Netflixの加入者数が1300万人も急増 収益は前年比で12.5%増

とりあえず、パスワード共有取り締まりは上手くいった模様

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Netflixの加入者は、個々で料金の値上げや番組のキャンセル、広告中心のプラン、パスワード共有取り締まりなどに不満を抱いているかもしれないが、Netflixはその不満を少しも感じていないようだ。同社が発表した通期収益によると、加入者数は1300万人も急増し、売上高は前年比で12.5%増になったという。

Netflixは2023年第4四半期の収益報告書で、加入者数が2億6000万人を超えて前四半期から1300万人増加し、前年同期比で13%近く増加したと報告している。これまでの四半期は数百万単位での増加に留まっていたことを考えると、かなり大幅な増加だと言える。これは、現在進行中のパスワード共有取り締まりと、安価な広告付きプランの追加によるものだと思われる。また、同四半期の売上高は88億ドル、営業利益は15億ドルと報告されている。

この数字にはNetflixも自信を持っているようだ。Netflixは株主へ送った書簡で、「来年の健全な2桁の収益成長」と「記録的な会員数の継続的な増加」を期待していると記している。Netflixは広告事業の成長を目指し、広告を「2025年以降の持続的かつ健全な収益成長に貢献する、より実質的な収益源」にすることを目標に掲げている。その目標に驚きはない。Netflixの報告によると、現時点で広告プランが利用可能な市場では全契約の40%を占めており、同社は第2四半期にカナダとイギリスを皮切りに、ベーシックプランの段階的な廃止を準備しているからだ。

Netflixは、季節的な傾向として第1四半期の契約数が直近四半期よりも減少する可能性が高いと指摘しながらも、前年同期比では増加し、その後の四半期では回復すると予想している。

直近の主な事業計画の多くが順調に進んでいるNetflixは、2024年における他の分野の成長も見据えている。書簡では、競合他社が事業を縮小している最中においても、Netflixはオリジナルコンテンツへの投資を継続する計画で、2024年に『イカゲーム』シーズン2をリリースする時期を密かにほのめかしている。また、書簡では業界における企業合併の継続も予測しているが、Netflixは合併そのものに参加するつもりはないと示唆している。

書簡には、「特に、大きく衰退しつつある(番組表に沿って決まった時間にコンテンツを提供する)リニア放送局を持つ企業の間で、さらなる統合が進むと予想するのは論理的でしょう。我々は、リニア局の資産買収に関心を持っていません。また、過去10年間に起きた企業統合(バイアコムとCBS、AT&Tとタイム・ワーナー、ディズニーと20世紀フォックス、ワーナー・ブラザースとディスカバリー)を考慮すると、古い体制のエンターテインメント企業間のさらなる買収・合併が、競争の環境を大きく変えるとも考えていません」とある。

最後に、驚くべきことではないが、今後もNetflixは値上げを続けていく予定だと指摘しておく。Netflixは書簡で、「Netflixへの投資と改善に伴い、加入者には、その改善分について少し追加でお支払いいただくことになるでしょう。価格の値上げは、さらに我が社のサービスを改善して成長させるための追加投資という、ポジティブな原動力となるからです」と記載されている。

そのほかには、Netflixの生配信に対する継続的な関心と投資の一環として、2025年1月からWWE RAW(米プロレス団体WWEの番組)を独占配信し、米国外の全WWEの番組と特別番組を独占配信することもわかっている。

※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。

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