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 前期のタイトルがDQM3以降の4本ですからね…

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[トーセ - IR情報]

[xj-storage: 2024年8月期決算短信〔日本基準〕(連結)](pdf)

 トーセの2024年8月期通期決算は売上高が前期比20.2%減の46.15億円、営業利益は4.88億円から5.22億円の損失に転落、純利益は4.99億円から2.6億円の赤字に転落、と最終赤字に。

 今期(2025年8月期)の通期業績予想は売上高が前期比21.3%増の56億円、営業利益が2.8億円、純利益が1.6億円と黒字に転ずる予想となっていますが…
 ゲームのソフト関連で営業利益率5%というのは割とギリギリで、目標未達や発売延期で発売出来ない物があれば再び赤字になりかねない辺りではありますね。

①デジタルエンタテインメント事業

 ゲームソフト関連については、当連結会計年度の前半には、開発終盤に顧客とともにゲームの品質向上に取り組んでいた案件で、開発要件の大幅な増加によって作業が急増し、開発期間が延びる事案が発生しました。
 この作業増加に係る対価は、今後レベニューシェア(ソフトの販売に応じて得られる成功報酬)により一部を回収していく見込みに留まっているのに対し、開発コストが大幅に増えたことで、大きな損失となりました。
 また第3四半期には、顧客におけるゲーム開発の方針や考え方の転換を受け、複数の開発案件が中止や失注となり、見込んでいた売上の逸失、開発人員の稼働低下が発生しました。
 中止となった案件の一部では、顧客からの引き合いに基づき企画作業や試作等を進めておりましたが、そのような案件では作業した分の売上が計上できず開発コストのみが発生してしまうこととなりました。
 一方で、進行しているその他複数の大型開発案件は、いずれも中間評価が良好であり、順調に推移しました。これらの結果、売上高は27億70百万円(前連結会計年度比22.6%減)となりました。

 モバイルコンテンツ関連については、継続して運営中の大型案件にて大規模な処理負荷対策を実施するなど、レベニューシェアを含む運営業務全体としての売上は、前年を上回って推移しました。一方で、スマートフォンゲームの開発途中にサーバーの大規模な増強が必要となり、それに付随して一部作業に手戻りが発生しました。
 当連結会計年度末時点で顧客への引き渡しはほぼ完了しましたが、当初想定より大幅に開発スケジュールが延びたことで他の案件への着手ができず、開発売上が減少しました。これらの結果、売上高は14億92百万円(前連結会計年度比18.9%減)となりました。
 また同案件のコストが大きく膨らみ、損失となりました。

 以上の結果、当事業の売上高は42億62百万円(前連結会計年度比21.3%減)、営業損失5億94百万円(前連結会計年度は営業利益4億23百万円)となりました。

 改行と字下げは一部こちらで挿入しています。

 主として発売延期、また開発中止が重なった為にゲーム機向けタイトルの売上高が大幅減、スマ関連も売上高が減少と。
 ゲーム機向けタイトルの主要顧客はスクエニやバンナム、任天堂なトーセですが、スクエニやバンナムが開発ラインナップを見直し色々と開発中止にした煽りを食らった可能性が高そうですね。

 近年の顔ぶれからすると任ッチ向けのドラクエシリーズ新作が中止されている可能性が高そうなんですけど。

 今後(というか今期)の見通しについては、

(4)今後の見通し

 2025年8月期におきましては、任天堂社より次世代機の発表が予定されており、発売時期が明らかになることで市場の期待も一層高まると考えられます。次世代機向けのソフト開発需要が見込まれることに加え、普及が進んだプレイステーション5向けや、市場規模が年々成長を続けているPC向けを中心に、ゲームソフト開発需要はまた高まりを見せると予想しております。
 一方で国内のスマートフォンゲーム市場は、成熟し競争の激しい状況のまま推移しており、新規コンテンツの開発立ち上げや市場投入に踏み切ることは引き続き慎重に検討されるものと考えております。
 グローバルゲーム市場は、コロナ禍の巣ごもり需要は収束したものの、コロナ前よりも高い水準で推移しており、今後も成長が予想されます。

 (中略)

 デジタルエンタテインメント事業においては、2024年8月期に複数の開発案件が中止や失注となりましたが、家庭用ゲーム機向けを中心に開発に関するご相談やご依頼は引き続き寄せられており、新規受注に向けての活動を精力的に推進しております。
 また、2023年8月期以前から取り組んできた開発案件や2024年8月期に立ち上がった案件がそれぞれ複数件進行中です。なかには2025年8月期の前半にリリースが予定されているものや、海外顧客からの海外市場をターゲットとした案件もあり、これらの開発を着実に進めてまいります。
 2024年8月期に複数の顧客においてゲーム開発の方針や考え方が転換されたことで、今後も顧客による開発中の案件の見直しや、承認プロセス長期化によって開発進行の乱れが生じる可能性が考えられますが、そのような事態による損失を防止する対策を進めてまいります。
 具体例としては、プロジェクト管理ルールの強化と徹底には2024年8月期より取り組んできております。
 また2024年9月にはプロジェクトマネジメント支援室を立ち上げ、開発を進めているプロジェクトチームとは別の視点から進捗と品質をモニタリングすることで、適正な開発進行と、トラブルになりそうな場合の早期対策を徹底してまいります。

 トーセ的には任ッチ後継機に賭けている部分があるようですが…
 となれば見通し通りには行かない可能性が高そうですね。

 おまけ程度にPS5とPCにも言及されていますが、任ッチ後継機が主体となった物では今と変わらず海外で勝負できないでしょうし。
 (そして触れるまでもないだろうと忘れ去られているアレ)

 任天堂にのさばらせておくと中小やインディデベロッパ、特に日本のそれらに悪影響が出ると書いてきましたけど、実際携帯機市場における鳥なき島の蝙蝠として任天堂欠陥機が跳梁跋扈した結果、大分滅茶苦茶な事になりましたね。
 あまりにも時代遅れな性能しか有していない上にサードのソフトは売れないんだからこうなる事は分かりきった話だった筈なのですが、割とみんな見えてる崖っぷちから空の軌跡を描いてしまう物です。
 MSも携帯機に逃げるって噂はありますけどあまり健全な状況じゃないですね…やはりPSP3(仮)が必要とされているのではないでしょうか。

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