【ヘソナイト】護符として使われてきたオレンジ色のガーネットの一つ
ヘソナイト

ヘソナイトグロッシュラー・ガーネットというガーネットグループに属する宝石です。

インド占星術ガーネットといえばヘソナイトのこと。

昔からインドでは心身の治療悪いことを近づけない ために肌身離さず持たれていたそうです。


💎ガーネット全般についてはこちらをご覧ください

 

ヘソナイトについて

ヘソナイトとは

ヘソナイトはガーネットグループの一つであるグロッシュラー・ガーネットというグループに属する黄色やオレンジ色や赤色のガーネットです。

ガーネットは成分によって様々な種類に分けられます。

ですからオレンジ色のガーネットが全てヘソナイトというわけではなく、グロッシュラー・ガーネットというグループに属するオレンジ色や赤色のガーネットヘソナイトとよんでいます。

はる
例えば
マンダリン・ガーネットはオレンジ色のガーネットですが、スペサルティンガーネットに属しますのでヘソナイトではありません。
(後日別記事にします)

ヘソナイトの名前の由来と和名

ヘソナイトはギリシャ語で「より小さい」という意味の「hessson」から1822年にフランス人の鉱物学者 ルネ・ジュスト・アウイ氏が命名しました。

はる
アウイナイトアウイ氏にちなんで命名されました。

なぜ「より小さい」という名前になったかについては

・市場価値が低かったから

・他のガーネットよりも比重や屈折率が小さいから

という説があります。

はる
鉱物学者が市場価値の低さから命名するとは思えないので私は後者だと思います。

ヘソナイトと命名されるまでは

・オレンジ色のガーネット全般を「シナモン・ストーン

・褐色がかったオレンジ色のガーネットを「ジャーシンス」とよばれていました。

ヘソナイト

ヘソナイトはインドでは「ゴーメーダ」とよばれ人気があります。

インド占星術ではラーフの影響を緩和されると信じられています。

和名はヘッソン石です。

ヘソナイトの成分

ガーネットというのはガーネットグループグループ名です。

ガーネットは珪酸塩鉱物の一種で

化学式は X3Y2(SiO4)3 

ヘソナイトはガーネットグループのひとつであるグロッシュラー・ガーネット(灰礬柘榴石)という種類に属します。

グロッシュラー・ガーネットは成分にカルシウムアルミニウムが入っているのが特徴です。

化学式は Ca3Al2(SiO4)3

はる
カルシウムの和名は石灰
アルミニウムの和名は礬素

灰礬柘榴石とは
カルシウムとアルミニウムが入ったガーネットという意味です。

純粋なグロッシュラー・ガーネット(灰礬柘榴石)は無色透明なのですが、ヘソナイトは微量のマンガンが入ることで発色しています。

グロッシュラー・ガーネット(灰礬柘榴石)に

クロムやバナジウムが含まれると緑色のツァボライトになります。

ヘソナイトの硬度

モース硬度 6.5〜7

💎参考記事

石の硬度を表す「モース硬度」

ヘソナイトの光沢

ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

ヘソナイトの石言葉

・生命力

・持久力

・肉体表現

中世ヨーロッパでは兵士が怪我を防ぐ護符としてヘソナイトを身に着けていたと言われています。

ヘソナイト 誕生日石

ガーネットは1月の誕生石です。

ヘソナイト

ヘソナイト

・9/7

・11/20

の誕生日石です

💎参考記事

12ヶ月の誕生石と366日の誕生日石

ヘソナイトの主な産地

・マダガスカル 🇲🇬

・スリランカ 🇱🇰

・カナダ 🇨🇦

・メキシコ 🇲🇽

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コメント一覧
  1. この度もガーネットグループのお話ですね。
    呼称の由来は私もはるさんと同意見です。前者は余りにも商用的、男性的なお考えです。
    然りながら私はヘソナイトよりもお洒落な”シナモン・ストーン”を推します
    クロム、バナジウムを含み緑色へツァボライト。しっかりと記憶に留めました。
    全体的に珪酸塩成分鉱石の硬度は高いのでしょうか…
    この輝き、固さ…お守りとして持ち寄られました事理解適います。

    • ありがとうございます♪
      同じグロッシュラーでも混入する元素によって緑色になったりオレンジ色になったりする。
      宝石の楽しさの一つだと思います。

      日本人にはヘソナイトという語感は美しく感じにくいですね。笑
      おへその夜みたいな。笑
      シナモンの方が可愛い。でも成分が違う石も含まれているので、使えないんですね。

      珪酸塩鉱物の代表的なものは水晶、石英ですがモース硬度7で水にも強く、扱いやすい石です。
      しかし珪酸塩鉱物というのは範囲が広く(割れやすく傷もつきやすい)雲母なども当てはまります。
      ですので必ずしも硬いわけではないです。

  2. ヘソナイト、和名の「ヘッソン石」がギリシャ語「hessson」に近い感じですね!インドで人気なんですね…カルシウムとアルミニウムの和名から、灰礬柘榴石の成分がよく分かります。ヘソナイトもツァボライトも含有成分が似ていて、兄弟石の様ですね。

    • ありがとうございます♪♪
      鉱物学者さんとしては「⚪︎⚪︎ナイト(石)」と命名するのが一般的なので小さな石となってしまったのでしょうけれど、日本人には「おへその夜か?」と思ってしまうような、宝石名にふさわしくない響きですね。笑

      ヘソナイトとツァボライトはアクアマリンとエメラルドのような関係ですね!
      成分が同じだけど混入する元素によって色が違う。
      そして価値も違うということになります。

  3. ヘソナイトは、色が黄色から、オレンジ〜赤色まであるのですね。きれいです。
    お値段が気になりますが、ガーネットの中では、それほど高くないのでしょうね。
    内包物が特徴的と聞きます。透明度が高いほど高価でしょうが、内包物があるのも、模様になって、すてきですね。

    • ありがとうございます♪
      ガーネットは緑色以外はそれほど高くありません。
      でもオレンジ色の宝石はそれだけで珍しいので価値があると思います。
      太陽のような元気なオレンジ色ではなく、肉体を感じさせる落ち着いたオレンジ色なのが、護符として愛されている要因かと感じます。
      宝石としては内包物が少ない物がいいのでしょうけれど、はちみつのようなドロっとした内包物のあるヘソナイトがいいですね。

  4. ヘソナイトは悪いものを近づけないとか、怪我を防ぐお守りとかいわれているのですね。古代の人は、何らかの霊感によって、そのような石からインスピレーションを受けたのでしょうか?お守りに持つには、色も綺麗だし、良いですね!

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