この夏、東葛.devというITエンジニアコミュニティを立ち上げたので、経緯やスタンス(運営方針)を綴っておきます。
スタンスは現時点のものなので、変わっていくこともあるかと思います。
コミュニティ概要
千葉県東葛地区(松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、鎌ケ谷市あたり)を拠点とするエンジニアコミュニティです。
2~3ヶ月に1回くらいオフラインでなにかできたら良いなと考えています。
目的は情報交換や学習の相互支援、単純な人付き合いです。
立ち上げ背景
このコミュニティを立ち上げた(主観的な)背景は次の通りです。
- 東京出るのめんどくさい
- 気合入れないで勉強会に参加したい
- 地域のエンジニアと繋がりたい
これは、スタンスのところでも後述しますが、エンジニアコミュニティへの貢献なんて二の次です。私利私欲のためにやっています。
東京出るのめんどくさい
東葛地区はいわゆるベッドタウンです。多くのイベントが開催される東京へも行きやすく恵まれた地域といえるでしょう。
一方で東京へ出られてしまうからこそ、地域コミュニティがなかったりしました。 が、最近いくつかできましたので紹介しますね。
気合入れないで勉強会に参加したい
これには2つの側面があります。
1つは移動の問題、もう1つは準備の問題です。
移動については前述の通り、「都内チョットトオイ*1」というものです。そしてもう一方の準備について軽く説明します。
勉強会って参加ボタン押すときは、「よし、行ってやろう!」ってなるんですが、いざ当日になると......みたいなことありませんか?「自分の興味ない話題だったら」、「知っていることが多かったら」、「逆に難しすぎて何もわからなかったら」みたいなミスマッチも怖いです。
なんでそうなるか考えたとき、「発表者」と「参加者」という大きな垣根があるからかなって考えました。
つまるところ、準備によって参加者同士によるインタラクティブ性が阻害されて、ミスマッチ状態を解消できないのでは?って話です。
もちろん、綿密な準備により、深い学びや洞察が得られることはありますし、もっと言えば綿密な準備なしに深い学びや洞察は得られないでしょう。
深い学びや洞察は書籍や、つよつよエンジニア、あるいは大手コミュニティにお任せして、技術に対するフックや入口になるような会を作りたいと考えました。
地域のエンジニアと繋がりたい
私ごとですが、柏市に戸建を買って、完全フルリモートで家から出ない生活を続けています。
おそらくですが、今後数十年単位でこの地域で暮らすことになるわけです。埼玉育ちなので知り合いがいないのもありますが、地域での知り合いを作りたいと考えたのも立ち上げの背景になります。
ざっくりとした立ち上げ経緯
どうでも良いので3行くらいで。
- 上記背景のような気持ちが高まっていてとりあえず
connpass
ページ作る - Xで同じような考えの人を見つける
- やればできるので1回目やってしまう
Xで同じような考えの人を見つける
柏、松戸のエンジニア界隈を盛り上げたい
— ナイトウ (@engineer_naito) 2024年5月5日
東葛.devの運営スタンス
「気合い入れないで勉強会に参加したい」という前提があります。そのため次のような方針で今のところ考えています。
- 企業スポンサーはつけない
- ノベルティや軽食を出さない
- 運営側でテーマを絞りすぎない
- 振り返り等はしない
- 運営(主催者)は2人以上を維持する
要するに可能な限り「場の提供に留める」という話です。
コミュニティ運営のハードルを上げてしまうと開催が億劫になってしまいます。面倒くさがりな自分がコミュニティを継続させるためには「コミュニティ運営について」極力何もしないことがベストだと考えています。
connpass
を見るとわかるのですが、今のところ建て付けは「勉強会」ではなく「交流会」にしているのもそのような背景です。
一方で参加した人の学びにつながるようなことは積極的にやろうと考えています。 様々なイベント/カンファレンス、書籍、業務で学んだことをどんどんアウトプットする場にしていきます。 また、Discordサーバー(招待リンクになっています)を立てて日常的に交流を図れるようにしたり、オフラインイベントでは「発表者」と「参加者」とならないように進行していきます。
ここで「交流会」という建て付けが意味を持ってきます。勉強会としてしまうと、参加者は「なにかを学ばないと」あるいは「何かを学んでもらわないと」と心理的なハードルを感じてしまいます。あくまで「ITのことについて話をして交流し、その延長で知識が増えたら良いね」という会にしたいと考えています。とはいえ「その延長で知識が増えたら良いね」に対しては前述の通り全力を尽くすわけですが。
おわりに
今のお気持ち的にはそんな感じです。
1年くらいはちゃんと続けていけたら良いなーって考えているので、陰ながら、あるいは参加して応援してください。
第2回は10/5です。YAPC::Hakodate 2024の真裏です。よろしくお願いします。
*1:1時間で着けるというのに贅沢な悩みです