「30MF リーベルナイト」レビュー

　BANDAI SPIRITSが展開するプラモデルブランド「30 MINUTES FANTASY（30MF）」より第1弾となる商品「30MF リーベルナイト」が8月31日に発売される。

　「30 MINUTES FANTASY」は、同社のプラモデルシリーズ「30 MINUTES LABEL」に属するブランドで、ロボットプラモデル「30 MINUTES MISSIONS（30MM）」、美少女プラモデル「30 MINUTES SISTERS（30MS）」に続く第3のブランドとして誕生した。

　本ブランドは「ファンタジー」をテーマに、無限のカスタマイズで自分だけのファンタジージョブを創り出すことをコンセプトとしており、豊富なジョブ展開によるオリジナルジョブカスタマイズを可能としている。

　本稿では新たなブランドより生まれる楽しみ方や他ブランドとの組み合わせなども含めて紹介していく。

第1ジョブ「ナイト」を表現したプラモデル

　「リーベルナイト」は「30MF」シリーズの第1弾となる商品で、騎士をイメージした「ナイト」職のアーマーや武装などが表現されている。

　武装は剣と盾の2種類で、アーマーは胴体・肩・腕・足にそれぞれ表現しており、シンプルな構成でありながら騎士を感じさせる装いである。また今回商品化された「リーベルナイト」は、リーベル共和国に属するナイトで、エレメントコアが「水」となっているため、瞳や胸部コアの部分は水色で表現されている。

「30MF リーベルナイト」パッケージデザイン

　プラモデルを構成するランナーの数は11枚で、「シルエット（素体）」を表現するランナー、アーマー・武装を表現するランナー、エレメントコアを表現するランナーがそれぞれ用意されている。

各部ジョイントや腕部、脚部のリングを構成しているAランナー

腕部・脚部の関節部分や腰部を構成しているBランナー

肩や太もも、武装に使えるジョイントパーツを構成しているCランナー

頭部・腕部・胴体を構成するDランナー

顔や足の裏側などを構成するEランナー

瞳部分を表現したF1ランナー

襟元の色味を表現したF2ランナー

武装やアーマーを構成するGランナー

様々なポーズを可能とする「シルエット（素体）」を組み立て

　アーマーや武装を装着するための素体となる「シルエット」部分を組み立てる。

　頭、胴体、腰、腕、足のパーツでそれぞれ組み立て、各パーツをジョイントで組み合わせる基本的な構造となっている。

【「頭部」組み立て】

瞳に水のエレメントコアである「水色」のクリアパーツを使用

　胴体は3パーツで構成されており、各パーツごとで可動域があるので、前傾姿勢や体のひねりを加えられる構造となっている。

【「胴体」組み立て】

胴体部分は3つのパーツを組み合わせて表現

　腰部は、丸型のジョイントではなく、軸をはめ込む構造のため、股関節に上下の可動域を持たせている。

【「腰部」組み立て】

　腕や脚部にはロール軸があり、青いパーツで合わせ目が出ないように工夫がされてる。

【「腕部」組み立て】

【「脚部」組み立て】

　頭部から脚部までの全7パーツで「シルエット」を構成。軸を各パーツにはめ込む形で組み合わせるため、各パーツとの接続部分はガッチリしている。

【「シルエット（素体）」組み合わせ】

「シルエット」の可動域をチェック

　ここでは完成した「シルエット」の可動域をチェック。

　肩部や腰の構造によって、肩は360度自由に回すことができ、腕を180度近くまで折り曲げる事が可能。腕を横に90度広げることも可能で、腰に関しても3のパーツによる構造によって90度前傾姿勢を取らせることができる。

　また脚部は、股関節のジョイントを下げることが可能で、通常の場合だと横に広げる場合には45度程度までしか広がらない足が、股関節を下げてから曲げることで90度近くまで広げることができる。

腕部は肩と肘部分の構造によって、180度近くまで折り曲げたりすることが可能

横へも大きく広げることが可能で、ジョイント部分が頑丈な造りのため、決めた位置にしっかり止めることができる

脚部は通常のままだと関節部分が干渉して45度程度までしか横に広げることができない

股関節のジョイントを下げてから広げることで、90度近くまで大きく広げることができる

膝の関節もしっかりとした造りで、180度近くまで曲げることや、足首まで可動できる

前傾姿勢は、3パーツ構成による胴体によって90度近く前に曲げることができる

　広い可動域により、「シルエット」状態でも様々なポージングを楽しむことが可能で、駆け抜ける様子のポーズや、胡坐をかくこともでき、素体状態だけでも色々と楽しめる仕様となっている。

胴体が3パーツに分割して構成されているため、ひねることもができ、ストレッチする様子も自然に決まる

各ジョイントがしっかりとした造りのため、ランニングポーズもバッチリ

可動域の高い足まわりの構造のため、胡坐をかくこともできる

アーマー・武装パーツを組み合わせて「ナイト」を表現

　素体の次はアーマーパーツや武装パーツの組み立てを行なう。

　本シリーズの特徴とも言えるアーマーパーツは、肩と腰の部分が背中のジョイントを経由して装着する新構造で設計されている。そのため直接つけるパーツに比べてフレキシブルに可動できるほか、腕や腰を動かした後でも自然な形でアーマーを合わせることができる。

【「アーマー・武装パーツ」の構成】

アーマーパーツ

武装パーツ

【「アーマー・武装パーツ」組み合わせ】

「シルエット」状態より一部パーツを取外し・差替えて準備

背部ユニットに肩と腰のアーマーパーツを装着する

頭部や腕部、脚部などのジョイントにパーツを取り付け、背部から肩と腰のアーマーを添える

付属のジョイントで剣や盾は腰や背中にマウントできる

胡坐をかくことができるため、武器の手入れをする様子など冒険途中のさりげないシーンも演出可能