お風呂に入ったりやシャワーを浴びているとき、ふと冴えたアイデアがひらめいた経験はないだろうか?この現象を「シャワー効果」と言うのだそうだ。
だが、それはお風呂場に限った話ではないという。何の関係もない心をさまよわせる作業と創造的な思考は密接に関係しているそうだ。
これを心理学用語で「マインド・ウォンダリング(Mind Wandering:心の迷走)」という。
一見無関係な作業が創造力を引き出す
マインドウォンダリングで創造力を引き出すためには、「退屈なことをしてはダメ」だ。それなりに「楽しいことをしなければいけない」という。
バージニア大学哲学科のザック・アービング助教によると、例えば、あなたは何か問題に行き詰まったとする。そんなときに「絵の具が乾くのを眺めるような退屈なこと」をしてはいけない。
散歩したり、ガーデニングに励んだり、シャワーを浴びたりと、それなりに「魅力あることをする」と、パッといいアイデアがひらめくことがあるという。
マインドウォンダリングと創造力の関連性を研究
10年ほど前、心理学者のベンジャミン・ベアードがとある研究を発表した。
この研究では、レンガのような身の回りのもので、独創的な新しい使い方を考案するよう被験者に挑戦させた。
ただし、そこにひと工夫があった。被験者はアイデアを考える前に、キツい作業かラクな作業のどちらかに取り組む必要があったのだ。
事前の作業内容に違いがあると、ひらめくアイデアには違いが出るのだろうか?
この実験の結果、ベアードは「単純な外的タスクを通じて心をさまよわせると、創造的な問題解決がひらめきやすくなる」と結論づけた。
つまりマインドウォンダリングと創造力の関連性が導き出されたのだ。
この研究は、研究者だけでなく、メディアからも注目された。しかし困ったことがあった。後から実験を再現しようとしてもできなかったのだ。
マインドウォンダリングと気が散っている状態は別
では、ベアードの研究は嘘だったのだろうか?
アービング助教はそう考えていない。彼の意見によると、その後の再現実験ではきちんとした「マインドウォンダリング(心の迷走)」が作られていなかったのだという。むしろ、ただ参加者の「気を散らせていただけ」だと考えられるのだ。
例えば、マインドウォンダリング状態を作り出す方法として、こんなものがある。画面に1から9までの数字が表示されるので、これをクリックする。ただし3が表示されたらクリックしない……。
だが、こんなことを日常生活でやる人はいない。マインドウォンダリングは、散歩などでは役立つかもしれないが、退屈な心理タスクをやらせても意味がないと、アービング助教は説明する。
退屈していてはひらめかない
このことを検証するために、アービング助教らは、大学生たちでベアードと同じような実験を行ってみることにした。
レンガかペーパークリップで何か創造的な新しい使い方を考案してもらうのだ。
学生たちは2つのグループに分けられ、それぞれ別の3分間の動画を視聴する。一方のグループが観たのは、男性2人が洗濯物をたたんでいるだけの様子だ。
もう一方のグループが観たのは、1989年の恋愛コメディ映画『恋人たちの予感』のワンシーンだ。そのシーンでは、メグ・ライアン演じる主人公が、賑わうレストラン内で、バレない”イった振り”のやり方を実演している。
ここでのポイントは、どの動画でより創造的になるのか? といったことではない。退屈な作業と面白い作業による心の迷走が、創造性にどう影響するのか探ることだ。
そしてこの実験では、心の迷走によって創造的なアイデアがひらめくのは、「面白い動画」を観た場合だけだった。「退屈な動画」では意味がなかったのだ。
ここから言えるのは、あなたが冴えたアイデアを必要としているのなら、退屈な作業であれやこれやと気を散らせても意味がないということだ。
もっと心がウキウキするようなことで、心をのびのびと自由にさせてやらねばならない。
今後アービング教授は、バーチャルリアリティを利用してさらにさまざまな状況を再現し、より現実的な文脈での心の迷走を研究する予定であるそうだ。
この研究は『Psychology of Aesthetics, Creativity, and the Arts』(2022年)に掲載された。
References:Science may finally explain why some of the best ideas come while taking a shower / written by hiroching / edited by / parumo
追記(2022/10/11)Wanderingのカタカナ表記をワンダリングからウォンダリングに変更して再送します。
ワンダリングじゃなくてウォンダリングだろ
すごいアイデアがひらめくの
シャワーあるあるなんだけど
すぐ書き留めれば億万長者が
タオルしている最中に忘れる。
湯船浸かってる時より、シャワー中の方がアイデア湧く。
脳がフリーにできるけど、リラックスし過ぎない作業中がいいっぽい。
自分の場合は一番はやっぱりシャワー浴びてる時で、次いでジョギング中、あと買い出しの帰りによくアイデアが浮かぶ。
自転車を漕いでいる時によく思いつく。それから風呂に入っている時ふと閃いたことがあるので、この記事は本当だと思う。
自分は歩いてるときかな。次々と思考が巡っていろいろ考えついたり閃いたり。
でも歩きながらだとそれを書き留めることが出来ないから、目的地に着いた頃には浮かんだはずのたくさんのアイデアがおぼろげになってしまっていることもしばしば。
まあでもそれくらい、歩きながらだと止めどなくいろんなアイデアがどばどば出てくる
俺なんか服脱いでるときにすでに閃いてるよ
入浴終わったときにはもう忘れてるけど
三上(さんじょう)っていうよね
車の運転中とか、寝る前、トイレ中・・・
馬上枕上厠上(馬に乗ってるときとか寝る前とかトイレとかいいアイディア浮かぶよね)
みたいな言葉もあるし
何かを忘れちゃったときに思い出すのは歩き回ってる時で
何かを思いつくっていうか触発されたりするのはやっぱ面白いことしてる時なんだよね
あと小さい頃聞いてた曲とか聞くとなぜかすごい刺激になる
自分はシャワーだけじゃなくて、ドライヤーで髪を乾かしてる時と台所で洗い物をしている時も思考が巡る感じがするなぁ
ジャーッとかガーッとかのちょっとした騒音が没入感を高めてるんじゃないかと思ってる
風呂から出たら忘れちゃうのよね~せっかくいいアイディアだったのに
シャワー効果って聞いたことあるけど、こんな意味だっけ?と調べた。
百貨店やデパート・駅ビルなどで、最上階に集客力のあるイベントや店舗を誘致する事で最上層に誘導し、そこから下層へ降りていく途中で買い物をさせようとする戦略の事。
だそうです。
トイレで用を足してる時の方が閃くぜ
あと散歩
アイディアの閃きとはまた御大層な
シャワーで閃かないな~
どちらかというとお酒を飲んでる時が斬新なアイデアが浮かぶ
まあそれまでずっと考えてるんだけどね
※17
酔ってる時に思いつきでやることは黒歴史になるか
良いアイデアでも酔ってて作業に移れないっていうのがキツい
昔から画家なんかはちょめちょめの幻覚効果を利用してたとか言うけどね…
風呂とトイレは昔から言われてるよね
風呂やトイレなど狭い空間にいると集中力が増す、とかいうね
あと眠りに落ちる直前はひらめきやすいとか
シャワー中にこれが合わさるんじゃなかろうか
※19
時々、夢かな?起きてるのかな?みたいな朝方に、「アレはああすればいいのかも!」みたいなひらめきがあるのは、寝入りばなに近い状態なのかな。
あとは、湯船浸かってる中とトイレ中と歩いてるときかなー。
シャワーめっちゃひらめく
それも頭を洗ってるとき限定
自分がこれまで仕事で評価されたアイデアの8割くらいは
頭洗ってるときにひらめいたw
wander: wάndɚ(米国英語), wˈɔndə(英国英語)だそうなので、ワンダリングでもウォンダリングでもどっちでもいいのでは?なんて、パルモさんには、釈迦に説法か。
ポアンカレの逸話にもある
なお、これに金儲け要素を意識しすぎるとかえってダメな方に転ぶ模様
シャワーにそんな効果なくね?って思ったけど結構共感してる人いてびっくりしたわ。
閃きを得るのに場所や行動を気にした事ないな。なんなら向き合い続けて集中しないと無理だ。
人生行き詰まってる時も、困難に囚われすぎてもいけない。全く違う世界に触れる事で、ふと打開策を思いつく事も有る。
???「エウレーカ!」
私は小説を書くのが趣味だけど、
お風呂の小窓の枠のところにメモと筆記具をいつも置いてるよ
シャワー中でも湯船でもすぐメモれる
ポイントはペンは油性もしくは鉛筆にすること
普通に何もひらめいたりしたことないわ…
インスピレーションなんてものが無い
シャワー中に閃いたアイデアを忘れないために防水メモを作ってくれ。