Culture

朝ドラ「虎に翼」 寅子の「黄×赤」着物は行動力を象徴

カラーコミュニケーション

Vol.4

2024.7.17

4月から放送中のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」。日本初の女性弁護士の1人で、後に裁判官となった三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルにしたオリジナルストーリーで人気を集めています。見どころがたくさんある中でも、今回は、登場人物たちがまとっている服の色に着目。色とキャラクターの絶妙なマッチングや、ドラマに登場する色彩のパワーを日常で活用するヒントを、カラーセラピストの志村香織が解説します。




舞台は昭和、共感を集める法曹ドラマ

物語のはじまりは昭和初期。女性は女学校を卒業したらすぐに結婚、出産するのが当たり前だった時代、伊藤沙莉さん演じる主人公の猪爪寅子(いのつめともこ、通称トラコ)」は、不平等がまかり通る世の中の価値観に疑問を抱きます。そして、日本で初めて誕生した女性向けに法律を教える明律大学に進み、出会った仲間たちとともに法曹の世界を目指します。

戦前から戦後にかけての激動の時代、納得できないことにぶつかったとき、「はて?」という口癖とともに立ち止まり、自分なりの正解を見つけ出そうとする。そんなヒロイン寅子が様々な出来事を乗り越えながら成長していく姿をはじめ、「虎に翼」は見どころが盛りだくさん。特に女性の視聴者にとっては共感するところが多いのではないでしょうか。

昭和の女性たちが世の不条理に直面するさまに我がことのように怒りやいら立ちを感じ、母と娘、義姉(もともとは親友)、寅子と大学の同窓生たちなどのシスターフッド(女性同士の連帯)にホロリとさせられているのは、私だけではないはずです。

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