トヨタ「“3列9人乗り”ミニバン」がスゴイ! 「前列に3人座れる」斬新シート&“全長5.3m超”ボディや“6速MT”もあり! ガバッと大口顔の「ヴァーソ」とは?
トヨタは国内で、多彩なミニバンラインナップを展開していますが、海外では日本未導入の車種も展開しています。なかでも最大9人乗車できるミニバンが注目されていますが、一体どのようなクルマなのでしょうか。
アルファードより大きなミニバン「プロエース ヴァーソ」とは?
2024年8月現在、トヨタではコンパクトミニバンの「シエンタ」や、ミドルサイズの「ノア/ヴォクシー」、高級ミニバンの「アルファード/ヴェルファイア」など、多彩なミニバンを日本で展開しています。
しかし、海外では日本未導入の車種も展開しており、なかでもアルファードよりも大きく、最大9人乗車できるミニバンが注目されています。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとは「プロエース ヴァーソ(以下、ヴァーソ)」です。
同車、トヨタが欧州市場で展開している小型商用バンである「プロエース」をベースに、
装備を拡充した乗用仕様として、主に欧州で展開しているモデルです。
現行モデルとなる2代目は2016年に発売され、2023年から2024年にかけて内外装をアップデートしたマイナーチェンジモデルが、欧州各国で徐々に発表されています。
プラットフォームをはじめとする基本コンポーネントは、欧州で提携を結ぶステランティスグループから供給を受けており、日本未販売のプジョー「エキスパート」、シトロエン「ジャンピー」、フィアット「ウリッセ」などが兄弟車にあたります。
ボディサイズは全長4959mm×全幅1920mm×全高1899mm、ホイールベース2925mm、ロングは全長5309mm×全幅1920mm×全高1940mm、ホイールベース3275mmと、特にロングボディはアルファードより一回り以上大きく、ハイエース級のロングサイズです。
エクステリアは、グリルレスのフロントデザインに、バンパー下部がガバッと開いた、インパクトのある大口顔になっています。
そしてインテリアには、巨体を活かした広大な室内空間を確保しており、シート配列および乗車定員はグレートや販売国によって異なりますが、2列シート6人乗り(3+3)、3列シート7人乗り(2+2+3)、3列シート8人乗り(2+3+3)、3列シート9人乗り(3+3+3)など、多彩なレイアウトを設定しています。
また、フルデジタルディスプレイや統合ナビゲーションを備えた最新のインフォテインメントシステムなど最新の車載機能が搭載され、コネクティッド機能も全車種に搭載可能とのことです。
パワートレインは、最高出力120馬力の1.5リッターディーゼルエンジンと、最高出力145馬力または180馬力の2リッターディーゼルエンジンが用意され、トランスミッションはいずれも6速MTを組み合わせるほか、2リッターのみ8速ATも選択可能となっています。
ほかにも、50kWhまたは75kWhのバッテリーとモーターを搭載した、EVモデルも存在し、航続距離はそれぞれ224kmと350kmです。
なお、100kWのDC急速充電システムを使えば、約45分で80%の充電が完了します。
ヴァーソの価格は欧州各国で多少前後しますが、一例としてイギリスでは4万2988ポンド(約806万7000円)から5万5866ポンド(約1048万3700円)で販売されています。
日本でも発売したらいいと思う。
高級ミニバンだけじゃなく、デカいけど質素な質実剛健なディーゼル搭載のが欲しい。