世界各地で鳥の大量落下が報告されている。今年2月、メキシコで雨のように地面に降り注いだ数百羽のムクドリの落下が話題となったが、今度はインドである。
インドの場合その原因は明らで、記録的な熱波によるものだ。例年より早く夏が始まり、連日気温が46度を超え、様々な生物に影響を与えているのだ。
強烈な暑さで脱水症状となった鳥たちが次々と空や木から落下し、地面に横たわった状態に。鳥たちはボランティアの手で動物病院へと運ばれる。小鳥、インコはもちろん、タカなどの猛禽類も運ばれてくるという。
記録的な熱波で空から落下する鳥たち
インドとパキスタンに、早すぎる熱波が到来した。その犠牲となったのは大量の鳥たちだ。インド西部にあるグジャラー州では、歩道に落ちて動けなくなっているタカ科の鳥たちが、次々とボランティアの手により動物病院に運ばれていく。
熱波の影響で多くの鳥たちが脱水症状を起こし飛べなくなっているのだ。
グジャラー州アーメダバードにある、動物病院には、連日50~60羽の鳥が運ばれてきており、4月だけで約2000羽の治療を行ったという。
この病院は、「ジャイナ教」の信者らが運営する、非政府組織(NGO)のジブダヤ・チャリタブルトラストが設立した。ジャイナ教では非暴力と共に、全ての生物への愛を唱えている。
治療を施し野生に帰れるまでケージで飼育
医師は運び込まれた鳥に栄養剤やビタミン剤を与え、スポイトで吸収しやすい水分補給液を注入して治療を行う。
中には深刻な脱水症状や付随する合併症を抱えている鳥もいて、運び込まれた鳥のうちの4分の1は治療しても命を落とすという。
それでもなんとか治療を受けて回復した鳥たちは、野生に戻れるようになるまでケージで飼育される。
更なる熱波がインドを襲う
インドを含む南アジアでは、毎年最高気温が更新されており、強烈な熱波の記録が次々と塗り替えられている。更にこの後50℃の気温が予測されており、熱波が衰える気配はない。
インドの電力需要は今年4月、史上最高に達し大規模な停電も発生している。あまりの暑さに道路が溶け、暑さに弱い小麦の収穫も大打撃を受けている。熱中症による死亡者の数も増え続けており、今年の熱波は、これまでに経験したことのないほどの悪影響を与えているという。
インドは世界2位の小麦生産国だ。第1位は中国で、第3位のロシアはウクライナ紛争中であることから、世界的小麦不足が懸念されるところだ。
References:Birds Are Falling From The Sky As India’s Blistering Heatwave Blazes On / written by parumo
パンが食えなくなる
昆虫の大量発生もまた起こりそうだな
飛ぶ鳥を落とす勢いの、熱波でルンバ
ちょっと前にインドで小麦が大豊作とか言ってた気がするのに収穫に影響って心配だな
※4
熱波で生産に影響出て輸出停止ですってよ
熱波やばすぎる
治療してもらっても気休めにしかならなそうで…
運良く人の手で保護される鳥たちは全体からすりゃ一部だろうし、保護されてもその4分の1が助からないとなると…相当個体数減るなこりゃ
近い将来昆虫の大発生が起こりそうで心配
根本的解決策が無いの悲しい
せめて解放前に、日中は木陰にいるように訓練できないものだろうか
トシ「俺じゃなくて丸い方がタカ!」
5月なのに暖房が必要な日本からは想像もつかない現象だわ。
インドの熱波や寒波って別に珍しいもんじゃないよね
毎年毎年恒例のように起こってないか?