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コネチカット州にも!亡くなったペットたちの為の虹の橋が設置される

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image credit:Instagram @travelgramwithlaurab

 家族のように大切な愛するペットとも、いつか必ず別れの日がやって来る。旅立つペットの行き先を「虹の橋」と表現することは、日本でも最近は定着してきたように思う。

 海外ではこの虹の橋を実際に作ってしまおうと考えた人たちがいる。以前カラパイアで紹介した、アメリカのノースカロライナ州のものもその一つだ。

 今回、そんな地上の虹の橋の一つが、アメリカのコネチカット州に新たにオープンしたそうだ。

コネチカット州にも「虹の橋」を作りたい

 コネチカット州トリントン在住のカレン・ラキタ・ボザックさんは、愛するペットのボクサー犬リリーを12歳で亡くし、悲しみに暮れていた。

 そんな時、カレンさんが出会ったのが「虹の橋」の詩だった。彼女はこの詩に深く心を揺さぶられた。

 さらに、ノースカロライナ州の虹の橋のことを耳にしたカレンさんは、地元コネチカット州にもペットを亡くした飼い主たちが訪れ、ペットを偲ぶ場所を作りたいと考えたのだ。

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image credit:Instagram @travelgramwithlaurab

 そこで彼女はトリントン市当局と市長に働きかけ、プロジェクトの承認を受けた。そして地元のスカウト団員の少年、アンソニー・ウリアーノくんとスコヴィル・ジエリンスキーくんに協力してもらい、構想の実現に着手した。

 Instagramでこの場所を紹介した@travelgramwithlaurabは、キャプションで次のように説明している。

彼らは協力して資金を集め、橋と歩道の建設に600時間以上を費やしました。そしてとうとう、カレンさんとコネチカット州のすべての人が、愛するペットを偲び追悼する場所が完成したのです。

これにより少年たちはそれぞれが、イーグルスカウト(ボーイスカウトの最高ランク)のバッジを獲得することになりました

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image credit:Instagram @travelgramwithlaurab

カラフルで美しい虹の橋がオープン

 現在、美しく塗装された「虹の橋」は、誰でも訪れることができる追悼の場となっている。

カレンさんたちは州内各地から、悲しみに暮れるペットの飼い主たちが集まって、この愛情に満ちたメモリアルに、愛するペットたちの思い出を残してくれることを願っています

 すでにこの虹の橋には、たくさんのペットたちの写真やリードなどが結び付けられており、多くの人がこの場所に癒しを見出していることがうかがわれる。

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image credit:Instagram @travelgramwithlaurab

悲しみを癒すには、まずその悲しみの感情を認めること

 ペットを飼っていると避けて通れないのが彼らとの別れであり、その度にペットロスに苦しむ人も多いと思う。

 愛する家族の一員でもあるペットの死を受け入れるのは本当につらいものだし、前へ進まなければいけないとわかっていても、なかなかその一歩を踏み出せないことも多いだろう。

 大切なのは自分の悲しみを否定せずに認め、それを表現する許可を自分に与えることだという。専門家のアドバイスはこうだ。

どうか泣くことを自分に許してあげてください。もしあなたが1人暮らしなら、家の中の静けさが耳障りに感じられるかもしれません。

しかしそれを認めることで、自分がこれから感じるかもしれない感情に対し、備えることができるでしょう。悲しみの感情を抑えこんでしまうと、嘆きをより長引かせることになりかねません。

他にできることとしては、サポートをしてくれる友人や家族、専門家に連絡を取ることです。また、悲しみの初期段階のつらく苦しい瞬間を乗り越えるためには、お互いに寄り添える、ペットと死別した地元の飼い主グループを見つけられるかもしれません。

遺灰を撒いたり、木を植えたり、ペットを偲ぶ会を開いたり、あるいはもしあなたの街に虹の橋があれば、ペットを近くに感じたいときに訪れることもできます。

こうした「儀式」を通してペットを偲ぶことは、私たちにいくらかの慰めを与えてくれるのです

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image credit:photoAC

 もともとの「虹の橋」の詩は、スコットランドの女性エドナ・クライン・レキさんが19歳だった1959年に、ペットの死を悼んで書いたもの。

 その大意はこんな内容である。

天国の少し手前に、虹の橋という場所があります。誰かにとって特に大切な存在だった動物が亡くなると、あなたのペットは虹の橋に行くのです。

そこには牧草地や丘があり、大切な友だちが一緒に走り回ったり遊んだりできます。たくさんの食べ物と水、太陽の光があり、友人たちはあたたかく快適です。

かつて病気だったり老齢だった動物たちは皆、健康と力を取り戻し、傷ついていた子たちも、天国へ行く前に私たちが覚えていた元気な姿に戻っています。彼らは幸せで満たされていますが、たった一つ、この世に残して来た大切な人を思っています。

しかしある日、仲良く遊んでいた動物たちのひとりが、突然立ち止まって遠くを見つめます。その瞳は輝き、身体が震えます。突然、彼は群れから走り出し、草の上を駆け抜け、その足どんどん速くなります。

あなたと特別な友だちにようやく訪れた再会の瞬間です。ふたりは幸せそうに抱き合い、もう二度と離れません。あなたの手は再びペットの頭を抱きしめ、その信頼に満ちた瞳を再び見つめ、涙にむせびます。

長い間、あなたの人生から遠ざかっていても、心の中からは決して消えることはなかったペット。そして今、あなたたちは一緒に虹の橋を渡るのです。

 ちなみに今年はもう過ぎてしまったが、アメリカでは8月28日は「虹の橋記念日」なんだそうだ。

 愛猫をこの日に亡くしたデボラ・バーンズさんという女性が提唱したものだそうで、「天国にいるペットたちを思い出す日」なんだとか。

 虹の橋という概念に対しては賛同する人も、抵抗を感じる人もいるかもしれないが、ペットの死を悼む感情は、どの飼い主にも共通するものに違いない。

 同じ喪失を経験した飼い主たちと悲しみを共有できる空間は、とても貴重でかけがえのない物なのではないだろうか。

References: First 'Over the Rainbow Bridge' in Connecticut Opens and It's Already Touching Hearts

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この記事へのコメント、1件

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  1. 救われる人がいるならいい試みじゃないかな
    今まさにペットロスのどん底にいるけど、自分は以前から虹の橋には馴染めないからまだしばらくもがくしかない

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