接続時の問題と対処
唯一、使用可能なBT送信機
とりあえず手持ちのBT送信機をナビを繋げて聴くだけブルートゥースに接続してみました。
しかしペアリングが上手くいかず、繋がっても蚊の鳴くような音量だったり。
古いBT受信機はプロファイルのバージョン違いで動かない事もあるそうです。
そこで口コミで接続実績のあった下のBT送受信機を使ってみたら問題なく動きました。
この製品は送信にも受信にも使えるものでスイッチ一つで切り替えられます。
バッテリーを内蔵しておりUSB電源から充電しながらでも使い続けられます。
雨で壊れたので今は別の製品を使ってますが、名前が違うだけで物は一緒です。
実験に使ったBT送信機/受信機
どうもパワーアンプを内蔵してるか否かが鍵となるようです。
送信機も受信機もアンプを内蔵してないと音が小さくなります。
前述の送受信機も、聴くだけブルートゥース2も、ともにアンプを内蔵してます。
スマホ用のオーディオテクニカ製レシーバーも使えましたが、これもアンプ内蔵です。
左端がオーディオテクニカ製のレシーバーで、最初はこれを使おうかと思いました。
しかしヘルメット内のスピーカーを動かすには電力不足なのか、すぐ電池がなくなります。
ノイズ問題と対策
バイクでBT送信機に給電しながら使うと音にノイズが乗るようです。
半信半疑でこのようなノイズフィルターを付けたら大人しくなりました。
マルチペアリングについて
マルチペアリングの制限
「聴くだけブルートゥース2」でスマホとナビの同時接続は出来ませんでした。
繋がらないのは、この製品が厳密にはマルチペアリングに対応してないからです。
製品の説明には「マルチペアリング対応」とあるのに、なんだそりゃ? と思いました。
あるサイトの解説を見て意味を理解しましたが、消えてしまったので私なりに解説します。
一つのプロファイルに対し、一つのみ
この製品はBluetoothプロファイル規格のA2DP、HSP、HFPに対応しています。
一方、ナビのBT送信機とスマホは、ともにA2DPを接続に使用します。
通常一つのプロファイルに対して同時に繋げられる機器は一つだけです。
スマホとナビはどちらもA2DPを使用するので同時接続出来ません。
異なるプロファイルなら同時接続可能
ちなみにレーダー探知機はHSPを利用するのでスマホと同時接続出来ます。
ゆえにHSPで電波を飛ばすBT送信機があればスマホと同時接続出来るはずです。
HSP対応のBT送信機は一応ありますが、これは携帯電話やヘッドセットの規格です。
繋がってもラジオのような音質なので音楽を聴くには向きません。
マルチペアリング対応のインカムは高価
A2DP機器を複数同時に繋げられるのは限られたハイエンドのインカムだけのようです。
インカムのマルチペアリングって意外にも難易度が高かったのですね。(・_・;
あとで色々苦労するなら最初からハイエンドのインカムを買った方がいいのかも。
ナビ内蔵のBluetoothは使い物にならない
Bluetooth機能を内蔵したナビなら安心かと思ったら、そうでもないようです。
たとえBluetooth内蔵でもBluetoothオーディオに対応してない製品があるとか(爆)
その場合、用途は地図データの送受信などに限られ音楽は聴けないそうです。
それじゃBluetoothあっても意味ないじゃん(汗)
無理くり両方繋げる方法
アダプターで音声信号を混合する
マルチペアリングは駄目でも、ナビとスマホを両方繋げる方法はあります。
事前にナビとスマホの音声信号をアダプターで混合してからBT送信機に送るのです。
以前コメントをいただきましたが、この方法で問題なく使えてる人もおられます。
形のよく似たモノラル用の製品もあるので御用心。
音が小さい時は抵抗入りケーブルを使う
信号を混合すると音量が低下する場合は抵抗入りケーブルを使うといいようです。
あまり需要がないのかステレオ対応の抵抗入りケーブルはこれしかありません。
なぜ抵抗入りケーブルを使うのか、理由を説明すると長くなるので下記の記事を御覧下さい。
まとめ
とりあえずナビのワイヤレス化には成功したもののマルチペアリングには失敗しました。
しかし音楽はナビでも再生出来るのでワイヤレス化の恩恵に与れただけで満足です。
もう少し短い抵抗入りケーブルが見つかったら事前に信号を混合する方法を試してみます。
煩わしいケーブルから解放されただけで気分が軽くなりました。
それにしてもローエンドで価格の安い製品は、やはり何かが欠けてますね。
商品説明にマルチペアリングとあったら当然繋げられると思いそうだけど……。
似たような事をお考えの方は私の失敗を参考にして下さい。(T_T)