【ニンダイ感想】Switch最終盤のニンテンドーダイレクト(2024.8.27)が開催されたので色々と語ってみる
まさか、まだSwitch向けのニンダイがあったとは…。
今回のニンダイを視聴した感想
時は、2024年8月27日。
任天堂から「次世代機に関する発表はない」との注意書きがなされた上で、ソフトメーカー+インディーの複合ダイレクトが開催された。
ただ率直に言って、ニンテンドーダイレクトとしての見応えはほぼ無いに等しかった。
平均的なダイレクトが50点だとして、今回のは40点くらいの内容だ。
そこそこ良さげなインディーソフトたち
"次世代機"という単語を任天堂自身が取り扱うほど今のSwitchはサイクル最終盤にあるわけだが、インディーゲームは思いのほか勢いがあるように見える。
『コーヒートーク』や『8番のりば』など、密かに高評価を獲得しているシリーズの新作が複数お披露目されていた。
個人的には、完全にノーマークだった『ANIMAL WELL』が特に面白そうだと思った。
プレイヤーには何の説明も無いまま探索させられる2Dゲームらしく、おまけにビジュアルの狂気度もなかなか高い。
過剰なチュートリアルで窒息死するのが当たり前になっている昨今、こうした能動的なプレイを確保してくれているゲームは本当に希少だ。
そのうち購入してレビューするかも知れない。
不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録 plusパック
筆者として一番テンションが上がったのがこの発表。
『シレン6』には、これまでに中規模の追加がなされる無料アップデートが二回配信されていたので、開発規模から考えて追加要素はもう打ち止めか、出るとしても当分先の"完全版"発売のタイミングになるだろうと予想していた。
それがまさか有料DLCとしてすぐ目先の9月、10月に配信されることになるとは…。
全編・後編でそれぞれ5個と1人のプレイアブルキャラクターの追加が予告されているので、合計で10ダンジョン追加ということで、本作はまだまだ遊べるゲームになりそうだ。
長らく眠っていた「風来のシレン」ブランドが動いていること、そして今回のシレン6の成功(売上、評判共に)まで含めて、シレンファンとしては色々と喜びが大きい。
ちなみに筆者はあろうことか、そんな「シレン6」を未だ購入していない。
これはアップデートによるデバッグや諸々の改善が済んだ後にプレイした方が、大好きなシレンを100%楽しめるだろうという目論見から、敢えて放置していた為だ。
今では大半のバグも修正され、今回は有料DLCまで発表してくれたので、そろそろ「機は熟した」といったところだろうか。
今後の展開にも期待しかない。
まさかのSwitch版『龍が如く 極』
今回のダイレクトで、色々な意味で一番面白かったのがこの発表。
約10年前にもなる2016年1月21日に発売された本作が、今頃になってSwitchに登場するとのこと。
「ついに任天堂のゲーム機に龍が如くが登場!」という展開にはどこか既視感があったが、思い返してみるとコレだった↓
そう、かつてのWiiU時代にもローンチから約一年後の"ソフト枯渇"の時期に、申し訳程度に『龍が如く1&2』が参戦していた。
結局その後、任天堂向けに「龍が如く」が展開されることは一度も無かったわけだが…。
ただ、今回はハードサイクル終盤にあるSwitch向けに本作が発表されたということで、完全に思わせ振りでしかなかったWiiUの一件とは解釈がまた変わってくる。
これはもはや、任天堂の次世代機向けに「龍が如く」シリーズのマルチ展開、または完全新作が準備されている予告だと解釈して良いのではないだろうか?
「WiiU以降、各任天堂ハードには必ず一本以上龍が如くを出さなければならない」という謎の密約でも無ければの話だが…。
ゲーム業界の和風推し
『サクナヒメ』と言い、予想以上に神ゲーだった『祇(くにつがみ)』と言い、『シレン6』と言い、最近は和風ゲームが一気に増えてきたように見える。
ルーンファクトリー最新作も世界観がまさかの和風。しかも「舞い」がゲームシステムに組み込まれているところは『祇』に続いてのことだ。
クリエイター各位が挙って西洋ファンタジーの世界観を題材とし、とっくに飽和しきってしまった現代では、日本人としては見慣れている筈の和風こそむしろ斬新で新鮮に映る。
個人的な趣味としても、世にもっと和風コンテンツが増えてくれることを願っている。和風ゲームはあればあるほど良い。
アトリエ最新作がデカかった
『ライザのアトリエ』に引き続き、キャラデザに忖度が見られないのが良かった。
ただニンダイで発表されたものの普通にマルチタイトルなので、グラフィックや動作の安定性の面からPS5等の高スペックハードで遊んだ方が良さそうな気がした。
ともかく、アトリエシリーズの主人公が「わがままで肌が汚くてLGBTで癇癪持ちの中年デブ」になる日は今後も来なさそうなので一安心した。ここもまたポリコレ汚染から免れた聖域だ。
軌跡シリーズ初代がフルリメイク+Switch独占か?
軌跡シリーズと言えば熱烈なファン達によって長年支えられている、知る人ぞ知る人気シリーズ。
筆者はかつてネットで絶賛されているのを見たのがきっかけで、PSPで『零の軌跡』を購入してプレイしたが、当時はゲームのストーリーなんてまともに見るだけの集中力が無かったこともあり、10時間くらいプレイして投げてしまったのがシリーズ唯一の経験だ。
そこで「初代が現代水準でフルリメイクされる」という今回の機にあやかれば、筆者でもシリーズの核となる魅力がわかるかも知れない…ということで少し気になっている。
もう一つ気になったのが、本作の公式サイトの表記。
何故かSwitch以外のハードのロゴ表記が無い上に、文面でも対応機種は「ニンテンドースイッチ」とか書かれていない。
よって現状はSwitch独占タイトルっぽさが漂っているが、真相は如何に…。
まとめ
一般目線で見れば大玉の発表は無く、発表済み・発売済みタイトルによる水増しが目に付くガッカリダイレクトだったが、マニア向けの情報が多かったり、何か含みがありそうな発表があったりと、細かく見ていけば意外と見所もあった。
ソニーは再びPS5&周辺機器の値上げを発表し、本格的に国内の市場から干されていきそうな流れなので「今後のゲーム業界の行方は任天堂次第」と言っても過言ではないかも知れない。
任天堂の次世代機がどうなるか、気になって仕方がない。
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