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「昭和の亡霊五輪」は盛り上がる? モーリーさんの不公平感

タレントで国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさん=東京都千代田区で2021年3月5日、吉田航太撮影
タレントで国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさん=東京都千代田区で2021年3月5日、吉田航太撮影

 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、東京オリンピックの開幕に向けたカウントダウンが進む。不完全な形でも開催に突き進む姿。タレントで国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさん(58)には、1964年東京五輪の成功を「昭和の亡霊」のように引きずっているように映る。なぜか。【聞き手・松本晃】

 今の状況での五輪の開催は政治とスポンサーの都合で動いていて、アスリートの戦い、元々の五輪の精神が二の次になっている。ナチス統治下で開催された36年ベルリン五輪や国威発揚の色彩が強かった2008年北京五輪などを見ても、五輪は本質的に政治の道具と感じる。アスリートは純粋無垢(むく)だ。声を上げず黙々と頑張っているという物語を国際オリンピック委員会(IOC)は打ち出すが、アスリートの輝きでもたらされる感動を「人間の盾」のようにしている。

 アスリートが子供たちに夢を与え、そこから生まれる膨大な利益、お金はどれだけアスリートに還元されているのか…

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