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「えっ原作まだまだあるよ」 続編ないまま数年経ったマンガ実写化ドラマ成功作

これまで多くのマンガが実写ドラマ化されてきましたが、なかには好評だったにもかかわらず、なかなか続編が制作されていない作品があります。どのような作品が続編を望まれているのでしょうか。

実写ドラマの「伊豆キャン」はいつ見られる?

TVドラマ『凪のお暇』キービジュアル (C)コナリミサト(秋田書店)2017 (C)TBS
TVドラマ『凪のお暇』キービジュアル (C)コナリミサト(秋田書店)2017 (C)TBS

 毎年、多数のマンガがドラマとして実写化されており、好評を博した作品は続編が作られることも多いです。しかし、なかには好評かつ原作のストックもまだまだあるのに続編が制作されず、ファンから「続きを見たい」と望まれているドラマもあります。

 女子高生たちがゆるくキャンプを楽しむ『ゆるキャン△』(原作:あfろ)では、これまで実写ドラマのシーズン1(2020年)とシーズン2(2021)が制作されています。TVアニメや劇場版アニメも制作され、ソロキャンプブームを巻き起こした本作は、実写化が発表された際に原作のゆったりとした雰囲気を壊してしまうのではないかと、少なからず反発がありました。しかし、放送終了直後から、続編を望む声があがっています。

 主な高評価の理由は、再現度の高いメインのキャストたちです。服装やヘアメイクなどの見た目はもちろんのこと、大原優乃さん演じる「各務原なでしこ」の笑い方や、福原遥さんが演じる「志摩リン」の話し方など、細かいところまで原作やアニメ通りに再現していました。特に、田辺桃子さんが演じた「野外活動サークル(野クル)」の部長「大垣千明」は視聴者から「どこで見つけたのって不思議になるくらい、大垣そのものだった」「田辺さんめっちゃ美人なのに大垣演じてるときは気付かんかった」「圧倒的時間貧乏の時の顔が原作そのまんまだった」などと、絶賛されています。

 シーズン2の最終回では、野クルメンバーたちが、皆で伊豆へキャンプに行く計画を立てるところで終わり、多くのファンが続編を期待しました。ファンからは「伊豆キャンまでは尺が足りなかったのかな? スペシャルでもいいからやってほしい」「まさかの私たちのキャンプはこれからだエンドだった(笑)続編期待してもいいかな?」と期待の声が見られますが、まだ続編の知らせはありません。

 また、2019年に実写ドラマ化され、第102回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の最優秀作品賞、第17回コンフィデンスアワード・ドラマ賞などを受賞した『凪のお暇』(原作:コナリミサト)も、多くの人から実写化成功作品と言われ、続きを望む声があがっています。

 常に周りの空気を読んで行動してしまう主人公「大島凪(演:黒木華)」は、会社の同僚で恋人の「慎二(演:高橋一生)」が自身の陰口を言っているのを聞き、過呼吸になってしまいました。このことをきっかけに凪は会社を辞めて立川の安アパートへ引っ越し、新しい生活を始めます。新生活のなかで成長していく凪ですが、凪を諦められない慎二が彼女の元へ押しかけたり、凪がアパートの住人「ゴン(演:中村倫也)」に惚れてしまったりと、三角関係になってしまうのです。

 ドラマでは、黒木さん演じる周りの空気を読んで行動してしまう凪の性格が共感を呼んだり、高橋さんが演じる慎二や中村さんが演じるゴンに「沼る」ファンが続出したりと、成功を収めました。第7話からはドラマオリジナルの展開を迎え、最終話ではアパートの取り壊しが決まったことで凪は自分の未来のことを考えます。そして、自分の思い描く未来のために慎二とゴンから離れる決断をし、自分の道を進み始めるのです。

 慎二とゴンのどちらも選ばずに自分の足で歩む凪の決断に感動するファンが続出し、原作はまだ続いていることからも、ネット上では「本当に凪ちゃん成長したよね。新しい一歩を踏み出した後も見たいな」「オリジナルの展開を迎えたけど、原作も面白いからなんとかマンガのストーリーの方とつなげ直して続編を作ってほしい!」「キャスト豪華すぎて難しいのかな、でもやってほしい」と、称賛及び続きを望む声があがっています。

【画像】え…っ? 「完全再現というわけではないけど、みんなハマり役」 こちらが『凪のお暇』原作と実写の「凪、慎二、ゴン」です(3枚)

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