橙に包まれた浅い青

受賞・入選など14篇。 写真詩・イラスト詩・ポエム動画など2333篇以上を公開。

2007年02月

           軽やかな揺れる太陽光線
                 
           絶え間ない時が今日を迎え入れ
                 
           果てしない昨日までを鮮やかに縁取る






           振り向くと  零れ落ちそうなくらい


           笑っているから  必死で思わず


           あふれてくるものを  こらえなきゃいけなかった





           これっぽっちも知らないのに  どうしてこんなに惹き寄せる


           季節の移ろいを告げる風   優しく佇む光を包み込む



           その風景はいつしか夢見たような世界そのもの





           見つめてくれる    見守ってくれる 



           そのことが大きな勇気につながっていく



           焼きつけておく    想い出に変えていく





           季節の風が華やかな香りを添えてくれるから

           その風景の中で   優しく佇むあなたは永遠になる






           ささやかなほとばしる感情折衝

           終わりない宇宙は始まりを求め

           今日もあてもなく拡がる

              



              願い続ける日々に終止符を打つ
              それはお前のため  俺自身のため





              アウトサイダーでありたい 
              世俗から1歩離れたような


              アウトサイダーであり続けたい 
              世俗に染まらずに





              そのために俺は孤独を選ぶ
              第6世界へと導く説得力を身につけるために





              読み耽り  書き綴り  聞きまくり  放出につなげる




              率いる才能はそれほどないと知る俺だから
              自然と引寄せる雰囲気を目指してやまない





              思わず頷き  自然と歩が向くような魔法を手に入れるまで

           何かを呼び寄せてくれそうな微笑

           
           永遠さえ捕らえてくれそうな 瞬き


           どうしても今だけが続いてほしいな


           叶いはしなくとも 今はここで焦がれていたい





           世界の奥深くから送り込んでくれた


           勘違いだったのかな


           それでも構わないよ





           さあ 飛び出してごらん


           そう 飛び出せたんだ 





           忘れられないことばかり



           でも捨て去る必要なんて理由なんてどこにもないよ



           優しくいなしてくれるから



           いつでも勘違いでいられるんだよ

                 とりあえず向かった浜辺で
                 さらわれた感情が脈打ち始めた



                 どこか遠い未来の苦しみを
                 垣間見せるような空に 貝殻を放つ





                 どうすればいいのか
                 
                 どうすることもできないまま 
                 心がしゃがみ込む



                 どうすればいいのか

                 まだ問い続けている 
                 心だけしゃがみ込んだまま






                 聡明な知性を感じさせる瞳は

                 あの頃と変わらぬ色で認めている



                 心が立ち上がる日など絶対に来ないことを
                 まるで始めから知っていたかのように






                 どうすればいいのか  何もできないまま
                 
                 心がしゃがみ込み待ちわびている




                 どうすればいいのか  何も起きないまま
                 
                 心だけ しゃがみ待ち望んでいる






                 潮騒の先に雨雲が見え
                 力強く降り注いでいる



                 はっきりと見てとれる
                 空間が切り取られたかのように






                 どうすればいいのか
                 喉を求める




                 どうすればいいのか
                 
                 心が喉を伝う




                 どうすればいいのか
                 声を欲する

              才能もないのに嘆いてばかりだ



                 努力もしないのにすがってばかりだ






              崩すぞ今 



                   「今日から変わる」じゃない



              今だ  今すぐに片をつけろ







              片づけろ  捨てろ



                    余分なもんはすべて捨てろ








              情報は絶対悪だ 現代では



                    置いていけ 


      
              迷うならすべてそのまま置いていけ








              必要最小限と必要最低限を叩き込め



                    刻み込むんじゃない



              脳に直接埋め込め

                「人間って何なんだろうな」







              小2の夏休み かくれんぼの最中
              
              ため息をついた

              今でも鮮明に覚えている





              その時 それらしい答えを必死に考えた

              でも 思い浮かばなかった







                「そんなことわからないよ」




                「うん そうだよな」









              鬼の気配に気づき
              
              きみは移動し始めた





              ぼくはとりあえず

              まだそこにいることにした

                 

                    どっちつかずの笑顔
   
 

                    一番の厄介はそれさ





                    



                    天性の香りをふりまき



   

                    世界を歪ませる夕方




                    
                    JRへのコンコース










                    ほらまた1人


                    吸い寄せられていく

         続く怠惰にけりをつけるんだ
        


        
        元凶は深く根ざしているソイツだ





           
           息の根を止めてやれ





        
         楽にしてやれ ソイツのためだ





         殺された時代の分も埋めてやれ

                 声が聞こえた また響き始めている
                 陽炎に揺れるホームで佇む姿
                 水彩画のように 淡く儚く


                 思わず1人 見惚れてた





                 声が聞こえる 6限終わりのざわつく教室
                 足早に帰るふりしてそのペースに合わせていた
                 夏期講習のために予備校へ走り
                 同じ方向に向かう私服姿
                 いつかの夢のようで


                 思わず 1人見惚れてた







                 僕だけの思い出がある
                 誰も見たことのない  キミは想像することしかできない


                 都合良すぎるほど綺麗でも修正は誰にもできないから
                 胸の奥をそっと掻きむしると焦がれた感覚は鮮明によみがえる







                 君だけの思い出がある
                 誰も見たことのない  ボクは想像することしかできない


                 どこまで本当なのかわからないけれど
                 すべては胸の奥でしっかりとしまわれている

                    歯がゆいな 伝えたいな

         
           
                    どうして気づいてくれない

                    

                    僕にもたしかこんな頃があった



                    それすら忘れた今



                    じれったい自分勝手が
                    あふれてくる





                    なんで伝わらないんだろう



                    どうすれば気づいてくれるんだろう



                    歯がゆくて仕方ないな



                    伝えたくてしょうがないな



                    僕がもっと口上手なら



                    僕にもっと才能があったなら



                    気づいてくれるのかな



                    気づかせてあげれるのかな
  


                    こんなにゆっくりと伝えているのに



                    こんなに聞きやすいようにしゃべっているのに





                    なんでかな 伝わらないな



                    気づかないな 気づかせてあげれないな



                    難しいな 1つだけ伝えたいだけなのに



                    難しいよ 1つ伝えるだけでも

                               ひどいな   思う以上に
             

             

                               全体的に病んでいるみたいだ





                               涙を浮かべることしかできない





                                何ができるかできないか






                               考えるだけ考えて何もしない





                                僕も社会そのものなんだな

                         裂けかけたのは 夢じゃなく

                         未来でもなく  自分の本性




                         この頃の夢はありきたり過ぎて

                         ときめきには程遠くて




                         口ではカッコつけて

                         身体はいまいち反応が鈍いままで







                         どうせ一度なんだから

                         枯れ果てるまで咲かせてみましょう




                         つぼみのままで終わるとしても

                         咲き誇れる日まで居続けましょう






                         ここからすべてが始まると

                         刻み込みましょう




                         振り向いてもらえなくても

                         気づいてもらえなくても




                         雑音でも 騒音でも

                         なりふり構わずわめきましょう

                    どこまでも郷愁はくっついてくる
     




   
       
               振り払おうとすればするほど しぶとくなるようで










             間違いだらけ積み重ねてきたけど  どれも致命的じゃない










                        だって まだ 







                        ここでこうして









                    ああでもない  こうでもないって





                       もがいているんだから

                    そう この瞬間  
                    
                      目覚めた





                    そして このとき  
                    
                       落ちた






                ありきたりすぎて 可笑しかった


                自分とは無縁なことだと思っていたのに
                  案外 とうとつにやってきたよ






                     あなたは綺麗で 
                  



                    あまりにも速すぎて





                     ぼくとは正反対







                憧れのままで  今も心の中にいる

どうすることもできないまま
知らないまま  僕には何も



知ることもないまま
何もできないまま  僕にはもう




愛せない
その資格がないままここに



愛してはならない
心に深く据えてきた





ひとひら ひとひら
舞い落ちては上がる 風景を
静かに眺めてきた






心が穏やかな時
他人のことなのに
自分のことのように感じられた



心が乱れている時
自分のことなのに
他人のことのように感じられた







そっと微笑むこともできずに
視線を交わさないように
床をなぞってきた








何をすることもないまま
声を挙げることもないまま  明日には何も



何もできないまま
嘆くこともないまま  昨日にはもう

               空にはいつも




               切れ味のいい色が潜んでいて





               僕等が落ち込んだときなんかに





               ひょっこり滲ませてくれる

いっぺん委ねてみましょう

ダメもとでいってみましょう



少しは褒めてあげましょう 

たまにはいいでしょう



褒めれば伸びるか縮む

どちらにしても何らかの反応は測定されるでしょう





勇気を与えてやりましょう

調子に乗っているなら
いっぺん鼻をへし折りましょう

最終的にはどちらのためにもなるでしょう



いっぺんそっぽ向きましょう

積極的に示してみましょう



少しは冷たくしてあげましょう

たまにはいいでしょう



冷たくすれば伸びるか縮む

どちらにしても何らかの刺激は観測されるでしょう





休息を与えてやりましょう

意気込みがあるなら
いっぺん鼻を高くしてやりましょう

最終的にはどちらのためにもなるでしょう





いちいちやってあげましょう

そうしないと気づかないでしょう

そうしないと気づけないでしょう

そうしないと落ち込んだままでしょう

そうしないとあぐらをかいたままでしょう





めんどくさいもんでしょう

世話がやけるもんでしょう

まあ そんなもんでしょう

僕は今でも休日の昼過ぎ

ラジオから流れてくる曲を録音しては 
自分の歌のように口ずさんでいる





心地いいことはあの頃と変わらない

才能の違いに打ちひしがれては 励まされていく





知らないメロディーが僕に言葉を与えてくれる

そして言葉は想像以上のメロディーを僕に書かせてくれる

彼方で揺らめくあれは小さな花?
そうだとしたらお水をあげなくちゃ




さあ 駆け出して 
あんたの涙をしたたらせてきて




ほら ぐずぐずしないでよ
考えたら負けよ




理由なんて
意義なんて
これっぽっちもないんだから

" 夢は? "


「 そう聞かれたら、すらすらと何かをしゃべれるような人になること 」

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