これ、これ、これですよ、これを待っていた!
岸本斉史先生の絵、
岸本先生のストーリー。
それでこそNARUTO-ナルト-の世界。やっぱり岸本先生じゃないとNARUTOの世界観は描けない(個人の感想です!)
待ちに待った、岸本先生の読切・・・・!!
NARUTOP99のファン投票で全世界第1位になったキャラの外伝を岸本斉史氏が描くと知って、とっても楽しみにしてたんです。 正直、どのキャラでもいい。 どのキャラの外伝も読んでみたいって思ってた(あまりにもマイナーな、背景にしか出てこないキャラはちょっと‥だけど)。
その結果が、波風ミナト。
世界が選んだのは、木ノ葉隠れの四代目火影・波風ミナトだった。
日本だけに限ると1位はイタチだったんですよね(ちなみにミナトは8位)。 キャラを推す理由って様々だと思うけど、なぜミナトが全世界的に1位なんだろう? 思うにミナトって、いい意味でわかりやすく「カッコいい」んじゃないだろうか?
《火影で圧倒的に強くて、もの凄い術を使い、とんでもなく優しい》・・いわゆる理想的なヒーローであり、家では家族を愛する理想的な夫で父親(になったと思う)。 そこに加えて、超天然という激しいギャップを持っておる・・
《愛されキャラ》としてすべての最強を兼ね備えていると言えましょうか。
今回の外伝は、ちゃんと全世界のファンのツボを押さえたと思われる「ミナトの魅力が全開」です。
あんまりミナトを知らない人でもファンになっちゃうんじゃないかってぐらい、分かり易く文句なくカッコいい・・!
個人的にはミナトの好きなところは《時空間忍術・飛雷神の術を使いこなすところ》だったんですが、もちろん飛雷神を使う場面もちゃんと出てくるけど、それ以上に見せつけられたのはミナトの純粋なところだった・・
これほどピュアなキャラっているか?と思うぐらいに純粋。 眩しすぎるほどに純粋。 だってね、クシナへの愛情の伝え方も純粋ストレートなんですよ。 クシナもまっすぐだけど、クシナのストレート表現とはまた違う。
螺旋丸の開発経緯、命名経緯、そこにクシナの中の九喇嘛が関わって・・ミナトがクシナを「守る」その決意と愛情の本気度がどんどん高まって伝わって、クライマックスに最高潮になる。 その過程で何度かいわゆる「決め台詞」的なものが入るわけです。 それらが、すべてかっこよすぎる。
たとえば、クシナに向かっては・・
「君をーー 失いたくないんだ」(ニコッ)
いや、照れちゃうぐらいストレート。 クシナも何も言えなくなってる・・
素直に嬉しいよね、こんなこと言われたら! でもこれ「ミナトだから言えること」というか・・ほかの人が言っても軽く聞こえちゃうかも。 しかも《ニコッ》とした無邪気な微笑み。 最強。
そして逆ギャップ。 「なぜこんな小娘にこだわる」と聞く九喇嘛に向かって・・
「ボクは強い人が好きだ‥ ボクよりも強い人が‥」
「だからクシナが好きなんだ」
「失って‥たまるか!」
大切なクシナを守る時には、この目。 相手の目の奥までキッと掴んで離さない。 どんな敵にもけっして怯まない・・ いつものほわんとした感じの超真逆。 イザって時には誰よりも強くて頼りになる。 九尾事件の時にも、面の男に対してもこんな目でギロッと睨みつけてましたよね。 大切な存在を傷つける者は絶対に許さない・・!
そしてさらにミナトは言葉を重ねていく・・
「離れたりしない‥ 離れたりするもんか」
「感じるんだ‥クシナの中にはいつもボクがいる!!」
「クシナをお前なんかには渡さない!!」
・・かっこよすぎるでしょ。
だけど最後のシーンは、またいつもの ほんわかミナトだった・・
「螺旋丸・・ うん いい名だね」
(爽やかに微笑むミナト。この絵は実物を見てくださいな・・)
このラストの絵、微笑むミナトが歴代火影の火影岩に重なっております。 《いつの日か新たな火影となって・・》的にね。
つい先日 雑考した「139話のラスト」も、ナルトの顔が「歴代火影の火影岩に重なる」シーンで終わっておりました。 予告的にね・・
あの時のナルトの笑顔は「いかにもナルトらしいいたずらっ子っぽい無邪気な笑顔」だったけど、今回のラスト・ミナトの笑顔は《清々しすぎるほど清々しい、この上なく純粋ピュアな笑顔》だった。 この笑顔見たら、誰でも心を洗われる!・・もう、ホントそんな感じの笑顔ですよね。
なんだろ、忍世界において稀有というか・・この純粋、無邪気さ、無垢さは尊すぎると思う。 そしてコレなんだと思う・・ミナト最大の魅力にして武器は。 だからこそ、どんなに照れちゃうようなセリフでも相手に伝わるんですね。 それに今回の短い外伝の中でも何度もこういった「決め台詞」が出てくるわけですが、これが「しつこくならない」のはミナトならではなんだと思います。 天然キャラ、素直なキャラだからこそなのかなと・・
本編中も、ミナトって出番はそれほど多くは無いけれど「決め台詞」的な場面は多いんですよね。 だから強烈な印象を残す。 だけど、くどくない・・くどくならない。 それも人気の理由につながるのかな・・?
そして肝心な「螺旋丸開発・命名秘話」。 これには「うずまき」とか螺旋とかつむじとか・・いかにも岸本斉史氏っぽさがありまして、個人的にはそういう部分は大好きでワクワクしちゃうんですけど;やっぱりそういうのって「岸本先生の絵」でこそ味がいい具合に出る(上手く「合う」というか)。
うっかりすると その「っぽさ」は難解になりがちですが、この外伝はミナトとクシナの愛情物語の《純粋さ》に加えて、分かり易い展開(徐々に盛り上がっていく)とか、ところどころに「懐かしいパーツ」を組み込むことで、難解さが無い(と思う)。
その「懐かしのパーツ」といえば、たとえば・・
たとえば「つむじ」の話。 これ懐かしいなぁ‥! ナルトが螺旋丸の修行をしていた時、自来也が《ナルトはつむじが右回りだから、右回りを意識してチャクラを回転させろ》とヒントをくれた話があった・・ それにはこんな前日譚があったんですね。
それに自来也のパキッとアイス・・これは懐かしい&泣けるパーツ。 ミナトにもやっていたのか・・というか単純に 自来也はあのパキッとアイスが好きだったって事かな;
で、アイスを見てそこからヒントを得ちゃうミナトも、ナルトと発想がそっくり。 ナルトとミナトは違ったタイプの天才だけど、「ひらめき力」は似ておる・・!
それと冒頭に出てくる「自来也班」。 これね、なにげに気になっていたんです。 122話に絵だけでてくるんですよね、でもミナト以外の「あと二人」は誰だろう?って話になったこともあったんです。
結局データブック等でも分からなかったんだけど‥今回、ちゃんと揃って登場してきた! 刈上げヘッドくんは「デカイ」って言うんですね(オモイの親戚っぽいけど‥木ノ葉にも雲隠れみたいな一族がいたとはね)。 黒髪の子は「クシナのアカデミー時代の回想」にも登場していたんだけど、同級生という事以外分からなかった。 うちは一族なのかな?(そういやミコトはクシナと仲良しだったよね)。 ちょっとだけ気になっていた小謎だったから、スッキリした;
あと「封印術の修行」って言ってたけど、これも前にクシナが「ミナトに封印術を教えたのは私」と言っていたことがあった。 その時は、ふ~ん‥さすが うずまき一族だな程度にしか思わなかったけど、今回の外伝読んだら「そういうことだったか・・」と思った(この点についてはのちほど)。
それと、今回の「螺旋丸命名秘話」に関わる部分には「前任の人柱力・ミト」の話が絡んでいた。 これも前にクシナが回想で《まず先にその器に愛を見つけて入れなさい》とミトに言われた・・という話だけは出てきてた。 これには「先」があったと・・
外伝というと「全てが新しい話」のこともあるけれど、こうやってちょいちょい原作に絡めてくれると「また読んでみるか、あの部分!」って気分になる。
それに、さりげなくに背景にガイ、カカシとオビトがいたり、紅とデートするアスマがいたりして(まだアカデミー生の頃かな?)、オマケ的に美味しい。
冒頭には岩隠れの四尾(孫悟空)と人柱力の老紫、五尾(穆王)と人柱力のハンも出てくる。 彼ら、尾獣の力をそれなりに使いこなしてたんですねぇ‥(老紫、若いな。しかもそこそこイケメン)。 ミナトは「キラービーと八尾」を見て螺旋丸を開発したと思っていたけど、いろんなところで尾獣のチャクラ玉を見てたんですね。 というか・・各里、尾獣の力をかなり使っていたんだな、と(木ノ葉以外は)。
・・とまぁ他にもいろいろ書きたい事もあるので(肝心なタイトルやら「螺旋」の話とか、ミナトとクシナのこととか)長くなっちゃうので小分けにして順番に書いていこうと思います。
久々だなぁ・・ジャンプを読んで感想を書くのって(しみじみする)
とにかく、まずはこれだけ言いたい。
ありがとう、岸本先生。
NARUTO-ナルト-を描いてくれて・・!!
☆「感想その2」へ続けます・・
☆長駄文読んでくださって感謝。
☆今週、しばらくこの雑考を続けます。
(ナルト好きブログ! 2023/07/18)