スル、23サンタカタリーナ、24サンパウロ州となります。
正直、ブラジル南部で近いので混獲もあるのかもしれません。
推奨飼育環境
水温:20度~26度
水質:弱酸性~中性 軟水
多分に漏れず高水温より25度以下くらいがいいと思います。
性格
自分が飼育している限り温和な部類に入ると思われる。
混泳
穏和であるため、攻撃性のないタンクメイトなら可。
オトシン全種そうですが、朝を食べるスピードは遅いので大食漢の他種が多くいると痩せていきます。
餌
人口餌も食べますが、植物性~動物性バランスよく与えることが大事です。
混泳でどうしても下りてこない場合、夜寝る前に餌を沈めてみてください。
毎回書きます(笑)
オトシンだからコケ食べてるんでしょって思わないでください。
雑食傾向が強いですし、茶ゴケ以外のコケや藻はほぼ食べません。
販売価格
2020~
約@3000~5000
雌雄判別
学術的な判別ポイント
オスの特徴として、
・小型
・体高が低い
・横幅が狭い
・鼻腔が大きい
・模様が濃い
ことが考えられます。
上見画像ですが、小柄/細身/鼻腔大き目/模様が明確。
いろんな判別ポイントで「オス」と言ってますがもしこの個体が若い未成熟な個体なら
わからなくなりますね。
繁殖難易度(★★★★☆)
あまりにも飼育数が少ないだけで容易な可能性もあります。
だってうちの会社の水槽で生まれてますから。
今回、オトシンクラブで4名が複数購入しているので落ちなければ数か月後に何らかあるかも。
飼育難易度(★★★★☆)
ちょっと神経質な感じがします。
昨年12月入荷の種がノタかレウコかわからないですが、半年持たずでした。
入荷した個体も生まれた個体も落ちるときは頭部後ろ付近が白く変色し穴が開きカビが生え死に至る症状でした。
同じ水槽内で飼育してる他種オトシン類では一切同症状が出ていませんでした。
協力
「オトシンクラブ」のメンバーさん。