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【トロコン感想】『FF7リメイク』のトロフィーを今更ながらコンプリートしたが、めちゃくちゃ疲れた…

2024年03月21日
トロコン感想 0

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長い戦いだった…


祝・トロコン達成!!

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FF7リメイク本編に63時間、DLCであるインターミッションに14時間。

併せて約80時間で本作の全トロフィーを解除できた。

本作は普通に一周遊ぶ分はめちゃくちゃ楽しかったのだが、やり込むとなると予想以上に辛いゲームだった…。

トロコンといえばある程度の作業感やストレスは付き物だが、だいたいのゲームにはそれでも元が取れる程の充実感や達成感が伴うものだ。ただ本作に限って言えば正直、"疲労感"こそが一番大きな収穫として残った。

本作の辛いところは何といってもリアルタイムイベント(スキップ不可)や長めの移動シーンが多く、繰り返しプレイする場合かなりの作業感を覚える仕様になっていること。しかも、「ベストドレッサー」のトロフィー達成には丁寧に特定チャプターをやり直してフラグを立てなければならないし、「ハードモードクリア」のトロフィー達成の為にはなんと本編を丸ごともう一周しなければならない。

「ハードモード」といっても主に戦闘にしか変化が無いので、既に見終わったストーリーを無心で耐え凌がなければならない。「ハードモードはバトルシミュレーター(戦闘特化モード)」のステージ追加という形で実装してくれれば圧倒的に快適になっていたことだろうが…。

トロコンに求められるアクションの腕は"並"程度であり、一応本作はRPGということもあって事前の知識と準備こそが最大の武器となる。人によって得手不得手もあるだろうが、ガイド無しで正確にコマンド入力を続けるという「スクワット」「懸垂」のミニゲームが曲者であり注意点か。

改めて、本作で印象的だったトロフィーを書き出してみると…



「ベストドレッサー」


3キャラに3着ずつで合計9着と無駄に数が多い。だがその割にはイベントシーン限定でお目に掛かれるというだけで、自由に着せ替え可能な「コスチューム」として手に入るわけではない。たかが一瞬の衣装違いを見るがために無心でチャプターを周回してフラグを立てることになり、めちゃくちゃ疲れた…。



「すべてを超えし者」


恐らく本作の最難関トロフィー。クリア後に解禁されるハードモードでの全章クリアが条件。これが個人的にだいぶつまらない上に、とんでもない疲労感があった。アイテム使用禁止、MP回復禁止という制約がかかるモードなので、まずは純粋にRPGゲームとしての面白さがごっそり削られることになる。また、敵のステータスが爆増しているせいで戦闘時間が延び、即死クラスの攻撃を仕掛けてくる敵が多いため事故が起きやすく、特にボス連戦イベントでは一度やられるとまた一戦目にまで戻されてしまう。しかも、戦闘中のイベントシーンはスキップ不可なので、イベントシーンを挟む戦闘の場合は繰り返し見直さなければならない。ついでに本作のレベルキャップは"50"とかなり低く、取得経験値も増えたハードモードに手を出すと、序盤の内にすぐ全キャラクターレベルカンストとなり、その後は育成の楽しみが無い分、RPGにしてはやけに味気ないプレイ感に。敵の強さを「面白い」と思える瞬間も確かにありはしたのだが、総合的には「作業感がある」「疲れる」という感覚の方が大きく上回っていた。戦闘シーンの難易度が変わるだけで、展開の同じ長編ストーリーを丸ごともう一周させられる辛さも含め、色々とやっつけ調整に感じられて残念なモードだった。仮に本作のハードモードが「ストーリー全スキップ可能な戦闘特化モード」として追加されていた場合は神ゲーだったかも知れない。

ちなみに、事前にレアアクセサリー「神々の黄昏」を入手していれば難易度は下がる。



「究極兵器」


本作の隠しボス「プラウド・クラッド零号機」を撃破すると入手できるトロフィー。

合計5戦もある連戦バトルの最終ステージに現れるため、負けると初めからやり直さなければならない点が苦痛だった。そして、コイツ本体よりも4戦目のバハムートの方が手強いという意外な構成でもあった。どのボスも初見で「勝てるわけないだろ」と思ってしまうモーションと高ステータスだが、攻略サイトで推奨の装備構成を整えたり、やられ続けてモーションを覚える内にだんだんと楽になっていくので、実はアクションの腕前というよりも本質は"知識ゲー"のように感じた。負けたら一戦目からやり直しという実質"激遅ロード時間"な仕様さえ無ければもっと素直に楽しめていた気がする。

「ぞくせいマテリアを防具にセットすれば任意の属性攻撃を無効化できる」という仕様を知ってシヴァやイフリート戦を完封出来たのは感動した。



「帝王を狩る者」


DLC「インターミッション」クリアでまさかの本編の方に追加されるボス「ヴァイス」を撃破することで入手できるトロフィー。相当な腕前を要求されるアクションゲーム…かと思いきや、これもまた単に知識ゲーだった。各技の特徴と仕様を知った上で短期決戦の意識で臨めば、意外にも楽に倒せた。ワカラン殺しでボコボコにされ続けた初見も含め、合計1時間ほどでクリア。連戦や移動を挟まず純粋にバトルに集中できるため、なかなか楽しかった。



「マッスルクイーン」


ティファで懸垂のミニゲームをクリアすると解除されるトロフィー。ゲームというよりも「脳トレ上級編」みたいなプレイ感だった。元々こういう音ゲーみたいなコマンド入力が苦手なこともあり、1時間くらい掛ったんじゃないかと思う。とにかく画面情報に惑わされて焦ったりせず、自分の中にコマンドループを描いてひたすら没頭することがコツ。悟りの境地が見えかけた。



その他雑感

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DLCであるインターミッションでは、ウータイ忍者のユフィちゃんがひたすら可愛かった。

全体を通して、あくまでも映像がメインなところに戦闘やミニゲームがオマケとして付いてきたようなプレイ感。この感覚、以前も何処かで味わった覚え気がするな…と思って記憶を掘り返してみると、かつての「FF15のDLC達」だった。

「いっそゲーム部分は要らなくないか?」と思ってしまうこともあるのだが、一応はゲームという媒体で展開されている以上、映像だけ「DLC」として有料販売するわけにもいかないのだろう。ただ、映像としてのクオリティは相変わらずめちゃくちゃ高い。今のFFチームは一流の映像屋さんということで、今後も温かく見守ってあげたい。

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「おまえ妊豚だろ」「エアプ乙」を食らわないように、申し訳程度に証拠のスクショを出しておく。

晴れてFF7リメイクを完遂した暁には「FF7リバース」の方に手を出そうかと思っていたが、本作で味わったトロコンの疲労感をまた繰り返すのかと想像すると自然に冷や汗が流れ出してくる…。どうするべきか…。

「風来のシレン6」「龍が如く8」「ドラゴンズドグマ2」も気になっているし、バイオハザードRE4もトロフィー取得率50%ほどで止まっているので、この頃はやるゲームが多すぎてもはや混乱している。何にしてもゲーム趣味としては嬉しい悲鳴だ。



まとめ

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目安として、「本編約60時間」+「DLC約15時間」=「80時間弱」でトロコン出来るであろう作品。

一部高難度の戦闘やボスは、RPGというだけあって「事前準備」と「知識」こそが最大の武器となるので、アクションゲームの腕前は"並"有れば十分だと思われる。

攻略情報も出尽くしている現在となっては、ハードモードや裏ボスでも「難しくて詰む」ということはまず無いだろう。唯一、ミニゲーム「懸垂」「スクワット」は人によって得手不得手が激しいジャンルなので要注意。

一番の欠点はやはり周回プレイ時のダラダラ感、作業感か。これがもし周回プレイが快適でテンポが良いなら、トロコン含めてオススメ出来る神ゲーになり得ていたであろう惜しい作品。ハードモードのアイテム使用&MP回復禁止といった縛りプレイ強要は調整が大雑把すぎて賛否が別れる要因。個人的にハードモードは「歯ごたえがあって楽しい」よりも「面倒くさい」方が遥かに上回った。


本作に漂う「やり込みのつまらなさ」の原因は、掛けた労力に対しての報酬が渋いことのように感じる。「ベストドレッサー」などは特に顕著で、頑張って周回をして新衣装のフラグを立てたところで、「イベントシーンで新衣装をチラ見できる」程度のリターンしか無いからだ。もしこれが衣装を「アイテム」として入手出来て、好きに着せ替え可能になるならば達成感で元を取れていただろう。

とにかく周回プレイがダルかったせいで「もう二度とやりたくない…」というトロコン感想に。実際には約80時間でありながら、体感では確実に120時間分以上の疲労感を味わっている。

アクション要素は爽快で、グラフィックも綺麗で、キャラクターやストーリーも王道でありつつ高水準で纏まっており魅力的。普通に遊ぶ分は間違いなく良ゲー以上なのだが、トロフィーゲームとしては結構な苦難の旅路だと思われる。





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隔離コ
書いた人: 隔離コ
ゲームを遊ぶことに生き甲斐を見出しているらしい自称硬派ゲーマー。
その実態は腕前も遊ぶ本数もそこそこでしかない量産型のミドルゲーマーである。
実は自分でゲームを語るよりも、他人が熱く語るのを鑑賞する方が好き。
ただいまPS5、ニンテンドースイッチに絶賛ハマり中。

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