水曜日の恋人・番外編 満たされる時 -side 総二郎- by りく様
あの感動のプロポーズから2ヶ月弱・・・
皆様お待ちの「水恋」が番外編で復活でーす!
りく様も参加して下さったイラスト付SSイベント、2つ目、3つ目のお話は「水恋」ですよ!
水曜日の恋人・番外編 満たされる時 -side 総二郎-
「総・・・・」
今日つくしが初めて俺のことをそう呼んでくれた。
初めて体を重ねてから、何度となく名前で呼んでくれ・・・ってお願いしていたが。
恥ずかしがり屋のつくしには結構ハードルが高かったようだ。
俺がつくし・・・って呼ぶことすら恥ずかしがっているみたいで。
「皆のいる前では牧野って呼んで!」
なんて悲しい事を言うから、新年に皆で集まった時はわざと何度も「つくし」って呼んでやった。
その度に頬を染める姿が可愛くて。
用もないのに名前を呼びまくって、類にかなり冷たい目で見られていたのもまた快感だった。
それにしても・・・・
せっかくつくしと身も心も繋がったというのに、結局俺達はまだ数えるくらいしか体を重ねていない。
長く仕事を休んでいたつけがどーっとやってきたって感じだ。
元々年末年始は仕事が忙しくて逢えないだろうと思ってはいたが・・・年末どころか12月はすっげぇ忙しかった。
つくしの待つマンションに帰れない日々が何日も続いた。
なかなか二人きりの時間が作れないのに、せっかくの休みになると邪魔が入ることが多かった。
あいつら曰く、忙しい俺に代わってあいつの面倒を見ている・・・って話だが、ようは皆つくしが好きだから一緒にいたいのだ。
わかってる。
わかってはいるが、面白くはない。
あいつら、絶対俺のスケジュール把握してるに違いない!
そんなこんなでつくしと甘い時間を過ごせたのはほんのわずか。
でもようやく仕事も一段落ついて、落ち着いてこっちに帰ってこれることになった。
明日は休みも貰っているし、今夜はちょっと止まれそうにない。
そんな訳で夕飯を終えた後、なんだかんだと嫌がるつくしを宥めすかしてベッドに連れ込んだ。
久しぶりだったせいか、つくしがやけに艶っぽく見えて・・・
ちょっと嵌めを外し過ぎたかもしれない。
何度も「総、総・・・」って俺の名を呼んでくれて。
そんな姿がまた俺を煽って・・・・・
嵌めを外し過ぎても仕方ないと思う。
「やべぇ。思い出したらまた体が熱くなってきた。」
熱めのシャワーを一度止めて。
ほとんど水に近い温度に設定を変えて、もう一度全身を洗い流した。
体の内側と外側の熱が一気に冷めていく。
因みにつくしは俺より一足先にシャワーを終えてベッドに戻っている。
一緒に風呂に入るつもりだったのに、猛烈に拒否られた。
初めての日、風呂であれこれしたのが悪かったらしい。
「西門さんと一緒にお風呂入ると、全然体休まらないから!」
―――って、そりゃあそうだろう。
男と女が一緒に風呂に入ったらやることは一つだろ?
ジジババじゃあるまいし、風呂で寛いでられるかっつうの。
風呂でしか楽しめないことも沢山あるんだ。
まぁ、今夜はまだこれで終わるつもりもなかったから、次のラウンドを終えたら無理矢理一緒に風呂に入るつもりだ。
ようやく熱が治まった体をさっと拭いて、ベッドルームに戻った。
「つくし、お待たせ。」
・・・・・?
あれ?返事ねぇぞ?
そっとベッドの中のつくしを見ると・・・・すうすうと気持ち良さそうに寝息を立てていた。
「つくしー」
頬をツンツンと指でつついてみた。
「んんっ・・・・」
くすぐったいのか、わずかに顔を歪める。
さっきまでの艶っぽい顔は何処に行ったんだ?ってほどの変顔だ。
「ぷっ!つくし・・・すげぇ面白い顔してるぞ。」
そう言っても、勿論起きる訳がない。
そのままベッドに潜り込んでまた快感を送り込めば目が覚めるだろうか?
そう思いながらも、ついついそのままつくしの顔を見続けている俺。
なんか幸せだなぁ・・・って思う。
1年間馬鹿みたいにカチコチになって背中合わせで眠っていた日々が嘘のようだ。
だけど、あの1年間があったからこそ今の俺達がある。
何も言わなくても互いのことがわかる気がする。
――――って、俺の独りよがりかもしれないが。
あの日、プロポーズしたけれど、本当に結婚出来る日までは程遠い。
まだまだ乗り越えなきゃいけないことが沢山ある。
つくしにも辛い思いをさせることもあるだろう。
だけど、どんな時も俺が側にいて守ってやるから。
「だからつくし、俺から離れるなよ?」
もう一度頬をツンツンとつついた。
今度は変顔じゃなくて、ふわりと笑った。
やべぇ、なんかこれ面白くて癖になりそうだな。
そう思いながらいつまでもつくしの顔を見ていた。
2ラウンド目突入までしばしの休息。
つくし編に続く
__________
そうそう、2人のこんなイチャラブが読みたかったのよー!という、こちらのツボを押しまくりな番外編。
K+M様のイラストもお話にマッチして、読みながら総二郎と同じようににっこりしてしまうー!
りく様、K+M様、いつも有り難うございます♪
それにしても・・・ 類の冷たい視線が快感だなんて、総二郎、アンタ・・・(苦笑)
2ラウンド目を虎視眈々と狙ってるヒトいるから、つくしがピンチ!
か弱き子羊はこの場面を上手く切り抜けられるのか、ぱくりと食べられるのか?
気になる続きはまた明日!
いつも素敵なお話を寄せて下さっているお友達のりく様は、恋花-koibana- というBlogで「なんて素敵にジャパネスク」(鷹男×瑠璃)の二次創作をされています。
管理人が書かせて頂いたSSもちょびっとだけ置いて頂いてます。
平安絵巻と現代のラブストーリーがたっぷり入った玉手箱!
良かったらお邪魔してみて下さい!
「水恋」へのご感想、りく様への応援メッセージは、コメントや拍手コメントからどうぞ!
管理人が責任もってりく様にお届けします。
もちろん、りく様のお部屋に直接お声を届けて下さってもOKです!
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りく様も参加して下さったイラスト付SSイベント、2つ目、3つ目のお話は「水恋」ですよ!
水曜日の恋人・番外編 満たされる時 -side 総二郎-
「総・・・・」
今日つくしが初めて俺のことをそう呼んでくれた。
初めて体を重ねてから、何度となく名前で呼んでくれ・・・ってお願いしていたが。
恥ずかしがり屋のつくしには結構ハードルが高かったようだ。
俺がつくし・・・って呼ぶことすら恥ずかしがっているみたいで。
「皆のいる前では牧野って呼んで!」
なんて悲しい事を言うから、新年に皆で集まった時はわざと何度も「つくし」って呼んでやった。
その度に頬を染める姿が可愛くて。
用もないのに名前を呼びまくって、類にかなり冷たい目で見られていたのもまた快感だった。
それにしても・・・・
せっかくつくしと身も心も繋がったというのに、結局俺達はまだ数えるくらいしか体を重ねていない。
長く仕事を休んでいたつけがどーっとやってきたって感じだ。
元々年末年始は仕事が忙しくて逢えないだろうと思ってはいたが・・・年末どころか12月はすっげぇ忙しかった。
つくしの待つマンションに帰れない日々が何日も続いた。
なかなか二人きりの時間が作れないのに、せっかくの休みになると邪魔が入ることが多かった。
あいつら曰く、忙しい俺に代わってあいつの面倒を見ている・・・って話だが、ようは皆つくしが好きだから一緒にいたいのだ。
わかってる。
わかってはいるが、面白くはない。
あいつら、絶対俺のスケジュール把握してるに違いない!
そんなこんなでつくしと甘い時間を過ごせたのはほんのわずか。
でもようやく仕事も一段落ついて、落ち着いてこっちに帰ってこれることになった。
明日は休みも貰っているし、今夜はちょっと止まれそうにない。
そんな訳で夕飯を終えた後、なんだかんだと嫌がるつくしを宥めすかしてベッドに連れ込んだ。
久しぶりだったせいか、つくしがやけに艶っぽく見えて・・・
ちょっと嵌めを外し過ぎたかもしれない。
何度も「総、総・・・」って俺の名を呼んでくれて。
そんな姿がまた俺を煽って・・・・・
嵌めを外し過ぎても仕方ないと思う。
「やべぇ。思い出したらまた体が熱くなってきた。」
熱めのシャワーを一度止めて。
ほとんど水に近い温度に設定を変えて、もう一度全身を洗い流した。
体の内側と外側の熱が一気に冷めていく。
因みにつくしは俺より一足先にシャワーを終えてベッドに戻っている。
一緒に風呂に入るつもりだったのに、猛烈に拒否られた。
初めての日、風呂であれこれしたのが悪かったらしい。
「西門さんと一緒にお風呂入ると、全然体休まらないから!」
―――って、そりゃあそうだろう。
男と女が一緒に風呂に入ったらやることは一つだろ?
ジジババじゃあるまいし、風呂で寛いでられるかっつうの。
風呂でしか楽しめないことも沢山あるんだ。
まぁ、今夜はまだこれで終わるつもりもなかったから、次のラウンドを終えたら無理矢理一緒に風呂に入るつもりだ。
ようやく熱が治まった体をさっと拭いて、ベッドルームに戻った。
「つくし、お待たせ。」
・・・・・?
あれ?返事ねぇぞ?
そっとベッドの中のつくしを見ると・・・・すうすうと気持ち良さそうに寝息を立てていた。
「つくしー」
頬をツンツンと指でつついてみた。
「んんっ・・・・」
くすぐったいのか、わずかに顔を歪める。
さっきまでの艶っぽい顔は何処に行ったんだ?ってほどの変顔だ。
「ぷっ!つくし・・・すげぇ面白い顔してるぞ。」
そう言っても、勿論起きる訳がない。
そのままベッドに潜り込んでまた快感を送り込めば目が覚めるだろうか?
そう思いながらも、ついついそのままつくしの顔を見続けている俺。
なんか幸せだなぁ・・・って思う。
1年間馬鹿みたいにカチコチになって背中合わせで眠っていた日々が嘘のようだ。
だけど、あの1年間があったからこそ今の俺達がある。
何も言わなくても互いのことがわかる気がする。
――――って、俺の独りよがりかもしれないが。
あの日、プロポーズしたけれど、本当に結婚出来る日までは程遠い。
まだまだ乗り越えなきゃいけないことが沢山ある。
つくしにも辛い思いをさせることもあるだろう。
だけど、どんな時も俺が側にいて守ってやるから。
「だからつくし、俺から離れるなよ?」
もう一度頬をツンツンとつついた。
今度は変顔じゃなくて、ふわりと笑った。
やべぇ、なんかこれ面白くて癖になりそうだな。
そう思いながらいつまでもつくしの顔を見ていた。
2ラウンド目突入までしばしの休息。
つくし編に続く
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そうそう、2人のこんなイチャラブが読みたかったのよー!という、こちらのツボを押しまくりな番外編。
K+M様のイラストもお話にマッチして、読みながら総二郎と同じようににっこりしてしまうー!
りく様、K+M様、いつも有り難うございます♪
それにしても・・・ 類の冷たい視線が快感だなんて、総二郎、アンタ・・・(苦笑)
2ラウンド目を虎視眈々と狙ってるヒトいるから、つくしがピンチ!
か弱き子羊はこの場面を上手く切り抜けられるのか、ぱくりと食べられるのか?
気になる続きはまた明日!
いつも素敵なお話を寄せて下さっているお友達のりく様は、恋花-koibana- というBlogで「なんて素敵にジャパネスク」(鷹男×瑠璃)の二次創作をされています。
管理人が書かせて頂いたSSもちょびっとだけ置いて頂いてます。
平安絵巻と現代のラブストーリーがたっぷり入った玉手箱!
良かったらお邪魔してみて下さい!
「水恋」へのご感想、りく様への応援メッセージは、コメントや拍手コメントからどうぞ!
管理人が責任もってりく様にお届けします。
もちろん、りく様のお部屋に直接お声を届けて下さってもOKです!
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