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萩原聖人「原作未読です」 ドラマ『ゴールデンカムイ』2話「辺見」の異様な再現度に「もはや怖い」の声

『連続ドラマW ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-』の第2話が、WOWOWで放送され、作中屈指の変態キャラ「辺見和雄」の登場が大きな話題を呼んでいます。辺見役の萩原聖人さんは、なんと原作を読まずに演じていたそうです。

原作読んでないのに「まんま辺見」と絶賛&驚愕の声続出

満面の笑みの辺見和雄(演:萩原聖人) (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW
満面の笑みの辺見和雄(演:萩原聖人) (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

 2024年10月13日に、WOWOWにて『連続ドラマW ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-』の第2話が放送されました。無料公開された第1話と違い、こちらはWOWOW加入者しか観られませんが、X(旧Twitter)やネット上では大きな盛り上がりを見せています。

 明治期の北海道を舞台に、アイヌが隠した莫大な金塊をめぐる本作の物語において重要なカギを握るのが、金塊の在処のヒントを刺青として彫られた網走監獄の脱獄囚たちです。ニシン漁が行われている小樽の海沿いが舞台の第2話では、主人公「杉元佐一(演:山崎賢人)」の強さと「人殺しの匂い」に惚れこんでしまう、連続殺人鬼の刺青囚人「辺見和雄」が登場しました。

 イノシシに食い殺された弟の死に様を見た幼少期の体験をきっかけに、「必死に抗った末に殺されたい」と願って殺人を続けてきた辺見は、原作序盤で強烈なインパクトを残した作中屈指の「変態」キャラです。作者の野田サトル先生が、「自画像」として使い続けていることでも知られています。その辺見は、数々の作品に出演してきたベテラン俳優にして、アニメ『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』や『逆境無頼カイジ』の主人公、韓国ドラマ『冬のソナタ』のペ・ヨンジュンさんの吹き替えなど声優としても多数の実績を持つ、萩原聖人さんが演じました。

 萩原さん演じる辺見は、第1話放送後の2話の予告の段階で「再現度高い」と評判を呼び、かなりの期待を集めていたようです。その萩原さんは、WOWOWオンデマンドで観ることができる本作のキャストインタビュー動画で、驚きの内容を語っています。

 強烈な辺見役のオファーをもらった萩原さんは、「残りの役者人生でこういう役を演じることはもうないかもしれない」と思ったとのことで、制作チームを信じてこの役を引き受けたそうです。そして、辺見を演じるにあたり、ドラマ2話担当の佐藤洋輔監督との話し合いで「原作を読むも読まないも萩原さんのご自由に」と言われた萩原さんは、敢えて原作マンガを読まずに脚本から読み取ってイメージした辺見を表現することを決意し、撮影に挑んだことを語っています。

「原作未読」であることをインタビューで語れば、普通なら批判が出てもおかしくないはずですが、ファンの間では2話放送前から「予告だけでも素晴らしい辺見和雄だと分かるのにまさかの未読……」「原作読んでないのに何でこんな辺見そのものなの」「『原作未読、脚本のみ』の情報は、もはや辺見和雄に身体を乗っ取られているとかじゃないと合点がいかない」などと、ポジティブな驚きの声がいくつも出ていました。

 そして、実際にドラマが放送されると、杉元に「煌めき」を感じて戦いを挑み満足げに死んでいく萩原聖人版の辺見和雄に関して、「実写の辺見ちゃん、かわいいと怖いと気持ち悪い(褒め言葉)がちゃんとあってすごい」「何がすごいって萩原さん原作一切読まずに辺見ちゃんあそこまでやるのやばすぎる、解像度高すぎてもはや怖い…」「杉元の銃口を逸らしながら玉切り包丁で刺す辺見ちゃんは絶対実写では無理だろうと思ってたのに、しっかり再現してくれてガッツポーズが止まらなかった」「人当たり良さそうな雰囲気、煌めきを見たときの恍惚とした表情、人を殺すモードになった瞬間の目の光がなくなる感じや声のトーンが下がるところ、大きな武器をぶんと振り回し全力で向かう様、どこをとっても辺見ちゃん」と、さまざまな絶賛意見が続出しています。放送中から、「原作未読」がXでトレンド入りするほどの話題になりました。

 この再現度の高さは、萩原さんの俳優としての実力はもちろん、原作の辺見のキャラクター性がしっかり伝わる脚本、細かい演出など、素晴らしいスタッフワークもあってこそでしょう。メイキングを見ると、辺見が興奮したときの「股間が光る」描写も現場でレフ板を当てて再現しており、マンガでしかありえない表現も巧みに実写化されています。

 また、2話では辺見のエピソードの終盤に起きる「シャチの襲撃」まで再現されており、海中で連れ去られた辺見がシャチに上空へ投げ上げられるシーンも描かれていました。さすがに原作と同じ「全裸」の杉元は観られませんでしたが、代わりに上着を脱いでサスペンダー姿で辺見を助けに海に飛び込む杉元の姿が話題になり、「サスペンダー」もトレンド入りしています。

 作中最初の変態囚人としてインパクトを残した辺見が2話でしっかりと再現されたことで、今後の「家永カノ(演:桜井ユキ)」や「江渡貝弥作(演:古川雄輝)」、まだ実写化されるかは不明な「姉畑支遁」や「岩息舞治」「松田平太」ら、強烈なキャラクターたちのエピソードにも期待が高まります。

 続く3話の予告では、第七師団の「尾形百之助(演:眞栄田郷敦)」「二階堂浩平(演:柳俊太郎)」vsマタギ出身の兵士「谷垣源次郎(演:大谷亮平)」の戦いが描かれ、尾形の人気のセリフ「谷垣狩り」が早くもトレンド入りを果たしていました。豪華キャストが全力で強烈キャラを再現するドラマ『ゴールデンカムイ』から、今後も目が離せません。

※山崎賢人さんの「崎」は「たつさき」
※アシリパの「リ」は小文字
柳俊太郎さんの柳の字は「木」偏に「夘」

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ? この恍惚の表情、マジで「辺見和雄」そのもの!こちらが名優・萩原聖人さんによる「杉元にベタぼれ」の顔です

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