E3

E3 2023中止の原因について運営団体のトップが言及 今後のイベント復活については明言せず

CEOのスタンリー・ピエール=ルイは主要な課題として、パンデミック、経済面での逆風、オンラインイベントに言及した

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本日、E3 2023の開催中止が正式に発表された。これに続く形でGamesIndustry.bizは、E3を運営するエンターテインメントソフトウェア協会(ESA)の会長兼CEOである、スタンリー・ピエール=ルイのインタビューを公開している。そこでは、イベントがうまくいかなかった原因や、将来的にイベントが復活する可能性について質問されているが、ピエール=ルイはこうした問いに対し多くを語らなかった。

今年のE3の何がうまくいかなかったのかを尋ねられたピエール=ルイは、業界を取り巻く課題が大きくなっていることを指摘し、それが「乗り越えるにはあまりに大きすぎた」と語った。

「第一に、コロナ禍が始まって以降、複数の企業からゲーム開発のスケジュールが変わったと報告を受けてきました。第二に、経済面の逆風を受けたことで、いくつかの企業は大規模なマーケティングイベントへ投資する方法を見直すことになりました。そして第三に、企業がオフラインイベントとデジタルマーケティングとの間で、適正なバランスを模索し始めるようになりました」

インタビューではそのほか、ESAの会員がもうE3に興味を示さなくなったのか、仮にE3が継続した場合はどのような形になるのか、E3の成功のためには主要プラットフォームホルダー3社が必要なのか、2024年にE3は復活するのか、といった質問が投げかけられた。ピエール=ルイはこうした質問について直接的な回答を避けたが、E3 2023の準備においてコミュニケーション不足が問題となっていたこと(IGN USの情報元も繰り返し起きている問題だと指摘していた)については否定したように見受けられた。なお彼は、E3の中止によって、ゲーム業界に対するESAの支援活動に影響が及ぶことはないと明言している。

本日、ESAは会員へ向けてE3の中止を告知し、2023年度の開催について「我々の業界の規模・強さ・影響力を示す形で実行するのに必要な持続的な関心を、単に集めることができなかった」とメールで述べたが、イベントが復活するかどうかには言及しなかった。IGN USの報道後にメディアへ送られたプレスリリースでは、主催のReedPopとESAが「次回のE3」に向け、これからも協力を続けていくと述べられている。

かつてゲーム業界最大のイベントだったE3はここ数年で中止が相次ぎ、2023年もその最新の事例として加わることになった。新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年の開催が中止、オンラインイベントとして静かに行われた2021年を挟んで、2022年には再び中止となっている。

※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。

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