毎日3,000万杯のエスプレッソが飲まれているイタリア。そんなイタリアのフィレンツェで、ある客が「カフェで注文したエスプレッソが高すぎる」と警察に通報するという出来事が起こった。警察もこれに同意し、カフェのオーナーは罰金を科されることになったが、オーナーは今回の通報に対して抗議している。『Capital』などが報じた。
コーヒーの聖地、イタリア。この国は有名なエスプレッソをユネスコ無形文化遺産の候補として提案したほどで、コーヒーはイタリア文化に欠かせない存在である。多くのイタリア人は行きつけのカフェに通い、バリスタや常連客らの間では他愛もない話から政治の話題など様々な議論が交わされているのだ。
今回の出来事は、そんなイタリア市民の交流の場となっているカフェで起きた。5月16日、フィレンツェの小さなカフェ「Ditta Artigianale」に一人の男性地元住民が訪れ、カフェインレスのエスプレッソを注文した。エスプレッソを飲み終わり、支払いをしようとした際に男性はこのエスプレッソが2ユーロ(約268円)もすることに気がついた。価格の高さに納得できなかったこの男性は、警察に通報するという行動をとるに至ったのである。男性は、カフェはメニュー表や店頭看板に価格を表示することが義務付けられているにもかかわらずそれを怠ったことを非難しており、