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車の急なトラブル、ネットで見つけたロードサービス業者に依頼するときは注意を。国民生活センターが呼び掛け

独立行政法人国民生活センターの発表情報より

 独立行政法人国民生活センターは7月19日、インターネットで依頼したロードサービスのトラブルが急増しているとして、注意喚起を行った。特に20歳代や学生は注意してほしいと呼び掛けている。

 急な自動車やバイクの事故・故障といったトラブルが発生した際、インターネットで検索して見つけたたロードサービス業者に連絡したところ、事前に説明のなかった高額な費用を請求された、といった相談が多く寄せられているというもの。2022年度には、同様の相談が前年度の3.3倍に急増しているという。

あわてて検索し、見つけたロードサービス業者とのトラブルと推測

 自動車のトラブルに慣れていない人が、トラブル発生時にあわててインターネットで検索し、見つけたロードサービス業者に依頼した結果、トラブルになっているケースが多いと、同センターでは推測している。そこで、利用者に向けた注意喚起を行うとともに、関係機関などへの要望を行うとしている。

 紹介されている相談事例では、自宅に停めていた自動車のエンジンがかからなかったケースの事例が紹介されている。相談者は、これは自動車保険のロードサービスの範囲外だと思い、インターネットで見つけた「基本料金3480円」というロードサービス業者に電話した。

 業者は、作業完了後に「お盆なので特別料金が加算される」などと言いだし、最終的に6万5000円を支払うことになったという。そのほかにも、十分な説明がないまま作業をした後で高額の請求をされた、事前説明のないキャンセル料を請求された、作業が不適切で直らなかった、といった相談が寄せられているという。

まずは契約している保険会社に問い合わせを

 自動車の故障などが生じた場合は、まずは契約している損害保険会社や保険代理店に問い合わせるようにと、同センターではアドバイスしている。また、ロードサービス業者のウェブサイトなどの表示や、電話で説明された料金を鵜呑みにしないように、金額や作業内容に納得できない場合はきちんとした説明を求めるように、としている。

 そして、トラブルになったときには消費生活センターなどに相談するようにとして、消費者ホットライン「188(いやや!)」番を紹介している。

国民生活センターの発表情報より、全国消費生活情報ネットワークシステム(PIO-NET)における「インターネットで依頼したロードサービス」に関する相談件数の推移