引用元: 今までにあった最大の修羅場を語るスレ5




145: 名無しさん@おーぷん 2015/05/29(金)21:30:24 ID:XVR
私には同い年の従兄弟がいる。コイツをA男とする。
A男は私母の兄の子。
母兄の妻(伯母)と母は中学の頃からの親友で、それが縁で伯父達は結婚した。
母と伯母はお互いが結婚してからも仲が良く、両家は同じ新興住宅地に家を買い、ほぼ毎日顔を合わせていた。

そんな訳で小さい頃はA男とよく遊んだけど、年を重ねるごとに回数は減っていった。
異性だっていうのもあるし、A男はなんだか気持ち悪い奴だったから。
「察してちゃん」っていうか、こっちがアクション起こさない限り、基本的に黙ってニヤニヤしているだけだった。


しかし、母達は私とA男を遊ばせようとするし、叔母は「私子ちゃんがA男のお嫁さんになるのがおばちゃんの夢なの~」が口癖で、それが物凄く嫌だった。

母に「A男と遊びたくない」って言っても「たった1人の従兄弟なんだから仲良くしなさい!」とキレられたから、
A男と母達の愚痴は父に言うようにした。
父も母がA親子とべったりなのを快く思ってなくて諌めていたけど、私の時と同様にキレられて毎回話にならず。

A親子は土日を問わずやって来たので、よく父は私と妹を連れ出してくれたり、
平日も家に帰る時間が遅くなるよう、色んな習い事をさせてくれた。


家が近所だから、A男と中学校は一緒だった。
色気付いたのか、最悪なことに中2ぐらいからA男は私のことを彼女扱いするようになった。
学校の玄関で待ち伏せてたり、廊下ですれ違う時に身体を触られたり。
「止めて」って言ってもニヤニヤするだけ。
何度か殴ろうかと思ったけれど、母と叔母のタッグが怖くて泣き寝入り。
代わりに親友や先生に相談した。

あと、家にはあまり帰らないようにして、同じ市内にある父方祖父母の家に滞在するようにして、
A男から自衛するようにしていた。

続きます。







146: 名無しさん@おーぷん 2015/05/29(金)21:31:17 ID:XVR
高校は女子校に入学すればA男と離れられたけど、自宅から通える範囲内には女子校が無かったから、頑張って県内一の進学校に入学した。

A男はあんまり頭がよくなかったから、これで離れられる!‥って思って喜んだのも束の間、
入学式の日、高校でA親子の姿を見かけた時は吐きそうになった。一緒にいた父も顔を青くしていた。

私母から私の進学先を知ったAは猛勉強して合格したそうだ。
「一緒に登校できるわね」と伯母に言われたので、恐怖を覚えた私は時間が余計にかかるけれど、父方祖父母の家から高校に通うようにした。

幸いなことにA男とはクラスが離れていた。
けれど接点を作る為か、奴は私と同じ合唱部に入部しやがった。

A男は私のことを「従姉妹で幼馴染みで彼女だ」と言いふらしていて、信じた人と信じなかった人は五分五分。私が素っ気ないのを「照れているんだよw」って言ってる時にはムカついたけれど、
A男の件を除けば部活は楽しかったから、奴の顔を見たくないけれど退部しようとは思わなかった。

そして高校に入学して半年近く経った頃、合唱部は県大会を突破してその上の大会に進めることになった。
大会が行われるのは隣の県で、1泊2日の予定で部員全員で行くことになった。

まだ続きます。

147: 名無しさん@おーぷん 2015/05/29(金)21:32:04 ID:XVR
部員が多く予算が少ないので、宿は古い旅館で4人1部屋。
でもそこそこ立派な温泉があるそうなので、仲の良い友達もいるから本当に楽しみにしていた。
もちろんA男もいたけど別のバスだったし、友達が気を利かせて近付けないようガードしてくれていた。

旅館に荷物を置いてから練習して、夕飯を食べて温泉に入った頃にはA男の存在は完全に忘れていた。
部で1番仲の良い子(B美。この日は別の部屋だった)と、おしゃべりしようと私の部屋へ戻ったら‥‥
布団のひとつが、不自然にこんもりと膨らんでいた。

B美にアイコンタクトを取ると、彼女も気付いていた。
なぜか「先生に報告しよう」とは思わなくて、2人で一緒に掛け布団をめくった。


予想通り、布団の中にいたのはA男。生まれたままの姿の上に、
私と目が合うとニヤっと笑って「遅かったじゃん」って言った。
でもB美までいるとは思わなかったみたいで「ヤベっ」って顔になった。


A男のことを忘れて楽しんでいたのに、もう何もかも嫌になった。
小さい頃からA男を遊ぶことを強要されたり、A男の言う事を鵜呑みにした連中にからかわれた事とかを一気に思い出してしまって、頭の中が真っ白になった。

ここからは、後日、B美から聞いた話。
私は「やだあああああ、もうイヤあああああ!A男嫌い!やだやだやだあああああ!」って絶叫してギャン泣きしたそうだ。

本当の変質者が潜んでいた時の為に、部屋の扉を開けっぱなしにしていたから、私の絶叫は旅館内に響いてしまった。
同級生や先生も集まって、泣いている私と
生まれたままの姿のA男を見て、何があったか察したらしい。

次で最後です。

148: 名無しさん@おーぷん 2015/05/29(金)21:33:09 ID:XVR
A男がどうやって部屋に入ったかというと、
部屋の鍵を持っていた私が温泉に入っている間に、同室の子がA男を部屋に入れて、鍵を脱衣籠に戻したそうだ。

その同室の子はA男の話を信じていて、
「幼馴染みで彼女だなんて少女マンガみたい!」って面白がっていた。
後から謝罪されたけど他の部員からも非難されて、しばらくして退部した。

A男は顧問の先生に叱られ、翌日、大会には参加せず帰宅させられた。
当然、親にも学校から報告があって父激怒。
母は「将来、結婚するからいいじゃない」と言って、伯母と一緒になってA男をかばっていたそうで、
私だけじゃなく父と妹も父方祖父母の家で暮らすようになった。

部での騒動が学校中に知れ渡ってからもA男はしばらく高校に通っていたけれど、2年生になると見かけなくなった。
転校したらしいけど、詳しくは今でも知らない。


ちなみに父と母は離婚しました。
その後、母と伯母が何度か祖父母宅へ凸するようになったので、今では別の県に全員で引っ越しました。

6月からB美と一緒に暮らすので、家を出る記念カキコ。
結構フェイク混ぜたので、辻褄合わないところはスルーしてください。

149: 名無しさん@おーぷん 2015/05/29(金)21:40:51 ID:npd
>>145-148
ひたすら乙でした!が、最後のB美に意識を全部持ってかれたわよ!

150: 名無しさん@おーぷん 2015/05/29(金)21:43:40 ID:fYv
おつ。無事逃げ切れたようでおめでとう
最大の事件が家の外でよかった。先生や味方になってくれる生徒のいる場所でよかった
ずっと辛かったよね。ほんとうに、逃げられてよかった

152: 名無しさん@おーぷん 2015/05/29(金)23:01:56 ID:XVR
145-148です。うざくてすみません。
残念ながらB美とはただの友達です。就職してから再会して、「同居しよっか」って話になりました。

A男全ラ事件の詳細(私が絶叫した内容とか)は、B美と再会した際に教えてもらいました。
高校生だった頃は周囲が気をつかって、A男に関することは私の耳に入らないようにしてくれたので。
頭の中が真っ白になって以降のことを最近知り、気持ちを整理してみようと当時を思いだしながら書いてみました。

A男の挙動に振り回されたのも修羅場ですが、母に頼れなかったのが1番辛かったです。
乙ありがとうございました。

154: 名無しさん@おーぷん 2015/05/30(土)09:55:56 ID:xCE
>>152
乙。
失礼だけれども、お母さんも少女漫画的なお花畑能だったのかな…
伯母親子&お母さんから上手く逃げ切れる事を願うよ。

159: 名無しさん@おーぷん 2015/05/30(土)14:42:57 ID:DuI
>>152
> 残念ながら
おいおい…w 常套句のつもりで書いたんだろうけどw

お母さんと伯母さんのお花畑脳もウヘェだけど、A男がママンの操り人形になってる感じで気持ち悪い。
結婚が決まっても知られないようにして完全に逃げ切れるよう祈っています



232: 名無しさん@おーぷん 2015/06/02(火)20:47:32 ID:RZm
このスレの146-149、152です。
こちらへ書き込んだおかげで気持ちの整理が出来たので、先週末、父に電話してA男や母について聞いてみました。

A男の名前を出したら私が動揺すると思って黙っていたそうですが、2年ほど前にA男から父へ「私子へ謝罪したい」と連絡があったそうです。

例の事件の後、翌年の春からA男は別の高校に通い始めたそうです(編入したのか、退学して改めて入学したかは不明です)


そこの学校はA男の自宅から離れていたので、伯母の遠縁の家に下宿したのですが、
伯母やうちの母と距離を置いたことや新しい環境で生活することによって、自分が異常な状況に身を置いていたのだと自覚したそうです。

そして大学に進学して初めての彼女が出来てから、「私子に悪いことをした」と罪悪感が目覚めて、父へ連絡をとったとのことです。
直接会ったのではなく電話での会話でしたが、A男は以前と口調もすっかり変わっていて、「別人みたいだった」と父も驚いていました。
私も前に比べたら気持ちが落ち着きましたが、いくら当時と変わったといえど、まだA男と会おうという気にはなれません。

それから母と伯母は、私は引っ越して消息不明&A男も離れてしまったという事で関係が徐々にぎくしゃくして、今はかなり険悪な仲だそうです。
何故そのことを父が知っているかというと、A男から連絡が入った前後に、知人を通して母から「やりなおしたい」と連絡を受けたそうです。「断ったよ」と言って、父は笑っていました。

伝聞の為、途中で「~そうです」が多くなってしまってすみません。





引用元: 今までにあった最大の修羅場を語るスレ5