写真も指輪もないんだけど、それは当事者だけでなく、双方の親類含めて納得した上の結論。
それなのに、旦那の友人たちが
「20代で初婚の女に指輪もなければドレスのひとつも着せないなんて、お前は鬼か!」
と、酒の席で旦那のことをつるし上げたらしい。
しない理由も話したけど、そんなの聞く耳持たなかったとか。
「色んな価値観の人がいるからね」って旦那を慰めて、それで終わった話だと思ってたんだけど
後日、そのときの友人たちから「せめて結婚祝いくらいはさせて欲しい」と飲み会の誘いがあった。
旦那は自営で友人達の中には取引先の人もいたので、顔見せくらいはしなきゃダメかと思って
夫婦2人で飲み会に参加した。
ちょっとおしゃれなイタリアンを貸切にしてあったんだけど、到着して早々、
旦那友人の奥様方に取り囲まれて、奥の個室に連れ込まれ、あれよあれよという間に
真っ白なウェディングドレスに着せ替えられて、その場で化粧されて髪もセットされた。
(あとから知ったが、友人奥様の中にプロの業者を忍び込ませていたらしい)
多少抵抗したけど、旦那の取引先だと思えば拒みきれず・・・
あっという間に花嫁姿に仕立て上げられ、旦那のいるフロアに戻された。
旦那も同様にタキシード姿にされてるし・・・
旦那友人が勝手に司会を始めちゃって、人前式もどきの開始。
仕方ないと諦めて黙って従ってたんだけど、そこになんと指輪が登場!
旦那友人に宝飾店がいたらしく、有志一同でカンパを募ってそこそこいい指輪を作ってくれたんだって。
指輪のサイズは旦那からそれとなく聞き出していたそうなんだけど、旦那のミラクルな勘違いのおかげで
全く違う大きさに(指輪のサイズと服のサイズを混同したみたいで、9号と答えたらしい)。
旦那の方は、サイズは合ってたんだけど、指がむくんでたせいかはまらないし。
だけどキラキラした顔でこちらを見ている友人たちにそんなこと言えなくて、仕方なく旦那の小指にはめてやった。
もちろん小指には大きすぎたので、2人して指に力を入れて指輪が落ちないように頑張ったわ。
その後、私が旦那の仕事を手伝い始め、夫婦2人で旦那友人(取引先)に会うことが増えたんだけど
「指輪はめてないの?」といちいち聞かれることが多くてうんざりした。
わざわざネックレスにしてつけるようにしてたんだけど、そうしたら今度は「なんで指にしないの?」だと・・・
好意は嬉しいけど、勝手に作られた結婚指輪(サイズも合わんし、デザインも古くて微妙)を
どうして毎日つけなきゃいけないんだよ・・・
たとえば、旦那の友人たちが10代とか20代くらいであれば、友情が暴走した結果だって思えるけど
旦那はもう40代半ばで、友人たちもほぼ同世代が少し上くらい。
「かわいそうな奥さんのために、僕たち頑張りました!」って好意を押し付けてくる友人たちがスレタイ。
勝手に「旦那のために結婚式を諦めた健気な妻」ってイメージを強要されても困る。
式もどき自体はもう何年も前の話なんだけど、未だに「指輪つけないの?」って聞かれる。
指のサイズなんてそうそう変わらないよ・・・4号のところに9号の指輪作られてもつけられるわけがない。
用意されていたウェディングドレスも微妙にサイズが合わなかった。
私の普段着のサイズから推察したそうだけど、あんなもん、そんな適当な見立てで着られるわけがない。
チルセットを用意してあったけど、やけにぎゅうぎゅうしめられて痛いし気分悪くなったし。
靴も用意してあったけど、もともとが幅広・甲高なので、普通のヒールだとかなり痛い。
我慢して履いたけど、帰ってから足の甲がはれ上がったよ。
旦那は仕事用のスーツと同じサイズだったから、まだマシだったみたいだけど
それでも肩がぱつぱつ(肩幅が広いので、いつもお直ししてもらってる)。
少し怒り肩になってて、きっときつかったんだろうなぁって写真を見るたびに可哀想になる。
こんだけやれば喜ぶだろうみたいのが感じとれる
引用元: ・その神経が分からん!その8