旧渋沢邸「中の家」が再出発 栄一の98歳ひ孫「見違えた」

「中の家」主屋改修工事完成披露式典でテープカットをする渋沢雅英・渋沢栄一記念財団相談役(右から4人目)ら関係者=埼玉県深谷市血洗島で2023年8月10日、中山信撮影
「中の家」主屋改修工事完成披露式典でテープカットをする渋沢雅英・渋沢栄一記念財団相談役(右から4人目)ら関係者=埼玉県深谷市血洗島で2023年8月10日、中山信撮影

 埼玉県深谷市出身の実業家で社会事業家の渋沢栄一(1840~1931年)の生地である旧渋沢邸「中の家(なかんち)」(同市血洗島)が10日、耐震補強や展示施設充実の改修工事を終えてリニューアルオープンした。栄一が晩年、帰郷した際に寝泊まりした1階の上座敷など、建物内部も見学できる一般公開が始まった。

 一般公開に先立ち、この日は深谷市や渋沢家、栄一ゆかりの企業・団体・自治体のトップら約40人が参加して、主屋改修工事完成披露式典が行われた。

 深谷市の小島進市長は「官民一体でお祝いできることをうれしく思う。この式典はあくまでも途中経過であり、来年、栄一翁が新1万円札(の肖像)になった時、深谷市だけでなく、日本中で喜べるようなムードに持っていきたい」とあいさつ。改修工事の設計・施工を担当した清水建設の井上和幸社長が「中の家を未来に遺して伝えていく計画に携わらせていただいたことはこの上ない名誉です」と祝辞を述べた。

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