2024/03/30 更新

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オオシマ カオル
大島 薫
OHSHIMA,Kaoru
所属
文学部 教授
職名
教授
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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本近世思想史の見直しと国際共同研究の試み

    研究課題/領域番号:18H00617  2018年4月 - 2023年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    曽根原 理, 朴澤 直秀, 大川 真, モリス ジョン, 大島 薫, CHRISTOPHER MAYO

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    配分額:10270000円 ( 直接経費:7900000円 、 間接経費:2370000円 )

    本年度は、世界的なCovid-19の感染拡大により活動が制限されたため、合同でオンラインでの打ち合わせを9月2日に実施したほか、オンラインの活動を中心に進めた。
    まず2021年8月のthe European Association for Japanese Studies(略称EAJS)の大会に曽根原と朴澤・モリスが別々のパネルを組織して参加し、研究報告を行った。その成果については、2019年のライデン大学における研究集会の参加者にも呼びかけ論考を集め、2022年度中を目標に論集を刊行する方向で準備を進めている。
    曽根原と朴澤は、感染拡大が下火となったタイミングを見計らい、12月に滋賀県米原市内の天台宗寺院の近世資料の調査を実施した。曽根原は、近世に同寺の歴史や由緒が創造されていく動向の調査のため、初代住職だった貞舜(1349-1422)関係資料の調査等も手がけた。同様に曽根原は、山口東照宮の調査等も実施した。
    また、曽根原や大川が呼びかけ、近世の思想・文化に対する研究史方面のアプローチとして、阿部次郎(1883-1959)や小宮豊隆(1884-1966)に関する研究会を立ち上げて、思想史、美術史、文学、アーカイブズ学など様々な観点から交替で研究報告を計6回行った(5/7、6/28、9/3、12/15、2022年1/31、2/22)。東北大学が所蔵する阿部関係資料の調査に加え、2021年10月には福岡県内の小宮関係資料の調査も実施した。その成果として、2022年秋のシンポジウム開催を計画している。

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  • 日本近世の神仏習合思想とその展開

    研究課題/領域番号:26370076  2014年4月 - 2017年3月

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    曽根原 理, 朴澤 直秀, 青柳 周一, 梅田 千尋, 東 幸代, 林 晃弘, 松金 直美, 万波 寿子, 和田 有希子, 川嶋 貴美子, 松本 公一, 大島 薫, 青谷 美羽, モリス ジョン

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    配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )

    3年間にわたる活動によって、日本思想史のミッシング・リンクとも言われる近世の習合思想について、多面的な研究を行うことが出来た。具体的には、『大成経』やそれを広めた依田貞鎮の著作、当時の聖徳太子信仰、地域で活動した寺院の蔵書調査などを実施した。
    そしてその成果を、論文や口頭発表によって公開した。特に2015年の国際会議、2016年の学会報告(パネルセッション)、2017年の国際学会報告(パネルセッション)、2018年刊行予定の編著などが主要な成果として挙げられる。

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  • 近世仏教を見直す-天台宗を中心に-

    研究課題/領域番号:23652011  2011年 - 2013年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的萌芽研究

    曽根原 理, 牧野 和夫, 松本 公一, 大島 薫, 青谷 美羽, 青柳 周一, 朴澤 直秀, 井上 智勝, 梅田 千尋, 東 幸代, 林 晃弘, 藤田 和敏, 松金 直美, 万波 寿子, 川嶋 美貴子

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    配分額:3380000円 ( 直接経費:2600000円 、 間接経費:780000円 )

    日本の近世仏教思想史の研究を新たな段階に進めるためには、従来着手されてきた個別事象の解明だけでは不十分である。中央の目立った事件だけでなく、より広い基盤となる地方寺院の動向を探る必要がある。思想史の方面で扱われることの乏しかった地方寺院の知的状況について、今回の研究で滋賀県の天台寺院の蔵書調査を実施したことで、一定の理解を得ることができた。

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  • 東照宮祭祀の確立と展開

    研究課題/領域番号:21320118  2009年 - 2012年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    曽根原 理, 福原 敏男, 佐藤 眞人, 岸本 覚, 山澤 学, 牧野 和夫, 若尾 政希, 大島 薫, 大川 真, オリオン クラウタウ, ケイレブ カーター, 大川 真

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    配分額:13000000円 ( 直接経費:10000000円 、 間接経費:3000000円 )

    日本近世の宗教施設の頂点にあった東照宮の史料を調査し分析することにより、国家や社会で宗教や思想が果たした役割の解明を進めた。日本社会は、戦闘者(武士)が権力だけでなく権威も保持した点が、欧州や中国などと異なる特徴として挙げられる。それを可能にした宗教のあり方を検討するとともに、国内外の学会などで多くの報告や討論を行い、研究成果が広く共有されるよう努めた。

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  • 日本における本覚思想の展開-中世後期の天台宗談義所寺院を中心に-

    研究課題/領域番号:20652007  2008年 - 2010年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  挑戦的萌芽研究

    曽根原 理, 牧野 和夫, 大島 薫, 松本 公一

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    配分額:2800000円 ( 直接経費:2800000円 )

    平成22年度は、前年度に続き史料調査を実施するとともに、最終年度の成果報告として、海外の学会において研究代表者と研究協力者・連携研究者によるパネル報告を行った。
    今年度は、成菩提院における聖教目録稿を作成するため、3回にわたり現地調査を行った。第1回は22年5月29~31日、第2回は8月24~27日、第3回は11月27~30日に実施し、古代中世資料、近世近代写本、近世近代刊本の3チームで手分けをし、資料の点検、目録作成、和紙で包み番号をふる作業などを行った。また、目録データに関する打ち合わせを、11月14日と23年2月14日に行った。
    中世の天台系史料の調査について、そのほか2月14日に龍谷大学で調査を実施した。また、3月に筑波大学および身延文庫における調査を予定したが、震災のため延期となった。
    3年間の調査の成果として、8月にカナダ(トロント市)で開催された第20回国際宗教学宗教史会議世界大会(International Association History of Religious 20th Quinquennial World Congress)において"Seminary Temples in Medieval Japan:The Forefront of the Research on Dangisho' Temples(日本中世における学問寺院-談義所寺院研究の最前線-)"というパネルを研究代表者・研究分担者全員で構築して報告を行った(曽根原は日本学術振興会の国際学会等派遣事業により渡航)。
    その他にも、いくつかの国内外の学会において、それぞれ成果報告を行った。

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  • 東照宮祭祀の基盤・確立・展開

    研究課題/領域番号:18320102  2006年 - 2008年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    曽根原 理, 牧野 和夫, 福原 敏男, 佐藤 眞人, 大島 薫, 松本 公一, 岸本 覚, 山澤 学, 大川 真, 中川 仁喜, 和田 有希子, 万波 寿子, クラウタウ オリオン, 青谷 美羽, 杉山 俊介

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    配分額:6510000円 ( 直接経費:5400000円 、 間接経費:1110000円 )

    日本の近世社会において、東照宮が果たした役割を考えるため、関係する史料を各地の所蔵機関などで調査した。また、近世初期に東照宮を設立する際に基盤となった、中世以来の天台宗の展開について、各地の天台宗寺院の史料を調査した。加えて、年に二回のペースで研究会を行い、各自の専門に関する報告を行い議論した。そうした成果として、日本各地の東照宮や天台宗寺院に関する著作と論文を公表することが出来た。

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  • 南ドイツ、オーストリア、スイスの山岳地帯における通過儀礼とその記録伝承の研究

    研究課題/領域番号:17652035  2005年 - 2007年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  萌芽研究

    浜本 隆志, R.F Wittkamp, 熊野 建, 大島 薫, 森 貴史, 浜本 隆志

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    配分額:3100000円 ( 直接経費:3100000円 )

    最終年度にあたる本年は、ジュヴァルツヴァルト地方の冬至祭礼調査、宮崎県高千穂町での仮面を用いる冬至祭の儀礼調査、秋田県男鹿地方での新年の祭礼であるナマハゲおよびその周辺地域の祭礼調査といった、これまでの複数年度の調査をもとに、分析・考察をおこなった。
    ドイツ語圏を中心としたヨーロッパの通過儀礼と、日本を中心としたアジアの通過儀礼は意外と類似する部分が多いという認識に到達することになったが、そうした場合は、たいていがキリスト教文化の浸透以前、あるいはあまり浸透していない西欧の地域や地方のものであることが多いようである。あらためて、現在の世界各地で発生している文化摩擦や紛争の主な要因のひとつが、結局のところ、多神教と一神教の対立に起因しているのではないかという推測に蓋然性をみいだすこととなった。したがって、多神教的思考と一神教的思考というこの二項対立、たとえば、それは中沢新一が主張するところの対象性思考と非対象性思考の対立といえるのだが、これを乗り越えるために必要な思想や考え方を、世界の別の地域や住民たちのものにみいだすにしろ、まったく新たに創造していくにしろ、それともこれらのことが可能ではないときにはやはり、このふたつの対立を統合していくべき方法論を将来、模索していかなければならないだろう。
    本研究に従事した研究者の個別の研究成果によってなされている主張が、現時点における考察の結果の一部ではあるが、これらの成果によって、萌芽研究という本研究の役割は果たされたと思われる。

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  • 中世法会をめぐる学問とそれを表白する言説に関する基礎的研究

    研究課題/領域番号:15520127  2003年 - 2005年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

    大島 薫, 永村 眞, 福島 金治, 蓑輪 顕量, 遠藤 邦基, 曽根原 理, 落合 博志

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    配分額:3400000円 ( 直接経費:3400000円 )

    「法華八講」と総称された営みは、国家的意義を持つものから、私的に行われたものまで、さまざまな様式をもって行われていた。「八講」において、<論義>とともに重要であったのが<説法>である。<説法>に関する論究は、これまで、<表白><施主段>に鎮められた、美辞麗句や因縁に関して行われ、講師の文学的素養を指摘するものであった。しかし、経典の解釈を講説する<経釈>は、教学の拠り所とする経論・釈義を原拠として、宗派における経典理解が提示され、<論義>とも関わって講じられていたことを確認し得るなど、「八講」における眼目の一つであった。
    本研究では、「八講」と総称される「法会」において講説された<経釈>から、「直談」と称された営為に至るまで、『法華経』を唱導した、さまざまな場における講説の実態を、現存する資料を紹介しつつ明らかにした.
    <説法>を伝える文献を調査するとともに、平安時代から鎌倉・室町時代における経典解釈の方法を整理すると、聴衆(施主)となった階層が拡大するなかで、<説法>そのものも変遷を遂げたことが解明できた。一部の知識階層を聴衆(施主)とした古代から、時代が下るにつれて幅広い階層が聴衆(施主)とされるなか、<説法>は経典そのものを「わかりやすい表現」をもって解説するものに変容していった。人々は、伝統的な<説法>すなわち大陸伝来の経典解釈(経典そのもののについて解説するのでなく、経典を段落分けし、それぞれの段落について「要旨」を述べる)から、経典そのものに解き明かされるところを「知る」ことを求めるようになったと考えられる。
    日本人の精神史にも関わって、問題提起を行う結果となっていることを付言しておきたい。

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  • 中世談義所寺院の知的交流と言説形成

    研究課題/領域番号:14310198  2002年 - 2005年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

    曽根原 理, 伊藤 聡, 大島 薫, 牧野 和夫, 渡辺 匡一

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    配分額:5700000円 ( 直接経費:5700000円 )

    中世の天台教学は、その内容については多くの研究があったが、それがどのように広がりを見せたかに関する研究は乏しかった。関心を持たれることの少なかった、地域における天台教学受容の実態について、1960年以降、尾上寛仲氏が研究を始めた。その際に注目されたのが談義所(中世に多く見られた地方の学問寺院)であった。尾上氏は十本以上の論文を発表し、談義所が地方における学僧教育の場であったこと、西日本より東日本(特に関東地方)に多かったこと、各地の談義所の間で活発な交流の存在したこと、などを明らかにした。また、尾上氏が住職を勤める成菩提院は、代表的な談義所寺院の一つであった。そこで尾上氏は、関東の談義所寺院研究の一方で、成菩提院の調査も行なった。その後、1994年以降、福田栄次郎氏を中心とする調査団が発足し、成菩提院の所蔵史料を調査し、寺内法度の解明などで新たな成果を挙げた。
    本研究では、そうした従来の成果をもとに、中世の天台教学受容の実態解明に向けて、新たな資料の発掘と分析を進めた。その結果、仏教教学にとどまらず、仏教史、神道史、地域文化史、さらには談義、説法、唱導などに関する新史料、新知見が解明された。そうした成果は、2004年11月に学会でのシンポジウムという形で報告され、さらに2006年3月に学会誌に掲載され、研究者間で共有された。
    また、一般市民対象の報告も二度行い、研究者以外の人々とも情報を共有することが出来た。

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  • 中世唱導に関する基礎的研究

    研究課題/領域番号:13710261  2001年 - 2002年

    日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(B)

    大島 薫

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    配分額:2100000円 ( 直接経費:2100000円 )

    <説法>と称される一連の言説に<経釈>を位置付け、その構造を明らかにするとともに、法会における一連の所作として、学侶の研鑽を明らかにするために行われた<論義>と、これら<説法>における言説との関連性など見出した(福田晃編『唱導文学研究第四集』、三弥井書店、発表予定)。また<経釈>に限らず、<説法>における一連の言説として表白された<表白><施主段>についても伝本調査を行い、東寺観智院金剛蔵『十二巻本表白集』ほか、その本文を電子化するなど、それらの解読をすすめる準備を行った。
    さらに、「説法の上手」とうたわれ、「説法道」を確立したと伝えられる、安居院澄憲の<説法>を相対化するために、澄憲以前に、多くの「説法詞」を草したことで知られ、その「詞」の多くが伝存する寛信について、その著作に関する調査と解読をすすめた。結果、『類雑集』の成立ほか、勧修寺流の形成についても私見を得た(勧修寺聖教文書調査団における夏期報告会において口頭発表した)。また、澄憲草を中心とする、安居院流の「説法詞」を伝える文献に関して、真福寺・神奈川県立金沢文庫・叡山文庫・東寺観智院金剛蔵・勧修寺などで伝本調査を行った結果、「説法の上手」で知られた澄憲が、天台教学の研鑽をすすめるべく「宗要」の編纂を手がけたむねを伝える文献を発見するなど、これまでの澄憲理解を覆す新見をも得た。

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教育内容・方法の工夫(授業評価等を含む)

  • ○専門的知識の習得を目指すために、講義・演習のみでなく授業時間以外(一週間に2時間程度)にも時間を設けて、補習講義を希望学生に向けて行っている。 ○専門教育の講義・演習において、体験型の課外授業(フィールドワーク)を行っている。 ○SNSを利用して、授業時間以外にも学生指導を行っている。 ○授業時間内に、授業の感想あるいは授業方法などに関する自由記述を提出させ、理解度など確認している。 ○テレビ会議システムを利用して、海外で日本を学ぶ学生達と学生が参加するビデオカンファレンスを行っている(一ヶ月に1時間程度)。 ○学生の授業理解をすすめるために、アシスタントを出席させ、指導補助を行わせている。 ○専門教育以外にも、アクティブ・ラーニングの拠点を開設し、授業内外において学生指導にあたっている。

作成した教科書、教材、参考書

  •  特になし

教育方法・教育実践に関する発表、講演等

  • ○アクティブ・ラーニングの実施報告ならびに成果を公表するために、シンポジームなど開催している(2009年9月、2010年10月に法政大学と共催するシンポジーム開催。2010年12月に学内FDフオーラム開催) ○ポスターセッション

その他教育活動上特記すべき事項

  • ○新規科目を開講するために、資格講座に参加している

  翻译: