「スター・ウォーズ」のオープンワールド『Star Wars Outlaws』ではジャバ・ザ・ハットに尽くすことも裏切ることもできる

Ubisoftの開発スタジオMassive Entertainmentの開発者とルーカスフィルムのスタッフが、サンディエゴ・コミコンで新作『Star Wars Outlaws』に関する新情報を公開した。すでに公開されていた2つのロケーション、新惑星トシャラ（Toshara）とタトゥイーンの詳細に加えてジャバ・ザ・ハットに尽くすことも（望めば）裏切ることもできることが明らかになった。

IGNに対しディレクターのJulian Gerightyが語ったのは、トシャラは東アフリカのサバンナからインスパイアを受けたもので、ヒロインのケイ・ヴェスのスピーダーバイク（ある程度カスタマイズ可能）を念頭に置いて設計されており、広くひらけた平原がいくつもあるということだった。インスピレーションを得るために、開発チームはタンザニアを訪れたこともあるという。

「私たちはまずバイオームから手を付けました。今回の場合、アフリカ南東部のバイオームからインスパイアを受け、少し異質だと感じられるようにひねりを加えています。最初のシーンを思い出してください。最初のシーンというより、タトゥイーンの最初のシーンですが。美しく、見たことのあるような建造物があると思いますが、太陽は2つあります。巨大な山の内側には都市があり、琥珀ガラスのような反射性の高い物質が露出しています。実に異世界らしい景色を作り出すことに成功していると思います。見慣れたものであると同時に、新しくもあります。」

ルーカスフィルムのシニアクリエイティブエグゼクティブのMatt Martinは、ロケーションを設計する上での「80/20」ルールについて言及した。80%は見覚えのあるものにして、20%は異質なものかファンタジーなものにするというルールだ。今回の場合、アフリカのインスピレーションが見覚えのあるもので、街や露出する巨大な結晶が20%のファンタジーなものにあたる。

サンディエゴ・コミコンでのこの話題に関するパネルで、開発チームはさらなる詳細を明らかにした。タトゥイーンでは、広大な不毛の大地が広がる、ある程度似たような地形が想起されるようになっている。しかし、パネルでも語られたように、「タトゥイーンを再現することだけが目的ではありません。独自の歴史感をもった場所を作るのが重要」とのことだった。

「最初にケイをどこに連れて行こうかと考えたときに、ルーカスフィルムが独自のロケーションを作るのを後押ししてくれましたし、トシャラはそんな挑戦の中で生まれました。Massiveなら、あのオープンワールドをどう作るだろう？ あのクズと悪党の巣窟を」

トシャラは特に、Massiveがケイを中心に構築しようとしている「悪党」ファンタジーの中で、プレイヤーが生活できるようにすることを目的に設計されている。巨岩に彫られた都市とそれを取り囲む平原だけでなく、平原と都市を結ぶ風力発電についても言及された。

そして、もちろん「Outlaws」ではタトゥイーンも訪れることになる。（最近のほかの「スター・ウォーズ」メディア作品と同様に）

「目を閉じて、プレイヤーにタトゥイーンのどこにでも行ける選択肢を与えたらどうなるでしょう？」Gerightyはこう語った。「モス・アイズリー。そして特にモス・アイズリーの酒場もです。隅から隅まで見渡すことができます。ルーカスフィルムのアーカイブから得た情報をすべて見ることができます」

「このバーチャル観光というコンセプトが私たちにとって重要なのです。水分農場から酒場までの距離を知りたいと思ったことはありますか？そういう体験を用意しています」

ハット本人のためにミッションをこなしたり、彼が中心となっている地下犯罪組織のかじ取りをしたりなど、ジャバの宮殿で長時間を費やすことにもなりそうだ。そしてもちろん、ジャバのために働くだけでなく、彼を裏切ることも可能になっている。もちろん、相応の結果を伴うことにはなる。

残念ながら、コミコンのパネルではゲームプレイの新映像や新トレーラーを見ることは叶わなかった。新情報が明らかになるまでそれほど長く待たされないことを願おう。『Star Wars Outlaws』は2024年発売予定だ。