マイクロソフトはセガやBungieなどの買収を真剣に検討していた コンテンツのギャップを埋めるため

フィル・スペンサーは、マイクロソフトCEOのサティア・ナデラにセガを追いかける許可を求めていた

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マイクロソフトのActivision Blizzard買収を阻止しようとする米連邦取引委員会(FTC)の法廷闘争が今週も続いている。本日は裁判はないが、この期間にも数々の証拠資料がオンライン上に現れ、Xboxが買収に興味を持っていた企業に関する手がかりが明らかとなった。そのうちのひとつは、セガだ。

現在進行中の裁判で証拠として提出されたマイクロソフトの内部資料から、同社の2021年5月時点での買収戦略が明らかになった。その資料ではまず初めに、モバイル開発分野におけるコンテンツのギャップを埋めるための複数の買収に加え、「強いコミュニティと深いエンゲージメント持つフランチャイズ」や「カジュアルかつソーシャルで世代を超えたフランチャイズ」の買収を推奨している。

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画像著作権:マイクロソフト

このプレゼンテーションによると、Xboxはまず複数の基準に基づいて100のデベロッパーのリストを作成し、最終候補を以下の8つに絞り込んでいる。

  • Thunderful
  • Supergiant Games
  • Niantic
  • Playrix
  • Zynga
  • Bungie
  • IO Interactive
  • Scopely

このほか、最終候補に入る寸前だったデベロッパーとして、Behaviour Interactive、Housemarque(ソニーが2021年に買収)、Remedy Entertainment、Larian Studios、Rebellion Developments、Paradox Interactiveなどがある。

しかし、マイクロソフトは特にあるデベロッパーに接近していたようだ。セガである。

同様に証拠として提出されたメールによると、Xboxトップのフィル・スペンサーは、特にマイクロソフトCFOのエイミー・フッドとCEOのサティア・ナデラに対して、セガにアプローチし、そのゲームスタジオ(残りのビジネス部門は含まない)を買収することに同意を求めた。「セガは世界的に訴求力を持つ分野においてバランスの取れたゲームラインアップを築いており、コンソールと非コンソールの両面において、Xbox Game Passを加速させるのに役立つものと我々は信じています」と記載されている。

マイクロソフトGMのデヴィッド・ハンプトンはこのメールに対し、シンプルに「ゲーム開始」と返信している。

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画像ソース:マイクロソフト

このメールの日付は2020年11月となっているが、セガを買収するというスペンサーの計画が頓挫した理由も、時期も、あるいは頓挫したのかどうかさえ不明だ。マイクロソフトがまとめた同スタジオについてのプロフィールから読み取れるのは、買収にあたって、ネクソンからの出資がプロセスを複雑化させる要因となっていること、またセガのほかの事業分野からも複雑な影響を受けるということだ。しかしながら、PCを中心としたコンテンツ(「Total War」、「Football Manager」)や、Relic Entertainment、「龍が如く」、『ENDLESS Dungeon』、そしてもちろん「ソニック」は大きな魅力だった。

このプレゼンテーションには、マイクロソフトが真剣に検討していた17社(と、おそらく18社目は伏せられている)の分析結果が示されており、そうした企業が今後発売するゲームや、関連リスク、その他のファクトなどがまとめられている。このセクションには、Bungieの謎のIP「Matter」への言及があるほか、IOの新作ファンタジーシューターがXboxおよびPC向けに開発中だと噂される「Project Dragon」であると見られることなど、興味深い情報が含まれていた。

※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。

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