151017 F4(vifArt)
ホントは涅槃寺というらしいが「茶湯寺(ちゃとうでら)」という通称が定着していて、地図などにもこっちが表示されている。茶湯による供養を行うことからこう呼ばれるようになったという。本尊は珍しい釈迦涅槃像いわゆる寝仏だ。それで涅槃寺というんだろう。ここを訪れたのは予期せぬ事故のせいだ。
先日、大山阿夫利神社に登るケーブルカーを新しく入れ替えたというので、久し振りに出掛けてみた。ここはバスの終点から駅まで急な石段を登らなければならない。両側に土産物屋や豆腐料理の店などが延々と並ぶ狭い石段は有名だが、画材を背負った身にはこたえる。
汗だくでその石段を登り切って駅にたどりついた。ところがナント電気系統の故障とかで運休、回復の見通しが立っていないという。ガックリした。だったらどうしてバスの始点や終点で運休の知らせをしないんだ。ここまで登らせておいてそれはないだろう。それがせめてもの客への心遣いじゃないか。文句をいったが駅員も頭を下げるばかり。
腹が立ったが仕方がない。引き返すしかなかった。今登ってきたばかりの石段を下る気になれず、店の裏を通る坂道をシブシブ下り、途中目についた茶湯寺に寄ることにした。秋の日差しを受けて、凸凹にすり減った石段が眩しかった。仏様には悪いがこんなことがなかったら、この光景は見られなかった。
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151014 F3(VIFART)
図書館に行く途中、横倒しになった枝で咲いていた。木の名はわからないが、花が気に入ったので描くことにした。
道を歩いているといろんな花に出合う。花も取材対象にしているのでその場でパチリとやることが多い。帰宅後整理する都合上、花の名を知るのにいつも気を遣う。それで、庭先やあたりに人がいれば遠慮なく尋ねることにしている。それがきっかけで楽しく言葉を交わすこともある。
帰宅後に調べても大抵は何とか調べがつくが、わからずじまいということも少なくない。そんなときは、記憶の中にオリのように澱んで残ることになる。でもそのオリが残るお陰で、後日思いもよらず疑問の氷解ということもあるから、それも捨てたものではないと思っている。負け惜しみみたいだが、人生にはそんな偶然の楽しみだってあるんだ。
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江の島にて
2015.10.05 10:01|その他(東京都など)|
ヨット修理工場
2015.10.01 08:32|その他(東京都など)|