沈没したタイタニック号の詳細が3D映像で復元される

映像は潜水艇が収集した70万枚を超える膨大な画像をもとに作成

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深海の専門家らが、沈没したタイタニック号を驚異的なほど詳細に3Dで可視化した映像を作成し、大西洋の海底2.4マイル下に沈んでいた残骸を明らかにした。

タイタニック号は人類の海洋史において悲劇的な難破船のひとつだ。1985年9月1日にロバート・デューン・バラードによって発見されて以来、人々の関心と好奇心がこの船が眠る場所へと数多くの航海を後押ししている。

しかし、こうした努力にもかかわらず、1912年4月14日の夜に1500人以上の乗客と乗組員の命を奪ったタイタニック号の沈没には、多くの疑問や不明な点が残されている。前代未聞となるタイタニック号の新たな映像は、深海を専門とする企業のマゼラン社によって生み出され、この試みを記録したドキュメンタリーがAtlantic Productionsによって制作される予定だ。

BBCによると、この映像は遠隔操作の潜水艇が収集した70万枚もの膨大な画像から構成されたという。エンジニアのスタッフは200時間以上かけ、3800mもの海面下に沈んでいる巨大な船の縦横をスキャンするよう、ロボット探査機に指示を出したとのこと。

その結果、タイタニック号の船体が暗い海中を沈む最中に、船から引きずり出された巨大な破片に囲まれながら真っ二つになっていく様子が、凄惨な光景として浮かび上がった。まるで、タイタニック号の深海の墓場を覆っていた暗黒が魔法のごとく取り払われたかのように、その光景が露わになっている。

この野心的な探査を計画したマゼラン社のゲルハルト・ザイフェルトは、「4000メートル近い深さが障壁となり、しかも海流があるため、我々は沈没船にダメージを与えないよう何も触れることができませんでした。そして他の挑戦は、1平方センチメートルごとに地図を作成しなければならなかったことです。瓦礫が散らばる海底のように、関連の少ない箇所も地図を作成しなければなりませんでしたが、物体の間を埋めるために必要でした」と語っている。

巨大な船首部分をはじめ、すぐに船の一部だと判別がつく箇所がある一方で、船尾に近い部分は100年以上の歳月をかけて朽ち果てており、金属製の破片が絡み合っているだけに見える。

沈没したタイタニック号の秘密が時間の経過によって失われる前に、このスキャンによって得られた詳細と情報が、沈没にまつわる出来事をさらに明らかにすることが期待されている。

※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。

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