理想の職場へ向けての第一歩

2023年09月16日
ほうれん草の現場で、しょーもない出来事があった。
2LやMのはんこを相方とどちらが押すか、なんてとても小さな話。スタッフに言えば解決するのに、その程度の常識も持ち合わせていない、ということなのだろう。
誰と組んでも相手に合わせられないしょーもない人のために、大変な目に合ってしまった。
そういうことだ。

ただ、これは怪我の功名と言うべきか。今回の一件をきっかけにして、ようやくマニュアルが作られることになった。
はんこをどちらが押すか、という問題に関しては、ずっと僕だけが相方にやってもらっていた。他の人と違うことには途中で気づいたが、最初に組んだ相方とはその方法で問題がなかったから変える理由がなかった。
今回、マニュアルを作ってやり方を統一するとスタッフから聞かされた時は、とても安心した。
これで無用なトラブルがなくせるのはもちろん、もし何か他に問題が起きた場合でもマニュアルに立ち返ることができるから。普段スタッフがいない現場だから、なおのこと重要な要素だ。
例のしょーもない人に関しては、長く現場へ入るうちに完全に悪い習慣が身についてしまっていた。しかも、利用者同士では注意されても直そうとしないからたちが悪い。
この件をきっかけに2点ほどスタッフに指摘をしておいた。マニュアルができれば彼が合わせない限り、ここでは働けないことになる。
現場へ入れるかどうかの基準ができた、という意味でもマニュアル化は大いに歓迎できる。

そうなると、じゃあ今までは? という疑問も当然、湧く。
正直なところ、作業所の支援体制は全く足りていなかったと思う。先方からも指摘されたように、定期的にスタッフが現場を覗いて現状確認しないといけなかった。
このところ、ここの作業所では屋外作業を増やしすぎ、スタッフが十分に付き添えていない。それに加え、僕の最初の相手だった男の子が8月から長期研修で作業所を去ってしまい、ほうれん草は人材が枯渇していた。
そうした事情はあったものの、かなり長い間スタッフが不在だったのはちょっとひどい。現場をよく分かっていないため、作業所では多くの誤認があった。
回数の多さだけで例の人が信頼され、逆に僕は日が浅いというだけで過小評価されていた。実際は、最初に組んだ男の子に鍛えられて、梱包機の周囲だけなら相方のフォローまでできるようになっていたのに。
他にもほうれん草に派遣された人が体調不良で途中交代したり、先方からミスを指摘されたりと、このところ現場では問題続きだった。
今回、ようやくマニュアルを作成するのを機会として、利用者も作業所スタッフも、もっと意識を高めてほしい。誰が派遣されても安心して仕事に集中できる職場、切磋琢磨してみんなで成長していける職場。
そうした理想を追い求めるような作業所であってほしいものだ。
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