まだガラケー使ってた頃。
当時新入社員で覚える仕事が沢山あって毎日バタバタしてた。
ある日の通勤途中、ふと車の小物を入れるスペースに白い箱が置いてあるのを発見。
あれ?これ何だっけって思って信号待ちの間手に取って見てた。
箱のラベルには携帯の充電器の文字。そう言えばずいぶん前に充電器壊れて買ったんだっけ。箱捨てないでそのまま放置してたわ、とかなんかそんな事思いながら箱を元の場所に戻した。
それから少し走った所でふとバックミラーを見たらパトライトガンガン回しながらKが追っかけてきてる。当時音楽を結構な音量で流しながら走ってたから気が付かなかったんだけど、音楽止めたら「前の車ー!止まりなさいー!!!」ってずっと言ってたっぽい。
めっちゃ恥ずかしくなって慌てて車寄せて止めて、すいません音楽流してて気が付かなくってって言い掛けてる私を押しのけていきなり免許証出せと来た。
Kはいかにもベテランですな空気出してるおっさんと、いかにも新人ですな空気出してる若いにーちゃんの二人組。ベテランは「まぁ見ておけ。俺が手本みしちゃる」って感じで大張りきり
何も身に覚えが無かったし普段一時停止もシートベルトもちゃんと守る超優良児の私はファビって「え、いやこれ何の取り調べですか?」って聞いた
私「は?いやいやいややってないですよ!」
ベテラン「みんなそう言うんだよね~」
私「いや、携帯カバンの中のチャック付きのポケットに入れたままですし家出てからそこから出してません」
ベテラン「止まれって言った時直ぐ止まらなかったでしょ?証拠隠滅する時間なんて幾らでもあるよねえ?」
私「だから音楽流してて(ry」
ベテラン「あのねぇ?僕達二人でちゃーんと見てたんだよぉ?お目目四つあるの。間違える訳ないの。わかる?冤罪なんてこの世に存在しないんだよ」
私「・・・」
ベテラン「はい、何も言う事ないんだったらさっさと免許証だして。」
私「・・・携帯の色、何色でしたか」
ベテラン「は?白色でしょ?なぁ新人!白だったよな!」
新人「はい」
私「私の携帯、ピンクなんですけど」
ベテラン「えっ?」
私「ピンクなんですけど。四つのお目目でちゃんと見てたんですよね?見てた結果白だったんですよね?冤罪なんて無いんですよね?」
ベテラン「いや、でも、え、確かに白色・・・」
私「ちゃんと見ろや!!!」(ベテランの目の前でカバンのチャック開いてピンクの携帯を紋所のように掲げる)
ベテラン「っ!ち、違う!これじゃなかった!!さては二台持ちだな!!調べさせろ!!」
私「お好きにどうぞ。その代わりもしこれで会社遅刻したらあなたがうちの上司に連絡して事情説明して下さいね」
~30分後~
結局存在なんてしない白い携帯を見つける事は当然の事ながら出来ず、新人の前で威張り散らしていたベテランKは顔を真っ赤にするやら真っ青にするやらしながらうちの上司に電話して低頭しながら謝罪をしたとさ。
因みに二人が目撃した「白い携帯」は恐らく充電器の空箱だったと思われる。
んー?他の所で書いた記憶無いけどもう何年も前だから既出だったらスマン
え、皆音楽聞かないの?因みに外に漏れる程大きくないしDQNでもないよ
引用元: ・胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(137)
絶対外に音漏れしてるからな