フィンランド大統領が語る、意外と知らない『世界一幸福な国』と安全保障の重要性
フィンランドは国連の幸福度ランキングで7年連続1位であり、世界一幸福度の高い国で知られる国です。
世界でもその高い幸福度に注目が集まり、日本でも注目が集まっています。
私の著書『 北欧、幸福の安全保障』では、現在の日本の少子高齢化社会の参考となるように、フィンランドの育児、教育、そして高い幸福である理由についても記しています。
しかし実は、国連の幸福度ランキングは、一般的にイメージするような人々が幸せと感じる感情を示した指標ではありません。
その指標は主に7つで測られており、その多くが経済と密接に関連しています。
さらに、その経済の基盤を支えるものに、国防・安全保障が大きな土台となっています。
こうして改めてよく考えますと、私たちの幸せは戦争がない平和社会を大前提にしているのです。
そうした私たちの幸せと安全保障の重要性を記し、これからの日本の将来や人々の幸せについて考える材料としていただくためにも、『 北欧、幸福の安全保障』を執筆しました。
そうした中、6月18日のニューズウィーク紙では、フィンランドのストゥブ大統領が、私の述べたことと同様、多くの指標で世界1位となるフィンランドの幸福度を支えるものに、フィンランドの「国防意識」の高さがあり、『幸せ』と『安全保障』の重要性を語っています。
ストゥブ大統領は、「国の安全保障が幸福につながっているなら、NATOに加盟するのは当然だ」と述べる。
国民の幸福の鍵の一つに国防意識があるということだが、ストゥブ大統領は「私たちにとって対外的な安全保障政策は実存的なもの」であり、「幸福度はかなり主観的なものだが、NATOの枠組みの中で活動できることに加えて、教育、自然、信頼、福祉、一人当たりのGDPなども要素になる」と話した。
また旧ソ連との歴史的な関係にもさかのぼりフィンランドの幸福について語っています。
私の著書でもNATO加盟による実際のフィンランドの実情を含め、ストゥブ大統領の語る幸福と安全保障の重要性を示すとともに、ウクライナ侵攻後のフィンランドの軍事や経済、人々の幸せの変化についても記しています。
もしフィンランドの高い幸福やNATO 加盟による安全保障の影響について知りたい場合、『 北欧、幸福の安全保障』をぜひお読みください。
また本書ではフィンランドだけでなく、スウェーデンの実際の状況も記されており、NATO に新たに加わった両国について記しています。
(下記、幸福と国防の密接な関係を記したニューズウィークの記事)
www.newsweekjapan.jp
リンク